2012年12月30日日曜日

旅No.4セビージャと「フランケンウィニー」

28日のライブは実に楽しく終わり、そして29日に今年最後の仕事を終え、
しばらくお休みいたします。
最近の事など書かずにおりましたがいずれつぶやくとして...。

11月25日、この日はみんなでセビージャへ出かける日。
ここでお世話になっているスペイン人の方達の車に分乗して
まだまだ暗い朝8時にホテル前を出発。
高速道路をひた走る。途中サービスエリアで朝食。
カフェオレとパン、生ハム。こんな所(失礼!)でもとても美味しい。
観光バスも到着して店内が人でドッとあふれる。
再び走り出すと、オリーブ畑がひたすら広がる。
まさにオリーブの海のよう。
車内でバレリアーノさんの奥さんから、オリーブオイル用のオリーブと
食べる用のオリーブは違う事を教えられる。
しかもそのオリーブの種類も20数種との事でひたすら感心していた。
セビージャに着き、車を駐車場に入れる。
もうそこは世界遺産にもなっている大聖堂の近く。
世界で3番目にデカい大聖堂。確かにデカい。
そして装飾もアラビックな要素も残しつつ豪華絢爛。
ヒラルダの塔に登って観たセビージャの街も素晴らしかった。
しばらく歩き、案内していただいたバールで食事。
店内すごく賑わっている。おそらく人気のお店。
食事もすごく美味しい。
旧市街歩く。
市内を流れる川沿いを歩き、かつてこの川から地中海に出て、
コロンブスや当時のスペイン人たちが世界を行き来していたことを教えてもらった。
途中、特設ステージがあり聞けばブラスバンドのコンペティション。
残念ながら演奏は終わっていたようだがバンドそれぞれの衣装がいかにもスペイン。
夕方も過ぎ、暗くなりそろそろ帰途につく。
歩きながら途中、オペラ「カルメン」の舞台になったタバコ工場(今は大学)横を通る。
帰り道、おそらく距離にして200km以上あると思うのだが一度も休憩しないで運転。
びっくりした。
ホテルまで送っていただき一同お礼申し上げる。
日本からの私たち4人でホテル近くのバールで食事。
サッカー中継していた。
バルサ対レバンテ、4x0でバルサ。

はい映画。
「フランケンウィニー」
ティム・バートンのストップモーションアニメーション。
3Dで観た。
この人が制作したアニメ「ナイトメア・ビフォー・クリスマス」は大大好き。
キャラクターフィギュアが欲しいくらいです。
アニメだったら前作は「コープスブライド」になるのかな?
劇場で観たそれも好きでした。
今作はモノクロの作品でキャラクターもどれも個性的。
映画を観る大人がどこか懐かしさを感じさせるようにできているみたい。
取りたてて道徳的なことを描かないし、
説教臭くもないところがこの人の魅力の一つのような気がします。
何かに向かうひたむきさを愛情たっぷりの視点で描いているよう。
作品の雰囲気もキャラクターも不気味だけど愛を感じる。
愛は感じるけどやっぱり万人向けではないのかもなあと思ったりして。
大好きだった犬が死から蘇るって物語のアニメだから子供も喜びそうだけど
ティム・バートンのアニメはどこか大人向け。

2012年12月25日火曜日

旅No.3地中海沿いを散歩と「のぼうの城」

日本からの私たち4人が泊まっているフエンヒロラのホテルの一階にバールがあり、
朝食は毎回ここでとることになっている。
パンが2〜3種類、スライスチーズ、スライスハム、サラミ、スペインオムレツ、
カップヨーグルト、シリアル、ミルクにオレンジジュース。
パンを二つに切り、チーズだハムだのを挟んで食べる。
あ、挟む前に卓上のオリーブオイルをパンにかけたんだった。
オリーブオイルの風味が良くてけっこうイケる。
それとカフェオレ。砂糖もバンバン入れる。
一応、ここで4人揃って朝食をしてその日の予定を確認し合う。

朝食後、みんなで歩いて数分の海岸まで行き、海沿いの道を散歩した。
地中海沿いを歩いているわけなので、
この海の向こうに人類発祥の地アフリカ大陸があるのかー、とはあまり思えなかった。
朝なので営業しているところは少ないけど
海岸沿いにはいろんなバールやお店が連なっている。
多くの人が朝の海岸沿いを散歩している。
歩いて行くとピラミッドの形をした屋根のホテルがあった。
このホテルは数日後、一日ツアーで観光バスに乗るときの集合場所。
場所を確認した後、また宿まで戻った。

私以外の3人は近所にお土産を買いに行くというので私も同行させていただく。
スーパーマーケットに行くとその品揃えの豊かさにちょっと驚いた。
というか見くびっていたのかも。
今や日本で手に入らない食材はないのかもしれないけど
こうゆう所だと全てが珍しく見える。
生鮮売り場の天井からぶら下がる何本ものハモンセラーノ(生ハム)の足。
浸かった各種オリーブ。
そこ以外にも小さな商店や別のスーパーマーケット等にも行ってみるがどこも品数豊富。
他の3人が何を購入したかはチョイと不明だけど、
私はこの日は下見ってかんじで何も買わず。
ホテル近くのバールでタパス。
本日のおすすめタパスがボードに書いてあるけど、よ、読めない。
なんだかわかんないけど頼むとタラのフライだった。
カフェオレと一緒にいただく。
その後、UさんMさんは生け花会場の設営やお手伝いに市の文化センターへ。
私とS氏は宿に戻った。
ちょっと眠ろうと思ったけどなかなか眠れず。

夕方、会場の音楽室でサックスカルテットの練習。
昨日の吹奏楽団のアルトサックス奏者も二人来た。
アントニオさんとフランシスコさん。シリーズ2とヤマハ。
今回私は路子さん所有のヤナギサワをお借りして吹く事に。
もちろんマウスピース、リードは持参してだけど。
なかなかみんなうまくいかずちょっと不安。
3時間くらい練習して近所のバール。
みんなでサンドイッチなど軽く食事するけどあまり食欲ない。
また教室に戻り解散。
なんだか疲れて、どこにも寄らずホテルに帰って寝る。


はい映画。
「のぼうの城」
野村萬斎主演でこの人じゃなかったら面白くないだろうなと思いました。
私にはあまり響かない映画だったかな。。
少ない軍勢で戦に勝つ、がテーマではなく、
一人の人間の魅力が人を動かし敵をも魅了する、人間力?がテーマだと思われる。
もう少しそこを深めてもよかったんじゃないかなあと。
戦闘シーンもCGのシーンより
当時の武将同士の戦い方、戦の作法など見せてくれたら面白かったかも。
以前、市川海老蔵主演の「一命」でも思ったけど、
歌舞伎や能狂言などの役者さんが時代劇に出ると
その所作がキマっていてそれだけでも感心してしまう。
野村萬斎の所作も観ていてハッとする。
台詞が現代的なのがやはりあまり私にはピンとこないなあ。
わざとらしくても多少古くさい言い回しがあってもいいと思うんだけど。
音楽はいいなと思いました。
実話に基づく映画だけど私は全く知らないでおりました。
エンドロールでは埼玉県行田の映画の舞台となった現在の様子も流れます。
実際に戦の時に作られた堤なども一部残っているようです。

2012年12月18日火曜日

旅No.2 初めてのティント・デ・ベラーノと「アウトレイジビヨンド」

11月23日、この日泊めていただいた
Mさんご夫婦の住むマンション一階にあるバールで朝食。
これまでのつたない経験でも感じていたけどヨーロッパの朝食ってシンプル。
ここスペイン南部の地中海沿岸地域もそのようで、
カフェオレとパン(せいぜいオリーブオイルやトマトソースをかける程度)。
そんな人たちが集まる朝のバールで私たちはパンにレタスやベーコン等いろいろ挟む。
私にしてみればそーとーシンプルで軽いけど
現地の方から見ればゴージャスなのだろうなと。

食事の後、Mさん市役所行ったり取材を受けにお出かけ。
ご主人もお出かけで私一人部屋で留守番。
ガイドブックとかスペイン語の本とか見ていたけど全くアタマに入ってこない。
そうこうしていたら玄関ベルが鳴った。
出ると先日来日していたとき東京でみんなと食事会をしてお会いしたパコさん。
知っているスペイン語の挨拶を総動員してハグ。
二人っきりになり、知っているスペイン語を一つ思い出しては
話の脈絡関係なく繰り出すももはやそれも底をつき
万事休すと思われたそのときご主人が帰ってきた。
今日は日本からさらに3人の方たちがマラガ空港に到着するので
ご主人共々お迎えに行くのだが
パコさんも車を出していただき彼らをお迎えに行くとの事。
少しするとMさん着物姿で帰宅。一緒に空港まで行く。
外に出ると着物姿のMさんに現地スペイン人が何人も「Guapa!」と声をかける。
きれい、とか可愛いいとかの意味。

空港で3人を出迎え、今日からしばらく過ごすフエンヒロラ市のホテルへ。
チェックインして近くのお店で水を買う。1.5Lが1ユーロ。

今夜は私たちの友人サックス吹きであるホアンマが所属する市立吹奏楽団のコンサート。
8時過ぎに出かけ会場に着くと昨年共演したドラマーのディエゴがいてハグ。
彼は吹奏楽団では打楽器を担当している。
演奏曲目はおなじみのクラシックナンバー。
リムスキー・コルサコフのスペイン奇想曲は
彼らが演奏するメロディーに作為的でない自然さを感じた。

終了後、メンバーとともに打ち上げに参加させてもらった。
そこで日本から来たS氏が飲んでたティント・デ・ベラーノ・レモンを飲んでみた。
これがけっこう美味しい。
(ちなみにS氏、ビールがあまり飲めないため飲む場面では必ずこれを飲んでた)
言葉は思うように通じないが伝えたい、理解したいという双方の気持ちが理解を深め合う。
その後二次会。
誰かにすすめられるまま飲んだ酒はものスゴくキツく、そしてやたら甘かった。
ヨッパライました。何時かわからなかったけど深夜には違いない。
日本組は歩いてホテルへ。


はい映画。
「アウトレイジビヨンド」
北野武監督主演のシリーズ二作目。
一作目を観たときは衝撃だったなあ。
全員悪人っていうキャッチフレーズがそのまんまだった。
今作も登場人物は全員悪人でいろんなカラーの悪人が登場する。

面白いのは昔ながらのヤクザ気質を持っている悪人がいい人に見えてしまう。
前作と違ってこうゆうキャラクターが主人公以外に何人かいると
同じバイオレンスヤクザ映画でもふくよかな幅を感じる。
観る者に優しいストーリー展開、緊張感あるシーンの連続。
さらに役者陣の豪華さ、高い演技力。
エンターテイメント性のあるいい映画だと思う。
ただし観る人を選ぶ。
バイオレンス、汚い台詞、こうゆう映画が嫌いな人も多いと思う。

個人的には中尾彬のダメっぷり、加瀬亮の冷徹だけど青いとこ、
小日向文世の何考えてるんだかわかんないワルっぷりあたりがハマりました。




2012年12月13日木曜日

アンダルシアとリスボンの旅No.1と「People Like Us」

今年もまた縁あってスペインはアンダルシアへ訪れることができました。
11月下旬から2週間、これを書いている一週間前に帰国いたしました。
その第一日目からゆるゆると書いてみます。。

11月22日
6:45品川発の成田エクスプレスに乗る。
通常の生活ではあり得ないほどの早起きだけど全然眠くない。
11時のエールフランス航空に乗ってパリを経由してスペインはマラガへ向かうのだ。
成田空港は第一ターミナルと第二ターミナルがあるのだがエールフランス航空は第一の方。
だから成田エクスプレスの切符も第一ターミナル行きを数日前に買ってある。
抜け目ないぜ、フフ。とほくそ笑みながら窓外に流れる風景を眺める。

成田空港が近づいてくると車内モニターに出発便の情報が表示される。
何の気なしに観たら、乗る便の情報が表示されている画面が一瞬映し出され
すぐ次の画面に切り替わった。
気のせいか、乗る便のターミナル表示がT2(第二ターミナル)ってあったような...。
焦る。。ま、まさかと思い画面に釘付けになる。
再び乗る便が表示されると間違いなくT2とある。
やばかった。観ないでいたら完全にT1に行ってしまっていたところであった。
間違えてT1へ行ってT2に戻ってくればその間、一時間以上はロスするはず。
昨年の帰国便に乗り遅れた一件がアタマをよぎる。

再び画面に出た情報を観る。
日本航空との共同運行とある。
日本航空は第二ターミナル。ああそうかと納得。
早すぎるくらいに時間に空港に到着。ギリギリとかちょうどいい時間に到着とかは性格的に無理。

機内はほぼ満員。ほとんどが日本人と思われる。
機内ではほとんど眠れず、映画3本観る。(寝ろよ、って?)
People Like Us とリンカーン秘密の書、マダガスカル3。
突然ですが

はい映画。
「People Like Us」
上記映画3本は全て2012年公開だけど、「People Like Us」だけは日本未公開のはず。
ヒューマンな映画。
アメリカ映画にしては派手な感じがないし、
押しつけがましいヒューマニズムが感じられなくて好印象。
疎遠になってしまった親子関係、その他の人物との関係、
一人一人の人間性もわかりやすく描いている。
わかりやすい分だけ物語の展開にオドロキがあまりないかも...。
何人もがワイワイ話しているシーンがなく、サシの(2人の)会話が多かった印象。
その会話が緊張感あったりしておもしろかった。

中心人物たちの個性や生活感が的確に描かれている。
この中心人物たち、どうにも繋がりを断ち切れない家族の血縁があるとはいえ、
個性の違う人間同士がぶつかったり理解し合ったりするような印象なので
家族のドラマというよりは人間ドラマってかんじがする。
そうは言っても結局は家族、ってところに落ち着いているような気もする。
もっともそれが観る人に安心感やハッピーな気持ちをもたらすのかな。

主演はこの人、と特定しづらい映画。
それぞれがいい個性を演じている。
個人的にはミシェル・ファイファーの演技に凄みを感じました。
もし日本公開したら観てみてねー。

とか言って、出発から12時間くらい経って到着したパリは同日の16時近く。
ちなみに私の隣に座ってた若い女性、食事以外はトイレも行かずに寝てた。
私は通路側だったので、その女性が出やすいように
気を利かせたつもりで時々用もなく席を立ったりしたけど関係なく寝てた。
シャルルドゴール空港のターミナル2Eに到着した。
これからターミナル2Dへ行かなくてはならない。
2Eにあったトランジットカウンターに行って次の便の搭乗券発券できるか聞くと
2Dでないと発券できないとのこと。
入国審査をした後、案内板に従って2Dへ歩く。
途中、2Fも経由。結局30分くらいかかって2Dに来た。
次の便までけっこう時間あるけど、これでいいのだ、と。
チェックイン始まる。発券してもらい手荷物検査場。
出発ゲート近くでメシ。
チーズとトマトとなんかのタルトを一片、サラダ、ビールで15ユーロ。
高いじゃねーかと思いながら食した。

マラガ便出発。これもほぼ満員。爆睡2時間。マラガ空港到着。
夜11時近いのにお迎えに来ていただいている。
車で本日一晩泊めていただくお宅へ。
到着後、Cruz Campoっていうここらの人たちに大人気のビールをいただく。
眠れるかなあと思いつつ就寝。

*成田空港のターミナルの件ですが、帰国後e-ticketを見たらしっかりT2と書いてありました。。。



2012年12月3日月曜日

ごぶさたしてますー。

12月ですなあ。
しばらくほっといてますが現在スペインはアンダルシアに来ております。
こちらで生け花の展覧会で演奏したり友人(スペイン人)所属の
市立吹奏楽団の演奏会、打ち上げなどに顔を出して
地元のミュージシャンたちと交流しております。
楽しんでおりますが生け花展覧会に関わる人たちやミュージシャンたちの
温かい心遣いあっての事です。
多くの方達にこころからの感謝をしつつもうチョッとだけ旅をしたいと思っております。
詳しくは帰国後にー!

2012年11月21日水曜日

冬の始まりと「北のカナリアたち」

前回までのツアーの記事も初秋のころの話で
今となってはチョイと色あせた感がありますな。
ツアーは前回記事の弘前で終わりですから話題を変えて...。

つい先日まで秋田に帰っておりました。
夜行バスで8時間。
秋田に早朝到着し下車すると晩秋のひんやりした空気と香りが身を包みます。
家の用事であちこち車で移動していると木々のくすんだ色の葉が
かろうじてへばり付いている様子がそこかしこに見られます。
聞けば秋田にくる前に強風が吹き、色づいた葉も吹き飛ばされたとのこと。
葉の色の様子も晩秋を感じさせますな。
で、東京に戻る当日の天気予報に☃(雪だるま)のマーク。
この日の空の雲もまるで冬みたい。
とある場所に夕方行ったところ、
強風とともに雪が舞っていた。
今日から冬、を実感した日でありました。

はい映画。
「北のカナリアたち」
吉永小百合主演のヒューマンサスペンス。
かつて、北海道の離島にある小学校で教えていた吉永小百合が演じる教師と
その6人の生徒たちの物語が中心となって進んでいく。
この生徒たち、それぞれが重い影を背負いながら成長するが
その影にある共通点を解きほぐしながら理解を深め合う。
先生が中心となり、大人に成長したかつての生徒たちが繋がりを深める、
だけの話になっていないところがこの映画を味わい深いものにしている。
先生自身にある人生の影や家族の苦悩が映画を観る人に共感を持って訴える。
吉永小百合の夫役の柴田恭兵も大学の先生という立場。
教師だからと言って聖人君子というわけではなく、悩みを抱える一人の人間だと。
その悩みを単に抱えたままではなく、その人なりの方法を持って何とか解決しようとする。
その方法の良し悪しとは関係なく、前に進みたいと思う姿勢に共感する。

吉永小百合の演技は素晴らしいと思うがセリフのトーンが
この時代にどうかなと思って映画を観たのだがそんなのは余計な心配だった。
元の教え子たちとして出演している女優たち、
満島ひかり、小池栄子、宮崎あおいの3人は私が大好きな方たちばかり。
やっぱり素晴らしかった。
吉永小百合がひたすら前に出る映画ではなく、
こういった若くて文句ない実力の役者たちの場面が
この映画のバランスを取っているみたい。
セリフはほとんどなかったけど(ん?あったかな?)仲村トオルの演技もとても印象的。
温かいエンディングで日本映画らしさ満載、グッときます。ハンカチ忘れないで。
音楽はあまりグッとこなかったけど。


2012年11月14日水曜日

ツアー四日目弘前喫茶れもんと「思秋期」

明け方5時くらいに着いた弘前はまだ暗い夜だった。
これが夏だとすっかり明るくなっていてそれが疲労を増加させる。
とにかく暗いうちに眠りたいと思い、途中で買ったビールを飲み寝る。
起きるとお昼過ぎ。
荷物をチェックしてたらサックス用のスタンドが無い。
ま、まさかと思い昨夜の仙台Crosbyの村上さんに問い合わせるとあったとのお返事。
昨夜の太田さんの忘れ物の件は笑えません。
村上さんに東京に送っていただけるようお願いする。
お腹がすいたのでホテルの周囲をブラついて何かお店があるか探してみる。
蕎麦屋を発見。すかさず入る。
カレー南蛮そば。(これを語るとだいぶスペースが必要になるのでいずれまた)
以外とイケる。
ホテルに帰りまた寝てしまう。
集合時間にみんなで今日のお店、喫茶れもんに行く。
とても素敵なお店。アコースティックな音を作る事にこだわりを感じる。
コンディションのいいピアノ。
お客様も大勢来ていただいた。
懐かしい方たちとも再会でき感動。
いい演奏ができたと思う。
お店で食事をいただいた後、10年以上ぶりに会った先輩が待つ飲み屋、というかスナックへ。
けっこう飲んだなあ。
ホテルに帰って気持ちよく就寝。


はい映画。
「思秋期」
衝動を抑えきれずに周囲の人たちを傷つけ、自分も傷つく中年男と
自分を抑えるあまり傷ついていく中年女の関わりを描くドラマ。
それぞれの不安定な感情からくる会話が
緊張感を持ちつつお互いのネガティブな部分を少しずつ埋め合うよう。
大きな事件が起きてしまう。
自分が相手を支える、あるいは支えられていることを感じる事で
この深刻な事件を乗り越えようとする前向きなエンディングにはなっているけど
映画を観終わったときに、明るい気持ちにはなれない。
自分がした事で後悔した事がない人などいない。
二人の主人公の痛みが映画を観る人にも伝わる。
監督はアスペルガー症候群であるという。
周囲との関係にずいぶん悩んだ時期もあったのかもしれない。
楽しい映画ではないけど沁みる。いつまでも沁みる。
とてもいい映画だと思う。

2012年11月11日日曜日

ツアー三日目Crosbyその2と「アルゴ」

うわっ!!
気がついたら11月も中旬じゃあーりませんか。
ずいぶんこのブログ放っといたなあ。
では前回の続きをば...。

Crosbyに着き、初対面のマスター村上さんとご挨拶。
楽器のセッティングをしてメンバーみんなで食事に行く。
この地でベーシストとして仕事されていた佐藤さんの案内で近所のラーメン屋へ。
シンプルだけど美味しいラーメン。体が暖まる。

Crosbyに戻って演奏。
仙台で生活している中学の同期とその奥様が来てくれた。本当にありがたい。
広くないお店なのでお客様との距離が近い。
やりやすい、と感じるワタスはやっぱりライブハウス育ちなんだろうなあ。
最終ステージにマスターの村上さんがギター持って加わる。
いい音している。聴いててグッとくる。

演奏終わって食事をいただくがお酒はNG。
この後すぐ、東北道を北上して弘前のホテルまで車を運転して行かねばならない。
実はこの時期、仙台を中心に「ねんりんピック」なるものがあり、
ほとんどのホテルが一杯という状況。
仙台はただでさえ震災復興事業のための宿泊先確保のためホテルの予約が多く入っている。
宿無しの私たちは仕方なく明日演奏予定の弘前まで行く事になってしまった。
290kmくらいの距離なので運転を交代しながら行くつもり。
ちなみに東京からだと福島市のチョイ先あたりまでの距離らしい。

マスターやお店のスタッフと別れのご挨拶もそこそこに急いで機材を車に積み込み出発。
走り出したとたんマスターからDrの太田さんに電話があり、
Dr関係の楽器の忘れ物のお知らせ。
お店の外までわざわざ出てきていただき忘れ物を受け取る。
改めてお礼を述べ出発。
車中、太田さんに「いや〜、太田さんも意外とあわてんぼーですねー」などと言ったりする。

運転はその太田さん。
いつでも代われるようにしていたのだが、結局一人で弘前まで運転してしまった。
弘前のホテルに着いたのが明け方5時近く。
それぞれ部屋に入り寝る。


はい映画。
「アルゴ」
俳優として文句ない評価のあるベン・アフレックが監督と主役をつとめた映画。
1979年に実際起こったテヘランのアメリカ大使館占拠事件を扱ったサスペンス映画。
CIAが荒唐無稽なプランで臨んだテヘランからの救出劇を描いている。
結末のわかっている物語なんだけど映画の最後まで緊張感がものスゴい。
固定カメラに頼らない映像がリアル感感じさせる。
でも目は疲れない。ウマいと思う。
話の展開にドキドキ、台詞のやり取りにハラハラ。

人質取って大使館を占拠することは犯罪だけど、
当時の情勢を説明していて一方的にイランが悪くてアメリカが正しい、
という風な作り方をしていないのが好感持てる。
ベテランの役者たちも緊張感ある物語の中、いいアクセントになっている。
この映画、ベン・アフレックの監督としての力量はスゴいと思う。
ものスゴく面白いです。
エンドロールもチョイとお楽しみがあって最後までスクリーンから目が離せない。
DVDでも面白い映画だと思うけどぜひ映画館で観ることをおすすめしたい。






2012年10月29日月曜日

ツアー三日目仙台Crosbyその1と「鍵泥棒のメソッド」

昨夜、田沢湖サウンズグッドでのライブを終えた後、
遅くまで飲んでいたけど二日酔いもなく翌日を迎えられた。
ペンション、サウンズグッドの美味しく、ヘルシーな朝食をメンバーみんなでいただく。
本当に美味しい。
ご主人と奥様にお礼を述べ次の仙台へと向かう。

ここから仙台へは国道46号線で盛岡まで行き、東北道に乗るのが一般的なコース。
46号線で秋田を越えて岩手に入るのは久しぶり。
県境にある秋田駒ヶ岳は私が子供のころ噴火している。
当時、父とこの辺りまで来て遠く噴煙を上げる駒ヶ岳を見た記憶がある。
自然が起す迫力にドキドキしたモンです。

県境付近の道はカーブの連続とトンネルばかり。
深い山の中の道。
秋田に住んでいれば県境ってのはこうゆうモンだとずーっと思っていたから、
関東みたいに街が連続している所で突然県境になるのが最初は不思議な感じだった。

ま、とにかく峠を越えて岩手県に入り盛岡から高速道路に乗る。
本当は今日この盛岡でライブだったんだよなあ、と車内で盛り上がる。
途中、SAで前沢牛コロッケを食べたら意外と美味しくてビックリ。

盛岡からおよそ180km強、運転を代わりながら仙台へ。
仙台も久しぶり。
おとといの秋田市、昨日の田沢湖から比べるとここは普通に大都会。
その繁華街のビルの中に今夜演奏するCrosbyがある。
続きは次回〜。

はい映画。
「鍵泥棒のメソッド」
痛快娯楽サスペンス。
香川照之、広末涼子、境雅人などいい役者たちが名前を連ねる。
広末涼子や境雅人は役によってはどうもピンとこないときもあるんだけど
今作では役にハマった感があって楽しめました。
(境雅人は「南極料理人」が一番ハマっている気がする)
香川照之の別の人格を使い分ける演技に引き込まれました。
(キャストにこの名前があるだけで安心感ある)

全く違う環境に生きる3人の違いがくっきり描かれていてわかりやすいし
その3人が結びついてまとまる過程にドキドキしたり笑ったりです。
ラストもハッピーで後味もいいです。
素晴らしい演技に意外性あるストーリーで最後まで惹き付けられた映画です。
ただ何となく映画らしいダイナミックな映像が少なかったような気がします。
でも楽しい映画であることには違いなく、オススメしたい映画です。



2012年10月25日木曜日

ツアー二日目 田沢湖サウンズグッド

さすがに昨夜は疲れでアッという間に寝た。
午前11時くらいにキャットウォーク前に集合して荷物を積み込む。
太田さんのワンボックスカー(コレがまたカッコいい車)と佐藤さんの車、二台で出発。

国道13号線から国道46号線へ。
この46号線沿いに沢山の種類の漬物とお味噌を売っている安藤味噌店ってのがある。
このお店、どうしても寄ってしまう。
お目当ては醤油ソフトクリーム!
これがものすごく美味しい。
この醤油ソフトクリームは全国にあるのだが、
人の話だと他の県のも概ねハズレなしの大当たりの味のようです。


田沢湖には入り時間より早く着いたのでチョイと観光。
ここには辰子姫の像が水中から建っているのだが
今年はこの時期、田沢湖の水量が減っていて辰子姫の像の足元まで行ける。
実に貴重な体験。

湖を一周した後、食事をしてサウンズグッドへ行く。
何年ぶりだろう。
ここはペンションなので宿泊もここ。

演奏始まる。
昨日より調子いい。
ここのアットホームな雰囲気が尚更パワーをくれる。
おかげでいい演奏ができたと思う。
演奏後、お客様たちと打ち上げ。
心のこもった宴に時を忘れる。
ヨッパライました。
(翌日、同室のあびる君からイビキがうるさかったと抗議を受けたのだった。スマン!)

田沢湖へ行ったらここに泊まってください。
美味しくてヘルシーな料理と素晴らしい環境。
オススメです!

2012年10月21日日曜日

そのツアー日記初日 秋田キャットウォーク

10月11日、朝6時半にピアノのあびる君を乗せて東北自動車道を一路秋田へ向かう。
前日はよく眠ればよいものを準備だのあってあまり寝ていない。
それでも久しぶりの旅なので全く眠くない。
朝8時くらい、朝ッパラからどこのサービスエリアか忘れたけどカレーライスの大盛り。

あまりスピードも出さず安全運転。
任意保険の関係上、運転は私しかできない。
東北自動車道の北上から秋田自動車道へ入る。
山深い中の道。窓を少し開けて空気を入れたいと思う。

およそ650kmくらい走って秋田市のキャットウォークに到着。
今回ご一緒するベースの佐藤弘基さんと初対面のご挨拶。
リハーサルする。マイルスのレパートリーの曲とオリジナル。
若干、譜面に視点が合わない感じがする。
老眼?長距離ドライブで目の疲れ?
何となく「ん〜、どうすっかな〜」ってかんじ。

本番始まる。
地元の友人たちが来てくれている。
気力は充分だけど演奏がついていかない。
譜面もやっぱり見づらい。ミスする。
テンポに乗れない。
心技体に違和感を覚えつつ終了〜。
打ち上げで友人たちと話しながらもさすがに疲れが...。
早々に切り上げ家に帰って寝た。
無理はきかないお年頃なのねー。

2012年10月14日日曜日

久しぶりのツアー、弘前到着

秋田市のキャットウォークから始まったツアーも
今日、ここ弘前で終わりです。
昨夜は仙台のCrosbyという素敵なライブバーで演奏。
深夜12時近くに演奏終わり、名残惜しむ間もなく東北自動車道を北上。
300km以上の距離を移動。
この距離をキャットウォークのマスターでドラマーの太田さんが一人で運転。
途中休憩をしつつ朝5時に弘前のホテルに到着。
久しぶりのツアーはいろいろ思い出深いものになりそうです。
と書いている途中で仙台のCrosbyにサックス用のスタンドを忘れてきた事に気がついた。
いやはや。。。
しかし、行く先々でお世話になった方達は勿論、来ていただいたお客様たちに本当に感謝です。

2012年10月6日土曜日

サンバのBig Bandと「アイアン・スカイ」

猿、いや、さる10月3日にブラジル音楽専門Big Bandの
「Orquestra Sambador Oriente」
(オルケストラサンバドールオチエンチ、長いのでO.S.Oで)
のライブがありました。
雨にもかかわらず大勢のお客様に会場の銀座TACTへ足を運んでいただき
メンバー一同心から感謝した次第です。
このバンドもうすぐ3年経つんだけど、
ここにきてやっと何かサウンドの方向が見えてきたような気がする。
3年というのは短くはないよなあ...。
てことは、そんなに時間がかかってしまったのは私の責任でもあり...。
確かに自分もどうゆうふうにやったらいいんだろうと悩むことは多かったわけで...。
毎回、このバンドのライブは楽しいんだけどもっと楽しくなるには
音楽的に何かしら進化していかないといけない。
でもその割にはそのスピードはゆっくりかもねえ。
グチっているわけではありませんよ。
むしろこれから楽しみだなあと。
次回のO.S.Oのライブは年末12月28日です。
ぜひのお越しを。
あと、自分のコンボもやらないと。。。

写真は先日のライブの模様と、来週からの東北ツアーのチラシです。
こちらもよろしくお願いいたします。

はい映画。
「アイアン・スカイ」
第二次世界大戦で敗北したナチスが実は月の裏側に逃亡し、
ここで世代交代をしつつ武力増強し、世界に反撃の機会をうかがっている。
あ、もうここで相当おかしな話でしょ?
これはスペースバトル政治スキャンダルブラックコメディ超B級終末映画。
なんだかわかんないけど。。。

いろんなパロディーが満載らしく私にわかったのはホンの一部。
アメリカだけでなくいくつかの国の映画製作者がタッグを組んでできた映画だけど
アメリカの政治、政治家だけではなく国民性をそーとーシニカルに描いているあたりは
製作の中心となっているアメリカの懐の深さを感じる。
でもシニカルな視点も最後には国に関係なく
人間の利己主義がぶつかり合うあたりを描いていて、
誰がこの映画を観てもチョイと痛いようになっている。

月で生まれ育ったナチスが大戦中に行った事実を知らず、
その甘美な理想だけを教えられ純粋培養される教材に
チャップリンのホントは2時間ある「独裁者」を
すごく短く編集したものを使っているってのは何やら笑えないなあと。
つまり情報操作することで事実が歪んで伝えられるってのは
このご時世感じる事だよなあってね。

この映画、作りはけっこうこだわりがあるようです。
低予算で作られたと聞いたけど立派なモンです。
誰が観ても楽しめる映画ではないです。
でも私には超B級の香りがする印象深い映画でした。






2012年10月2日火曜日

ついに買えたMacbook proと「最強のふたり」

やっと買いました、新しいPC。
さほどPCには詳しくないけど以前から使っているっていうことで
やはりapple製品になりました。
一番安い機種とは言えいきなりは買えない事情の身。
しかもアレンジに使っていたソフトが最新のPCには対応していないとのこと。
「ひえ~、最新のバージョンを買わないといけないのか(涙)」
さらにホームページを作っていたソフトも同じ状況。
再び「ひえ~、最新のバージョンを買わないといけないのか(涙)」
てなかんじ。。
そんな事情はさて置いても新しいPCは快適そのもの。
ボチボチやって行こうと思います。

さてこれを書いている今日からもうまもなく
Orquestra Sambador Oriente
(オルケストラサンバドールオリエンチ)のライブが10月3日におこなわれます。
左側上部に案内があります。ぜひお越しください!
また、前回ブログにある東北ツアーもぜひ!



久しぶりに、はい映画。
「最新のふたり」
ヨーロッパで記録的な動員数を生んだというフランス映画。
超リッチだけど首から下がハングライダー事故でマヒしている中年の障害者と
彼を介護するハメになった貧乏で問題を抱えた黒人の若者の物語。

素晴らしく良かったです。
この映画、大好き。笑えるし泣ける。
黒人の若者、ドリスと障害者である中年男のフィリップが心の繋がりを紡いでいくのだが、
ドリスは障害者への同情を元にフィリップと接してはいない。
相手の性格、人間性と正直に向き合っているようにみえる。
首から下がマヒしているフィリップをからかったりするシーンなんかこっちがハラハラする。
自分の出生や家族が複雑な状況の中、
他人との接し方は子供がそのまま大人になったみたい。
そう、ドリスはすごくシンプルな人間。
一方、複雑なのはフィリップの方で、自分の気持ちを正直に表現できないでいる。
表現しないことで周囲と壁を作っているよう。
それがドリスと接していくうちにその壁が徐々に取り払われていく。
シンプルに生きていきたいって気持ちは私自身にもあるから
ドリスのような言動はうらやましいなと。

ブラックユーモアもチョイチョイあり笑えるけどこの二人の心の繋がりが感動的。
しかも大袈裟にその感動を映画の中で表現していないのがいい。
二人の表情だったり劇中の音楽だったりが観客の気持ちをゆるやかに動かしているよう。
この手の感動的な映画にありがちな大袈裟で押し付けがましい音楽は今作にはない。
劇中の音楽、良かったと思う。
一瞬、「セントラルステーション」のジャキス・モレレンバウムの音楽をイメージさせた。
オトナな会話もあるから小さい子供にはどうかと思うけどお薦めの映画です。
実話を元にした作品。
実在する「最強のふたり」もエンドロールでチョイと見れる。



2012年9月19日水曜日

今週こそPCを買うのだと東北ツアー詳細と映画は無しよ

またも映画の話はありません。
つか、最近映画館に行っていないです。
なのでモヤモヤが溜まります。
DVDはチョイチョイ観ますけどね。
最近観ていたのは小津安二郎。
似たようなストーリーが多いけど
物語の背景となる家庭環境、人間関係が違えばそこにはまた違う喜怒哀楽がある。
特徴として有名なカメラアングルやカット割りはその感情を表現する役者たちの演技を
観ている人たちに優しく穏やかに伝えようとしているようにも思える。
カラーの作品だけでなくモノクロームの作品もオススメ。
(「東京物語」とか大好きです)

さてPCがオダブツになってからアレンジもホームページも止まったまま。
特にホームページはBind2ってソフトを使っているんだけど
新しいPCを(たぶんMacbook pro)買えばこれが使えなくなるので
またも新しいホームページ制作ソフトを買わないといけない。。。シクシク。。


来月10月に東北ツアーがあります。
ぜひのお越しを心からお待ちしております。
いずれもメンバーは
the cat walk special band 「OSSA」
塩川光二 あびる竜太(Piano) 佐藤広基(Bass) 太田徹(Drums)


10月11日(木)
秋田市  キャットウォーク
start 19:30  3000円
秋田市大町3-4-11 B1f
018-865-6699 (予約、お問い合わせ)
http://www.jazzcatwalk.net

10月12日(金)
田沢湖  サウンズ・グッド
start 19:30  2500円
仙北市田沢湖字潟前160-58
0187-43-0127
http://www.hana.or.jp/~takko/

10月13日(土)
仙台 Crosby
start 20:00  2500円
仙台市青葉区国分町2-8-12 国分町ビル5f
022-215-7766
http://sendai-jazz-crosby.com/

10月14日(日)
弘前  喫茶れもん
start 18:30  2500円
弘前市新寺町1-34
0172-33-9359
http://lemon.velvet.jp/wp/



2012年9月16日日曜日

秋田で芸術祭に参加!と今回は映画は無しー

秋田の上小阿仁村八木沢集落で行われた、大地の芸術祭のイベント、
大地の音楽祭に参加する機会を持つことができました。

一度も行った事もない場所です。
国道から10kmくらい、細い道を入った集落です。
限界集落だと思う。
ここにある、休耕田となった棚田の一枚を舞台に
秋田にゆかりのある音楽家たちが演奏するのが9月15日に行われた大地の音楽祭。

この地を舞台に美術作品も展示してあった。
全てを観ているわけではないけど、
ファンタジーな作品もあったけど印象的だったのは
この厳しい限界集落の現実の中、人間の生命の光を求める作品があったことです。
この生命の光を求め訴える事は音楽においても同じことです。
例えばつまり単にスタンダードで有名なドナ・リーって曲を演奏する事がアートではないと。
題材を通じて命の光を伝え訴えないと音楽家としては音楽をやる意味をどこに求めていいのかなと。

私にはチョットしたチャレンジだったけど、
サックスソロで秋田長持唄を題材に演奏してみた。
出来栄えとしてはまだまだ納得いかないけど
自分のアイデンティティをふまえた自分のジャズを表現するのに
この曲はこれからもチャレンジのしがいのある題材だと思った次第です。

とにかくこの上小阿仁村の八木沢集落、いいところでした。
ここで楽器を吹けば山々に自分の音がこだまして返って来る。
あらゆるものに感謝する気持ちを持てると思う。

2012年9月7日金曜日

秋田ミュージックフェスティバルと「トータルリコール」

行ってきました、秋田ミュージックフェスティバル!
イベントのプロが携わっていない手作り感ある音楽イベントなので温かい。
友人たちにも会えて充実の2日間でした。
民謡の宝庫である秋田は、生活の中に音楽が息づいていると思う。
今回は秋田市の二つのビッグバンドと共演したけど、
このバンドがジャズだけではなく
ブラジル音楽においても高い音楽性で演奏できたらホントに素晴らしい事だと思う。

さて来週、9月12日は左コーナーにある様に赤坂Bフラットでコチッコのライブです。
ぜひのお越しをお待ち申し上げております。
さらに来週末、9月15日は再び秋田へ行きます。
今度はアートの大きなイベント、「大地の芸術祭」に参加いたします。
まだどんな曲をやるか細部までは決まっておりませんが
その場にふさわしい曲をと思っております。

そして早くパソコン買わないとなあ~。
ホームページの更新が全くできません。あ、あとアレンジも。

はい映画。
「トータルリコール」
シュワルツェネッガーの主演で有名なSF映画のリメイク版。
舞台が前作では地球と火星だったのが今作では地球だけを舞台に。
前作にない新しい乗り物やマシーンの数々。
前作と同じようなストーリーの流れがありつつも新しいアイデアもあって楽しかった。
でもやっぱり前作と同じシーンがあると気になる。
「あー、前のあのシーンね」とかね。

脳の記憶データを人間がコントロールし、大きな組織がそれを利用する。
脳の記憶を操作された主人公がその組織に戦いをいどむ、
っていう前作と同じ部分だけを活かしておいて
前作と同じようなエピソードは一切なくてもよかったような気がする。
そうは言っても、恐妻役のケイト・ベッキンセールも主役のコリン・ファレルも
がんばっている。アクションシーンは見応えある。
でも正直なところコリン・ファレル、どうかな~。
CGなどVFXはスゴいです。迫力あります。映画館で観るとスカッとするかも。
街の風景も「ブレードランナー」的なごった煮で猥雑な描写だけどイマイチ中途半端。


2012年8月30日木曜日

パソコンまだ買っていないと「ミッドナイト・イン・パリ」

パソコンまだ買っていません、つーか買えないす(涙)
でも一応次に買う機種のねらいは定まったかも。
仮にパソコン買ってもソフトウェアも買わないといけないかもなので
さらにお金がかかる予定だす。
関係ないけどこの残暑、あまりの暑さについにゲットしました扇風機。
「ええー、なかったのー!!??」と人から驚かれました。

さらに話変わって演奏のお話。
今週末、9月1日と2日に秋田で行なわれる、
秋田ミュージックフェスティバルに出演いたします。
1日は東京からO.S.O(オルケストラサンバドールオリエンチ)のリズムセクションと私と
地元秋田のビッグバンドとの共演です。
2日は私と秋田のビッグバンドとの共演。
どちらも野外ステージで入場無料!
秋田にきてねー。

はい映画。
「ミッドナイト・イン・パリ」
ウディ・アレン監督のほのぼのユーモア映画。
現代に生きる主人公がふとしたきっかけで過去と現代を行き来する。
1920年代のパリを実に魅力的に映像化している。
街の描写、衣装、多くのものに当時のパリを表現しようと
相当こだわりを持っているような気がする。
観ている私も行きたくなった。
過去の時代のシーンでは有名人たちがボンボン出てくる。

この時代のピカソの愛人役を演じた、マリオン・コティヤールが可愛い。
最近、ますますこの役者が目に付く。
最近観た、「エディット・ピアフ」では渾身の演技だったし、
「ダークナイトライジング」では凄みある演技。
「nine」や「インセプション」にも出ている。
気がつかなかったけど、「ビックフィッシュ」にも出てたのねー。
久しぶりにキャシー・ベイツも観た。貫禄ありますな〜。

で物語だけど、どこか話の落ち着き先がうっすら見えつつ、
そこから大きくは外れないまま進む。
安心感ある流れるだけど、
どのシーンも中身の濃いもので無駄をとことんそぎ落としたよう。
終盤、結論めいた事を主人公が言うけどチョッと急な気がする。
もう少し悩んで欲しかったかな。

映画のオープニングとエンディングには、
おそらくシドニー・べシェと思われるソプラノサックス。
劇中の音楽もよかった。
重くもないけど軽くもない映画。
とりあえず、パリには行ってみたくなった。
今まで、飛行機の乗り換えでしかパリの地を踏んでないしー。

2012年8月26日日曜日

パソコンがクラッシュ!!!

愛用していたMac Bookが壊れました...。
ネットやメールの環境はipadがあるため何とか保てているけど
曲のアレンジ、ホームページの更新等、モロモロがダメに(涙)。
そんなに急に新しいPCも買える身分ではないので
スケジュールの更新とかはここでやるしかないかな~と。
リンクの貼り付けとかどうすんだ??
ん~、こまったなあ...。

2012年8月9日木曜日

Olympicと「ダークナイト ライジング」

8月8日にあったBig Band、O.S.Oのライブも無事終わりました。
お盆前の大事なライブだったので一安心いたしました。
(ちなみに横に告知の通り、9月12日にやるライブもぜひ!下にチラシあります)
これでお盆期間中、秋田である同期会やら恩師を囲む会やら楽しく参加できそうです。

この時期、オリンピックが開催されていますな。
日本時間、夜中行われるゲームに限っておもしろいのが多いからこまります。
ライブで観ていると当然寝不足になるわけで、午前中はほとんど廃人28号。
これを書いている今日深夜は、なでしこJapanとアメリカの決勝戦。
終われば朝ですよ、朝。
でも観ますっ。
サッカー男子もメダル目指してがんばってほしい〜。

はい映画。
「ダークナイト ライジング」
クリストファー・ノーラン監督のバットマンシリーズの3作目。
前作を観ていなくてもおそらく楽しめるんじゃないかな。
クールなカッコよさがあります。
この手の映画でもう一回観たいと思ったのは「マトリックス」の1作目を観て以来かも。

登場人物それぞれが抱える心の闇が人間的魅力となって
映画の価値を上げているいるように思う。
心の闇を克服したいと思う者たちと、心の闇を自分の本質とせざるを得なかった者たち。
どちらも自分が抱える闇に悩み苦しんでいる。
映画はその両者の戦い。
多くのシーンにVFX(ビジュアルエフェクト)が使われているけど、
ただ単にVFXをハデに使った映画と違って、
意外性と緊張感あるストーリー展開をよりひきたてている印象。
なので物語として心に残る。

全体を通してスカッとする感はないかもなあ。
劇中音楽も普通のヒーロー物なら強いメジャーハーモニーを使ってくるんだろうけど
この映画にはそんな感じはなかった。
「インセプション」とカブる感じだけどいいんだよなあ〜。
さすがハンス・ジマーです。

カッコいいけど影のある人間像。
普通の人間だって何かしら影がある訳だから共感できるんじゃないかなあ。
(ん!?ワタスだけか?)

魅力的なキャラクターの登場人物たちとストーリー、それを活かすアクションとVFX。
役者も相変わらずよかった。
終盤のシーンでは女優のマリオン・コティヤールの芝居にゾクッときたのだった。

また観に行こーっと。


2012年7月29日日曜日

K&Mのスタンドと大子町と「おおかみこどもの雨と雪」

演奏のとき楽器スタンドがあるとけっこう便利。
昔は重いものが多かったけど最近は軽くてしかも収納性に優れているものが多い。
いろんなメーカーのものがあると思うけど、気にせずスタンドを買っていたら
アルト、ソプラノ、クラリネット、それぞれのスタンドが全てK&Mになっていた。
たしかドイツのメーカーなんだけど、気の利いたつくりになっている。
こうゆうのって日本のメーカーが得意なんじゃないかと思っていたけどなあ。
日本のメーカーではオオハシが有名で私も持っているけど携帯にはチト不便。

先日、茨城県大子町でOSOのコンサートがありました。
緑の豊かな素晴らしい所でした。
手作り感満載のコンサートで気持ちよく演奏させていただきました。
スタッフから誰も彼も言葉が土地のなまりでどこか安心するなあと。
コンサートの帰りにヒグラシの声も林の中から聞こえてホノボノいたしやした。

はい映画。
「おおかみこどもの雨と雪」
久しぶりに観る日本のアニメ。
以下、ネタバレでございます...。

オオカミの父と人間の母との間に生まれた姉の「雪」と弟「雨」が
成長し自我に目覚めていく、母と二人の子供の物語。
子供たちの成長だけでなく彼らの母の成長も描かれている。
オオカミの世界の親離れ子離れと人間の世界の親離れ子離れが
有機的にリンクしているように思えました。

オオカミの若者が人間の女子大生と結ばれ、子供ができるまでのストーリーは
ロマンチックで温かいけどナニやら消化不良なかんじ。
そういった場面を細かく描くのを避け、
後日談のようにナレーションを使ったのはよかった。
でもナレーションしているのが「雪」なので
物語が進む前に彼女の成長を先に教えられているようでチョイと不満。

人間の母とオオカミの野生を取り戻した子供との関係が映画終盤に向けて感動的。
でもその子供がオオカミを選択するまでのエピソードがもっと欲しかった気がしました。
あれよあれよと言う間にオオカミの世界に行ったようなかんじでした。

またオオカミではなく人間を選択しようとする一方の子供の心の葛藤や
友人たちとの関係、二人の母の苦悩など観ているものに共感しやすく描かれている。
母役の声の宮崎あおいがいい演技している。
さらに菅原文太も見たまんま?出ている。
(正直、千と千尋の神隠しに出てた菅原文太の方が好きだなあ)
美しい風景描写と時折アクセントのように挿入されるCGはよかったと思う。

それと人物の顔がもう少し写実的というか個性的な方が好みかなあ。
「サマーウォーズ」は登場人物が多いにも関わらず個性的な顔が多かったように思う。

とは言うものの、いい映画には違いなくお薦めしたいと思います。





2012年7月20日金曜日

クラリネットでこそこそデビューと「へルタースケルター」

久しぶりのブログアップでございます。
最近はfacebookで人の言動を拝見することが多くて...。

クラリネットは以前もライブでホンの1〜2回試して吹いたりしてみましたが
そのヘタさ加減に我ながら自分でも人からも呆れられ半ば引退状態でありました。
しかし自称、パッキャラ魔王もいよいよ人前で吹けるよう少しマジメに練習したのだった。
おかげで練習中に鼻血が出るわ、手首の激痛に悩まされるわで。
とにかく数曲のボサノバとジャズスタンダードを練習していた。
で、デビューの場所として選んだのは時々演奏しているホテルギグでの仕事。
シリアスな、突っ込んだ演奏は求められないので機会としてはいいと思った。

サックスほどには吹けません。
亡くなったクラリネットの先生が聴いたら呆れそうな演奏だったかもしれない。
でもこうして少しずつ人前で演奏して行く事がとても大切なのは知っている。
石橋叩きながらの演奏。無茶はできない。安全運転が大切。
目標はショーロ(ブラジルの器楽のための音楽で高い技術が要求される)の演奏。
例えばこれ↓
http://www.youtube.com/watch?v=7Bhffgue3I4&feature=related
何年先になるかわかりませんがボチボチやっていこうかと。

はい映画。
「へルタースケルター」
公開前から主役の桜沢エリカの動向が大きな話題を集めた作品。
エロチックなシーンも多いR15指定の映画。
以下、若干ネタバレで失礼。

自分を飾ることで飾られた自身の姿を真実の姿と勘違いしていく。
何の為に自分を飾るのか、その目的もはっきり認識できないまま
装飾していたものが崩れ、自身の心も崩壊していく。

主人公のギリギリの精神状態を桜沢エリカが熱演している。
自身を否定しないといけないような、迫真の演技と思う。
でも演出上でもっと効果的にその不安感や虚脱感、
ギリギリの精神状態を表現できたんじゃないかなと。
蜷川作品、映像は相変わらず美しいです。
でも主人公がダメになって行く様子までも美しい。
退廃的な空気感はある主人公の部屋だけど匂いがしない。
臭いもの、醜いものが観たいってわけではないけど。
醜さ、愚かさを強く印象付けていたのが
芸能事務所社長役の桃井かおりの演技力だったように思う。
寺島しのぶの主人公に囚われていく心を演じる表情などさすがと思った。
主人公に対抗して出てきたアイドル役の水原希子、印象的。
大森南朋のセリフが狂言回しのようで他と温度差があったのは案外よかった。

劇中に流れる第九とかシュトラウスとかはイヤだったけど。
オリジナル音楽、上野耕路の音楽は素晴らしいと思った。

行った映画館には20代とおぼしき女性が多かった。
彼女らはどうゆう感想持つんだろうね。




2012年7月4日水曜日

車検と「ソウル・サーファー」

気がつけば今年も半年。
もう半年過ぎたんだなあ。
今年の1月はなんだかとても長かった気がした。
正月と中旬、2回秋田に帰ったせいではないと思う。
さて残り半年、楽しく元気にやりたいもんですなあ。

先日愛車の車検があって、この儀式のおかげでお金がなくなった。
この5月、6月はただでさえナンダカンダの公共料金でお金が出て行く。
そして帰ってこない...(あたりまえだけど)。別口の支払いもあるのに...。
新車時は3年目で車検だけど、それが済むと次は2年置きにある。
また3年でいいんじゃないか?オンボロの旧車に乗っているわけではないのに。
とまあグチの一つや二つ言わせてくださいよ、あ、もう一杯くれる?濃くして。
だいたいねー、ヒック。。
なんてね。
あ、普段のお酒は友人たちは知っていますが楽しいもんですよー。
書いていたら飲みたくなった。昨日も飲んでないし。


はい映画。
「ソウル・サーファー」
サメに襲われ片腕を失ったサーファー少女が成長していく、実話を元にした映画。
この主人公の少女、隻腕になりながらもプロサーファー目指しサーフィン大会に出場する。
と、書くとスポ根映画に思えるけどそうではない。

そう感じさせるのはこの映画で描かれているのが
少女の家族、友人たちの温かく優しい愛情が障害を負った少女を包んでいる事。
そして彼女の努力や精神的な成長が
多くの人たちに勇気を与えていることなどが
スポ根映画とはどこか縁遠いもののように思える。

映画ではこの主人公、障害を乗り越えプロのサーファーなっていく。
周囲の人たちにも恵まれているし彼女のように上手くいく人はそういないよなあ、
と思ってはイケナい。
実話であり、この少女のように実際に障害を乗り越えて
悩み苦しみつつも自分の夢に向かい叶える人が実際にいるんだから世の中希望が持てる。

偽善的でわざとらしい作品も多いハリウッド映画だけど、
人間の善良さ、力強さを素直に感じられる映画だと思う。

主人公がボランティアに行った先のエピソードは
ダラダラ長くならずに要点を得ていて好感持てた。

美しいハワイの風景に目を奪われる。いつか行ってみたいぞ。
サーフィンのシーンが多いけどやたらダイナミックさを描いているようには見えなかった。
むしろ美しさを描こうとしているように思えた。

幅広い年齢層の人たちに観てほしいと思うが、特に若い人たちにはおすすめ。

主役のアナソフィア・ロブは若いからといって
体当たり、イケイケ演技じゃなく自然体でよかった。
両親役はオスカー女優のヘレン・ハント、デニス・クエイドと文句ない実力派の役者。

このような実話を元にした映画のお約束、
エンドロールでモデルとなった本人のサーフィンする姿や
いろいろな映像が観られるのも楽しい。

2012年6月24日日曜日

euro 2012と「スノーホワイト」

サッカーに興味のない方には「なにそれ?」って話だと思います。
今、ヨーロッパの最強国を決める4年に一度の大会「euro2012」が
ウクライナとポーランドで開催されてます。

試合は日本時間で午前1時と午前4時にキックオフ。
まだ1時キックオフの試合はテレビで観れた。
もっとも翌日は寝不足でヘロヘロだったけど。
でも4時のは無理。頑張って観ようと思ったけど沈没してた。
でも今は決勝トーナメントに入り、全ての試合が4時。
今日、土曜日はこれからスペインーフランスという好カードがある。
これは観ないといけないでしょー。

でもそう言えば明日はライ...いや、この試合は観ないと後悔しそうだ。
なんとかこのまま起きていて(今は午前1時近く)観るのだ。

ん、なになに?
明日日曜の28時(月曜の午前4時ね)はイングランドーイタリアだと!?
....観ます!
わざわざサッカーを観る為にヨーロッパに行ったバカです。観る予定です。

はい映画。
「スノーホワイト」
私の大好きなトワイライトシリーズでヒロインを演じるクリステン・スチュワートが主演。
敵役をシャーリーズ・セロンが演じる。
観終わってナニやら不完全燃焼気味。
以下、ネタばれでご無礼つかまつる。
ストーリーはシンプル。
シンプルなのはいいんだけど、枝となるエピソードをもう少し掘り下げてほしかった。
例えば、七人の小人たち。
この人たちはけっこう魅力的な個性が揃っているようだったけどそれがあまり伝わらない。
ヒロインと行動を共にする男の背景もより深く描けばよかったと思う。
トロールを手なずける部分、あまりにもあっさりしていて必要だったかなあと。
敵役二人をもっと憎たらしく観たかった。
この二人が悪の道に進んだ場面を掘り下げてくれたら
魅力的なエピソードになってたんじゃないかなあ。
主役のクリステン・スチュワートの演技は、
トワイライトシリーズのウリでもあるベタな演技とかぶる。
この映画ではもっと違う部分も観たかったなあ。

それでも各シーンのCG、VFX(ビジュアルエフェクツ)は見応えある。
シャーリーズ・セロンはいい演技だし美しい(ホントきれいダス)。
冒険ファンタジーとしては楽しめると思う。
ジブリアニメが好きな人には楽しいシーンもあるよ。



2012年6月19日火曜日

Blues Alley Japanと「メン・イン・ブラック3」

これを書いている今、台風が東京を暴風域に巻き込みながら通過中です。
雨風がすごいです。

昔、バイクのレース「鈴鹿8時間耐久レース」を観に行ったときも台風が来ていました。
このとき鈴鹿サーキットの駐車場を来た人たちの為にテント村として解放していたのですが
強風と雨のためテントだけそのままにして車に避難する人もいました。
私は持参したテントの中で強風の夜を過ごしたんだけど、ほとんど眠れずでした。
コワい、というよりはなんだかワクワクしてた、のかなあと。

話は変わって、昨日はBlues Alley JapanでO.S.Oのライブでした。
大勢のお客様にお越しいただき、おかげで大変楽しくいい演奏ができたと思います。
ここでこのバンドで演奏するのは初めての事。
若干緊張したスタートでしたがすぐに場に馴染んでいつも通りの演奏ができた気がします。
マイルス・デイビスが演奏した日本で唯一のクラブです。
そのときのマイルスの写真も飾ってあります。
楽しかったなあ〜。
写真はBlues Alley JapanのサイトにあったO.S.Oのライブ風景です。


はい映画。
「メン・イン・ブラック3」
2Dと3Dの両方が公開されているけど私は3Dで観ました。
視覚的にスリルあるシーンや宇宙人が出てくるのはわかっていたので迷わなかった。
3D公開するからにはそれを活かした作品、と思っているし。
だから最近「タイタニック」が
3Dバージョンでまたやっていたけどああゆうのどうなんだろう。

話がそれましたな...。
前2作はDVDで観ていました。
今作品も主役二人のオモシロアクション映画だけどより二人の関係性に踏み込んでいる。
CGなどのVFX(ビジュアル エフェクツ)のおもしろさだけではなく
温かくも意外性のある人間関係を描いている。
関係性といっても物語の展開はけっこうワザとらしいんだけど
この映画はそれが許せる、というかそのくらいベタでいいのだと思った。
といっても展開はスピードがあって最初ついて行きずらかった。
でもだからといって説明過多になるよりぜんぜんいい。
若い頃のトミー・リー・ジョーンズを演じたジェシュ・ブローリンってなかなかいいなあと。
それと今作では、絶対的な存在感ある主役二人より更に
ストーリーを見越せる登場人物(宇宙人だけど)もいて、
その存在感がこの映画をより幅広くしている気がしました。

大人も子供も楽しめる、凄い映画だと思う。
難しいこと言わないで観るときっと楽しめるんじゃないかなと。



2012年6月9日土曜日

イワシ花と「テルマエ・ロマエ」

秋田に数日間帰っておりました。
5月ころの萌える若葉の色もこの時期は一段と濃くなり、
成熟する木々の息吹を感じました。

上旬のある日、母と共に県南にある由利高原へ行きました。
鳥海山を間近に見る事のできる広々とした高原、
だけどこの日はあいにく雲で鳥海山は見えませんでした。
その代わり、この時期に咲き誇るイワシ花を多く見ることができました。
イワシ花、おそらく秋田だけの言い方かもですな。
正しくはタニウツギ。
秋田でイワシの獲れるころに咲くからこの名前になったそうです。
この花を家庭で植えて楽しむ事は秋田では縁起が悪いとされ、
忌み嫌われておりますが、野で咲き誇るこの花を楽しむのはいいようです。

同じこの高原にあるホテルのそばには風力発電の風車がたくさん並んでおります。
母曰く、「オランダみたい」だそうで。
とは言うもののオランダはおろか海外には行った事のない母でございます。

今回は写真を数枚アップしました。
イワシ花、そっぽを向くカエル、水中に見える黒い点々実はすべてオタマジャクシ、
睡蓮の花、オランダ?じゃないけどホテルと風車。

はい映画。
「テルマエ・ロマエ」
浴場大型時代劇ロマン映画(なんだかわからんけど)。
私は銭湯をこよなく愛する者でチョイチョイ行く。
近所の銭湯の休憩所にこの映画の原作となったマンガが置いてあって読んでいた。
物語の視点が素晴らしくて新鮮味ある。

日本映画なのに古代ローマを舞台にしているのでどうなのかなと思ったけど
案外すんなり映画の世界に入れた。
外国人役者のセリフも日本語に吹き替えてあったり、
古代ローマ人の役を演じる濃い顔の日本人役者と、
ことさら薄い、あるいは平たい顔の日本人役者の役柄を分けている。
日本の風呂文化を讃えつつ、でも一方的に日本びいきではなく、
阿部寛演じる古代ローマ人の男気がイタリア人の自尊心をくすぐる気がする。

笑えるシーンが多いわけだけど、
そんなシーンも出演者たちは誰もオモシロオカシク演じているのではなく、
真剣にそれぞれの役を濃く演じているのがよかった。
特に中盤まではそんなシーンが多い。

後半、例えばローマ帝国軍と属州反乱軍との戦いのシーンは
中途半端でもったいない気がした。
後半部分にはネタとして笑えるものは少ないと思うけど
「寅さん」映画的なクスリと笑える場面ももう少し観たかったなあ。
特に戦いのシーンや、市村正親が出ているシーン。

役者たちの若干オーバーな演技がこういった映画にハマってていいなと思った。
一方、上戸彩は彼らに比べるとナチュラルな演技だった。
もう少し濃くてもいいかな〜、と。

劇中流れる音楽「アイーダ」はテンション上げるにはもってこいですな。
テレビドラマみたいな映画もありますが、
これはいかにも映画というかんじでとても好感持てた。
とても楽しい映画でした。
でも映画館だけではなく、皆さん銭湯にも行きましょう!













2012年6月2日土曜日

誕生日と「わが母の記」

6月1日は私の誕生日でした。
どこかでドンチャン騒ぎ(これって死語?)をするわけでもなく、
フツーの一日をフツーに過ごしておりました。
それでも行きつけのパブで大好きなTalisker 10yearsっていう
ウイスキーをチビチビなめておりました。
日が変わった午前0時、
誕生日であることをお店のマスターに言うと一杯ごちそうしてもらった。
さらに他の常連のお客さんからも一杯。
なんだかいい年こいてんのにこっぱずかしくもうれしい気持ちになりましたな。
もう充分自分には出来過ぎた誕生日だと思いました。
facebookにもメッセージを寄せていただき皆さんへの感謝の気持ちが一杯。
しかもこの6月1日に友人ご夫妻に第一子となる御長男が誕生。
新しい命が誕生した日に自分の誕生日が重なり、勝手に光栄な事と思いました。
さて音楽の方ですがこれがいけません。
自分の演奏が必要ない音ばかり吹いている様で自分のヘタクソさがますます気になる。
けっこういい年ですよ、ワタス。
なのに年相応、音楽的に経験を感じさせる演奏ができているかどうか。
あ、グチっぽくなりますな、こりゃ。
今秋は久しぶりにCOTICOもやるのでいろいろなんとかしないとなあ...。
誕生日に自分の未熟さを改めて実感したのでした。

はい映画。
「わが母の記」
文豪、井上靖原作の同名自伝的小説を映画化したもの。原作は読んだ事ありません。

昭和30年代中盤からおよそ10年間の物語を同じ俳優たちが演じている。
40年くらい前の時代を背景にした映画だけど画面からは現代的な空気が漂う。
今に通じる家族の普遍的な話を表現しようって映画だからかなあ。

主人公は作家。その創作の源や生きるエネルギーは
幼い頃、母に捨てられたと思って、
本当の母の気持ちを受け入れられずにいる主人公の母への反発からきている。
しかし離れて暮らす年老いた母に痴呆の症状が出てきて
主人公の家族や主人公の2人の姉妹などと母の世話をしていくうちに
初めて母の想いを受け入れられるようになる。

痴呆、戦時中の困難な事情と重い背景が物語にはある。
でもテーマが母と息子に絞っている事、
また主人公家族の繋がりが映画からしっかり感じられる事が
物語を柔らかく包んでいるように思えた。
主人公役の役所広司は時代劇より現代劇の方が好きだなあ。素晴らしい演技です。
主人公の2人の姉妹役、キムラ緑子と南果歩、素晴らしい。
最初の方で少ししか出ませんが三国連太郎、印象深い。
しかし何と言っても母役の樹木希林。名演です。
温かい気持ちになれる映画だと思います。
音楽もよかった。

冒頭、小津安二郎の「浮草」のワンシーンをイメージさせる雨の場面があって楽しかった。
「浮草」では男女の決定的な決裂シーンだが、
その男女も最後には再びよりを戻し共に汽車にゆられて新しい土地へ向かう。
それと、映画の内容とは関係ないけど主人公のセリフに
アメリカのギブアンドテイクと違って、
日本の持ちつ持たれつにはお互いの利益を無にする相殺の意味合いがある、ってのには
なんだか妙に納得したのだった。






2012年5月30日水曜日

金環日蝕と「裏切りのサーカス」

日蝕の日の朝は寝坊して観られないという失態。
テレビニュース観測でした^^;
それにしても自然の、と言うか宇宙の摂理てのはたいしたもんですなあ。
宇宙で起こる月蝕だの日蝕だのの事象のたびに地球は宇宙の一部分なのだなと思います。
いずれ訪れる太陽の寿命まで地球はあるんでしょうかね?
自分たちの生きる地球を大切にしたいですな。
破壊するのは簡単なようですし。
何世代も後の地球人たちに
このたかだか数十年の間のことのツケを負わせることはイヤですな。
原発、こりごりです。
日本人は忘れやすい、と言われますが
年月が経って、まあ原発でもいいか〜、なんて言いたくない。

はい映画。
「裏切りのサーカス」
アクションシーンのないスパイ映画。
謎解きが主のサスペンスだけど、
謎を解明する側、される側の人間模様が淡く、かつ印象深く描かれている。
観終わってからなんだか小説を読んだような気になった。
セリフ以外の部分のト書きを感じた。
でもフォーサイスのスパイ物とは反対の、落ち着いた雰囲気の小説。
名優揃いの役者たちもこの映画の空気感をガッチリつかんで演じていると思う。
特にその雰囲気をゲイリー・オールドマンが主役で演じて醸し出している気がした。
この映画は、これまでのこの人の演技の印象とは全く違う感じがする。
最近の映画にはない雰囲気を持った映画。
これはもしかしたら名画かも〜。
ちなみにテーマ音楽もすごくよかった。


2012年5月20日日曜日

五能線と映画は今回無しよ

ゴールデンウィークが終わったあと、しばらく秋田に帰っておりました。
田んぼは代かきも終わっていよいよ田植えという季節でした。
そして新緑が目に眩しく、萌える生命力に溢れた木々に元気づけられたようでしたな。

私が秋田で生活していたころは今ほど各家庭に車が普及していなかったせいで、
秋田県内でも知らない、行った事のない場所が沢山ありました。
それが車の普及や道路の整備のおかげで県内も近くなりました。
それで今回は行った事のなかった県北の八森へ行ってみました。
車で走っている途中、遠くにまだ雪のある白神山地の山が見えたり
海辺の温泉に入ったりして、初めてのまだ知らなかった秋田を満喫してね。
能代から先はJR五能線にそったかんじで北上するんだけど、
この五能線、冬にSLが走るのを昔写真で見て乗りたかったなあー。
イメージ通りの冬の日本海、イメージ通りのSLがゴシゴシ走る様子。
いつかこのSLに乗ってみたいと子供のころに思っていたモンです。
でも今はナニやらシャレオツな汽車が走っているようですが。
ま、とにかく海岸線は美しく、時折見せてくれる雪の残る白神山地の山々。

秋田のどこの人も言う、「この辺、なにもないから」
いやいや沢山あるじゃない、といつも思いますな。
自信を持っていろんな人におすすめする秋田です。
残念ながらまだ行った事のない県の2位になってしまっております。
http://www.excite.co.jp/News/net_clm/20120511/Goorank_26524.html
ぜひ行ってねー!!
写メは途中で撮った白神の山。

2012年5月9日水曜日

またも鼻血と「少年と自転車」

ゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしたしょうか?
報道などで見ると活気ある連休だった様でいいなと思っております。

さてキタナい鼻血ネタで申し訳ない。
以前にもジブリアニメを観てたら鼻血が出た、って話を書きましたが
(2010年7月のブログ)
昨日またも情けない鼻血ネタを作ってしまいました。
お昼ご飯に定食屋でカツ丼をいただいたのですが、
お店の中が暑く、モワ〜ンとした空気。
熱々のカツ丼を8割くらい食べすすんだあたりで鼻からナニやらたれるかんじが。
イヤな予感がし、指でさわると真っ赤。
目の前の紙ナプキンを裂いてまるめて鼻に突っ込みつつも
大大好物のカツ丼を目の前にし、いささかも食欲は衰えず、
なおも箸を進めようとするもその血の溢る勢いヘタレな紙ナプキンを屁ともせず。
隙をみて一瞬箸を置き次なる防御と思い更に丸め鼻に挿入した紙ナプキンであったが、
攻防戦を続けるうち食欲が失せ、あと少しで完食
というところで誠に不本意ながら箸を置き顔を隠すように店を出た。
もちろん戦いの証である染まった紙ナプキンは主戦場に残さず
更なる紙ナプキンに覆われポケットにしまわれて別の場所のゴミ捨て場に廃棄した。

食事を残す事に罪悪感を感じる世代なので
理由の如何にかかわらず敗北感につつまれ店を出たのだった。

鼻血ネタは実を言うと他にもあり、
20年くらい前にライブで演奏中にもあったのだがそれは今度。

はい映画。
「少年と自転車」
昨年、カンヌでグランプリを受賞したベルギー映画。
現実的なストーリー。
以下、ネタばれで申し訳ないっ!
唯一信じていた父親に捨てられ過酷な環境で生きていく少年。
それでも外界の何かと繋がりを求めたいと思う象徴として
自転車への固執が描かれているように思える。
しかし結果、自分と同じアウトサイダーの匂いのする方へ繋がりを求めて行って
犯罪を犯してしまう。
この時の里親となって彼とともにいた女性の対処の仕方がハートフルでうれしい。
少年もやっとその里親の気持ちを感じ取っていい方向へ行く。

不安定な少年を中心に物語が進むので、
観ているオトナも(私だけど)がハラハラしながら観ている。
感情移入しやすい。
だってオトナだって(あ、私の事だけど)不安定な気持ちをいつも持っているし。
少年の視線が斜め下でどんな子かわかりやすい。
少年のオヤジのダメっぷりの描写もしつこくなくて焦点がわかりやすく好感持てた。
そんなに明るくないけどさほど暗くない映画。
劇中音楽も最小限にしか使われてなく(つかほとんどなかったかも?)、
ドキュメントっぽい雰囲気。
印象深い映画でした。


2012年5月2日水曜日

新タマネギは美味いと「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」

一人暮らしが長かったモンで家事全般一通りの事はできます。
でも料理に関しては学生が作る様な簡単なものしかできませんが...。

最近ハマっているものが新タマネギを使ったサラダ。
薄くスライスするところから始めます。
スライサーなんか使いません(ホントは欲しいけど)包丁を使います。
水にさらしてしぼります。
小さく切ったカリカリベーコンとか練り物とかアクセントになるもの入れます。
味付けは粒マスタードをどば。お酢をどば。
オリーブオイルかグレープシードオイルをどば。
塩こしょうに京都名物黒七味。
パプリカも入れたらキレイ。

TVのCMでやってた、新タマネギにポン酢と鰹節てのも美味しかった。
お酢を使った料理はいろいろあるけど簡単なのは
キャベツと手羽元のお酢煮込み。お酢を入れたら味付けは醤油だけでほとんどOK。
お酢、タマネギパワーで血液サラサラを目指そう。

あと中華料理にもトッピングでお酢をかけることもたまにありますな。
例えば五目あんかけ焼そばなんか、食の後半か終わりくらいに少しかけると美味しい。

健康的な日々を送らずしてこれまで過ごしているのに、
健康に少しでも気を向けるというのは年のせいですかね。

はい映画。
「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」
前作に引き続きロバート・ダウニーJrとジュード・ロウのコンビ。
全体の色合いが何となく暗い感じなのは前作と一緒。
19世紀終わり頃の、イギリスが産業も国力もそうとう元気だったころが舞台。
でも煙のせいか気候のせいかわからないけど色合いが暗い。
衣装や背景は当時をおそらくキッチリ再現しているんでしょう、興味深いです。

アタマを使う謎解き映画ではなく、
原作のイメージとは全く違うホームズとワトソンが繰り広げる
痛快娯楽サスペンスアクション映画です。
アクションシーンも前作と比べるとパワーアップしている。
このシリーズの特徴の一つである、
ホームズが戦うシーンにある、
一瞬で戦いをシュミレートするスローの場面も相変わらず面白い。
マンガの東大物語で主人公が一瞬でスゴく沢山の事を妄想するのをイメージさせます。
こういった演出だけではなく、クスッと笑えるシーンも多くて楽しめます。
演技派二人の主役の実力は申し分なく、
セリフの掛け合いにもスピード感や緊迫感あって演劇的にもすごく楽しめた。
3作目も期待しちゃうなあ。
気軽に観ると楽しめると思います。

2012年4月27日金曜日

酒とバラの日々と「アーティスト」

酒とバラの日々、と言ってもスタンダードナンバーの曲の話ではなく、
量の多い少ないはあれど、ここ一週間毎日飲んでるなあと。
(ちなみにバラは関係ない)

普段はだいたい週に5日飲むペースだからちょっと多いかな。
ところが猛者はどこにもいらっしゃるもんで、
齢90を越えようかという知人のご尊父はこの数十年ほぼ毎日飲んでらっしゃるとか。
でもこういうスーパーマンと私のようなモンを比べてはいけませんな。

飲む時気をつけることと言えば、コンディションの維持でしょうかね。
私どもの仕事は飲んで体調崩して仕事休んだらお金は入らない、
どころかヘタすりゃ今後そこから仕事なくなるおそれもありで...。
飲み過ぎに気をつけるのはもちろんですがなるべく水を取るようにしたり、
ツマミを取るようにしたりしてますな。
もっとも元来、口がイジキタナいのでツマミを取る方の心配はいりませんが。。
二日酔い防止にウコンやハイチオールCを飲む方もいらっしゃいますな。
そして自分が楽しいだけじゃなく一緒に飲んでいる人も楽しく、
周りに迷惑かけないのがオトナな飲みですな。

しかし、それでも年に何回は飲み過ぎる。。。
どうやって帰ってきたか覚えていない事もごくごくたまにありまして。。
そんなとき、どうやら私のクセらしいけど
着ている服をものすごくきれいにたたんで寝る。
ホントいい年こいて懲りないよね〜。

はい映画。
「アーティスト」
アカデミー賞5部門を受賞した話題の映画。
新鮮ですごく楽しかったです。
白黒のサイレント映画だけどセリフの字幕も昔風に出てくる。
これがしつこくなくてとてもよかった。
ストーリーはサイレント映画だけに単純明快。これ大切。
自身の余計なプライドや信念のせいで新しい事に取り組めない。
しかし自分を心から慕ってくれる人のおかげで
古い自分を完全に捨て去る事なく次のステップへ踏み出していく。
次のステップへの柔軟な対応力と考え方。参考になります。
登場する人物たちはみな善良。愛のある映画で後味もよく安心して観れる。
物語のシンプルさだけではなく役者の表情やカメラワークにも工夫があったように思う。
サイレント映画といってもストーリーに合わせた音楽がほとんどずーっと流れている。
バリエーションに富んだ音楽で飽きさせない。
音楽がとまると完全に無音。緊迫感あります。
実際の効果音もオイシく使われているのでぜひ観てみてほしい。
犬の演技もたいしたもんでした。

2012年4月20日金曜日

雪国の人は傘をささないと「ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜」

先月、秋田に帰ったとき雨の一日があったのですが
ほとんど誰も傘をさして歩く人がいない。

もちろん冬の時期、雪が降った時に傘をさすことはないけど
雨の日でもそうだったか〜、と思った次第でございます。
まあ雨の強さにもよるのでしょうが
チョットやそこらの雨では傘をささずに歩いてますなあ。
傘をさすって行為になにか不自然なものを感じるのかな?
かく言うワタスも秋田にいたころは軽い雨では傘をささずにいた様な気がする。

そのかわり、長靴を履く率は上がると思う。
長靴(ゴム長靴ね)は雪国ではデフォルトのギヤとして老若男女に親しまれている。
冬はヘタすりゃ礼服を着るような結婚式の披露宴にだって履いて行く。
だから雨の日に玄関から外にでるとき自然と足がゴム長に吸い込まれるのかも?

都内に住んでいると西洋人の方たちを普通にお見かけしますが
雨の日に傘をささずに歩いていらっしゃる方が多くいますな。
やはり慣れ、なんでしょうかね??
でもゴム長は履いていないですが...。

はい映画。
「ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜」
1960年代のアメリカミシシッピー州ジャクソンを舞台に、人種差別問題を描いた映画。
と書くと重そうなストーリーかと思うけど、コミカルで柔らかくハートフルに描いている。
白人家庭で働く黒人メイドたちの声を取り上げ、本にしようとする白人女性の奮闘記。
黒人への人種差別だけを取り上げているだけではなく、
この映画で重要なのは同じ白人でありながら裕福な男性と結婚した
貧困層の女性への差別も描かれている点。
差別って人種だけの違いからくる問題ではないと言ってるのが
一方向的じゃない映画になっていて好感持てました。
裕福な白人家庭の奥様たちが着ている衣装がカラフルでキレイなのに対して、
黒人メイドたちが着る服はどれも地味で同じものばかり。
黒人女優たちの心痛をあらわす繊細な演技がより際立ちます。
一方、カラフルな服を着ている人たちはその服の美しさが逆に空々しく思える。
私が勝手に思う事だけど、凝っているなあと思いました。
いい俳優陣によるいい映画だと思います。
黒人メイド役で出ている、オクタビア・スペンサーが
アカデミー助演女優賞をとった映画でもあります。


2012年4月14日土曜日

鶏の唐揚げと「スーパー・チューズデー〜正義を売った日〜」

唐揚げでも空揚げでも表記はどちらでもいいようです。
で、唐揚げと竜田揚げの違いについては
概ね決着がついているようなのでここでは述べません。
何が言いたいかというと、唐揚げはご飯のオカズにはならない、です。

つい先日、秋田市の某所で鶏の唐揚げ定食をいただきやした。
唐揚げ自体は美味しいのですがそれをオカズにしようとするとご飯がすすまない。
オカズには、ご飯がすすむためにしっかりした味付け、あるいは汁気が必要ではないかと。
だからといってカラッと揚がった唐揚げに、
醤油だソースだかけるのは野暮ってもんでしょう。
ま、とにかく例えばですが、
KFCをオカズにしてご飯を食べる、なんて人はそうそういないはず。
お目にかかったことはございません。いない事を希望します。

これが醤油などでしっかり味のついた竜田揚げならまだご飯もすすむかもですが、
残念ながらここんとこそれを確かめる機会がありやせん。
唐揚げがもし食卓にあったらご飯がすすむための何かもう一品が必要なんではないかと。
そして唐揚げが合うのは、やっぱりビールかも〜と思った次第でございます。

はい映画。
「スーパー・チューズデー〜正義を売った日〜」
〜正義を売った日〜ってのは余計だよなあ。
イメージを固定化させるし、タイトルが長くなる。
ジョージ・クルーニーが監督で
前回書いた「ドライブ」の主役、ライアン・ゴズリングがここでも主演。
民主党大統領候補者選びを戦う政治家と選挙スタッフの物語。
登場人物のほぼ全員がエゴにまみれている。
その裏表の表情がスゴくいい。
さすが素晴らしい役者ばかり出演の映画です。
この人たちの演技だけでも楽しいし引き込まれます。
でもエンターテイメントとしては何か物足りない気がする。
腹に一物抱えた者たちの緊迫感や表情をリアルに表現しようとしているからなのかな。


2012年4月8日日曜日

やっと桜の季節と「ドライブ」

四月に入って一週間経とうかというころ、やっと桜の花の季節をむかえます。
いいもんですな、桜ってのは。
夜桜見物も雰囲気があり好きですが、
白っぽいライトに照らされている桜は何色なんだか、ちーともわかりません。
薄いピンク、桜色が映えるライトだといいですな。

あまりに美しい桜を観てその樹の下には屍体が埋まっている、
と思わないと精神の平安が保てないという作品を書いた作家がいます。
繊細でワイルド、カミソリ的な文章でした。
チョイとひねくれた作品ですが共感をおぼえる作品ですな。
自分より優れた、秀でた物への憧憬が劣等感に変わる時
こんな風にネガティブな発想をするのかもです。
生き物すべては表面的な美しさが全てではありませんからな。
私もいい年こいてるくせに物わかりのいい事は言えませんで、
この作品(梶井基次郎の櫻の木の下には)にどこか納得するのでございます。

はい映画。
「ドライブ」
カンヌ映画祭の監督賞を取ったという作品。
ナントカ賞作品と謳った映画の中には「え〜そうか〜」ってのもありますが
これは受賞するにふさわしいと思える作品でした。

どことなく影のある映像は、
登場人物やそれぞれの物語にある暗さを表しているようです。
明るい日差しの中のシーンでさえ何となく影を感じます。
主役のセリフや表情が少ない中、
それで魅せようって演技がかえって映画をソリッドに仕立てている。
この若い主役、ライアン・ゴズリングはこれからも注目でしょうなあ。
謎めいた主人公が繰り広げるバイオレンスたっぷりのハードボイルド映画です。
それだけではなく、頽廃した中に主人公が見つけた、ただ一つ信じた愛もあります。
その相手を演じた女優がキャリー・マリガン。
この人も注目すべき女優さんだと思います。(単純に私が好きなだけだけど)
カーアクションもありますがそんなスゴくはない。
この映画の全体に漂うの空気感が良いのかな。

2012年4月4日水曜日

春の嵐と「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙」

今日の嵐、スゴかったなあ。
差していた傘が崩壊しました。

春の嵐、といえばヘッセですかな。
中学の頃、ハマったなあ。
こういった思春期のころヘッセを読んだって人も多いと思いますがまた読みたくなった。
でもここ数年、活字を読むのが苦手になりほとんど本を読んでいない。
購入したipadで電子書籍をたまに読んだりしているが長続きしない。
まあ活字に対するリハビリと思えばいいか...。

さて新年度です。
相変わらずカゼひきのままです。
先週と症状が変わってきたので
近所の内科でそれに合わせて再びお薬を処方していただきやした。
薬を飲んでいるので悲しいかな最近お酒を控えております。
治ったらガッツリ飲みたいもんですな。

あ、あと演奏する際、鼻水がたれて、ってことはありませんが
息を吸ったときに思わず「げほげほげほうーげほげほ」と咳き込むことがたまーにあり、
それはさすがにオッサンくさく情けない思いをしてしまいますな。
お客さんもクスっと笑ってくれたらまだしも、あのオジさん大丈夫?
みたいに見られるといたたまれない気持ちにもなり...。
あー、早く治そう!

はい映画。
「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙」
なんじゃこの長ったらしいタイトルは!
原題は「The Iron Lady」だから「鉄の女」でええじゃないか。
と、観る前から映画にツッコミを入れていたのだが
サッチャー役のメリル・ストリープの素晴らしい演技に魅了させられた。
映画には物語とその物語から構築される主張が必要だと思う。
でないと実在の人物を扱う映画はヘタをしたら報道番組になってしまう。
この映画にはサッチャーが政治家として第一線にいたころの強さとそれに隠れた孤独感、
家族との関係そして引退後の苦しみが描かれていて
それらをメリル・ストリープが素晴らしい表現力で演じている。
さらにサッチャーの夫役、
ジム・ブロードベントも観ていてイライラするくらい素晴らしい。
この人、ハリーポッターシリーズで大事な役も演じている。





2012年3月30日金曜日

カゼひいた〜と「マリリン7日間の恋」

先日ライブやった時、メンバーにカゼをひいているのがいたせいかな。
普段からカゼには用心してうがい,手洗いは欠かしていなかったんだけどなあ。

ライブの次の日は横浜で久しぶりのサッカー。
芝のグランドで気持ちよかったけど寒かった。
冷えたかな〜?

カゼの直し方は多くの人が言うように、ひき始めが肝心。
なのでなんだかあやしいなと思ったタイミングで葛根湯を買って飲んだ。
これが上手くいくときはいいけど今回は遅かったようです。
さて、一度カゼにかかったらとっとと病院に行って薬をもらってくるのがまず大事。
あとは体が冷えないようにする。
風呂も入るときは上がってから体が温かいうちに寝る。
ホントはアルコール消毒と称して飲み屋に行きたいところですが
他の人の迷惑にもなるから遠慮する。
普段よりビタミンとかを補充。
まあそんなにしてても治るまでけっこうかかるよね。
特にオッサンは...。

はい映画。
「マリリン7日間の恋」
いや〜いい映画でした。
マリリンが「王子と踊り子」という映画撮影のため訪れたイギリスでの7日間の物語。
マリリン・モンロー役のミシェル・ウイリアムズ、
あまり似てないけどとてもキレイでした。
マリリンの苦悩する姿をそんなにクドくない演技で表現していて、
セックスシンボルとしてあの時代にあった彼女ではなく、
天才的な演者としてのマリリンの人間像を繊細な演技で表現している映画です。
マリリンの相手役、エディ・レッドメインもいいなと。
しかしなんといってもローレンス・オリビエ役のケネス・プラナーが素晴らしい。
この人のおかげでこの映画の魅力がグッと増している気がするくらいの存在感。
彼とマリリンとのやり取りの部分は緊張感あります。
ハリーポッターシリーズのハーマイオニー役、エマ・ワトソンも出てますが
なにも彼女でなくともなあって思うような役だった。

2012年3月23日金曜日

梅も咲いたと「麒麟の翼」

昨年は1月くらいに気の早い梅が咲いたりもしていたけど
今年はやっと都内の梅も咲いて、
梅の花をつつくメジロのかわいい姿もよく見られるようになりましたな。

そして暖かくなれば花粉症の方たちには悩みの季節。
みんな苦労しているようで演奏中、くしゃみが出てしまうミュージシャンもいるしね。
さいわいワタスは今のところ花粉症ではないけどいつそうなるやら。
でもここ数年、この時期なんとなく目がムズムズするんだよなあ...これって...
いやいや気のせいか。
私はゴルフやらないけど、花粉症のゴルファーも辛いでしょうなあ。


バイクに乗って出かけるのも気持ちいい季節になってきました。
今年は新しいバイク欲しいなあ...あ、新車じゃなく中古車ね^^;

写メは散歩してた公園の梅。

はい映画。
「麒麟の翼」
推理サスペンスだけど家族愛が物語の中心にあるので単なる謎解き物語になっていない。
ただいろんな事を詰め込み過ぎなような気がする。
例えば阿部寛演じる刑事の家族の背景の描き方はなにか中途半端な気がする。
とは言っても中井貴一はじめ、みんないい演技で観る人を引きつけている。
あまり映像や物語にスピード感はなく、どちらかというとじっくり話が進むので
腰を据えて観れる映画だと思います。
面白かった。ただし劇中の音楽はイケてません。

2012年3月16日金曜日

寝台特急「日本海」と「戦火の馬」

そんなに詳しくなくとも、あるいは興味の度合いの深い浅いはあっても
男子はだいたい鉄道が好きだった。

子供の頃、思えば秋田から親戚のいる九州に行ったときは
まずは大阪へ寝台特急「日本海」だったり急行「きたぐに」だったりした。
(関西への修学旅行のときは特急「白鳥」だったなあ。)

「日本海」に乗ればそこはまさに非日常の空間であり、
さあ、夜も遅いから眠りなさいなどと言われても興奮して眠れるわけないのだ。
閉め切られたカーテンの隙間から
通過する踏切の警報音を聴き、通過する真夜中の駅、停車した駅など目を見開いて見ていた。
朝は周囲が明るくなったころから通路の収納式の椅子に座り、窓外を眺めていたのだ。
やがて係の人がベッドを収納しにくると普通に座席ができある。
あ、ここまで昔のB寝台の話ね、A寝台以上には乗った事ないから...。

急行「きたぐに」で大阪から秋田に帰ってきたときは、
大阪から新潟、ん?直江津かな?まで電化してあったので
電気機関車(機種まではわからないけど)が牽引していたと思うが
そこから先はなんと蒸気機関車の二重連であった(これも機種までわからない)。
夏だったので窓は全開。気持ちのいい旅。キラキラ光った美しい日本海沿いを走る。
トンネルはスゴいよ。煙が入ってくるので車内はモウモウ。
秋田に着く頃はみーんなススで真っ黒!

この「日本海」が3月17日で定期運転を終了することになったので
つい先日秋田に帰っていた3月13日、秋田駅に入線する日本海を撮ってみた。
動画だけどここには重くてのせられない。ん〜、どうしよう??

はい映画。
「戦火の馬」
スピルバーグ作品。
最近のスピルバーグ作品はなんだかなあ〜と思う物があった。
でもこの作品はスピルバーグらしいヒューマンな感動作に仕上がっていると思う。
ロマンチックで温かい。
主人公家族はどこか山田洋次的なファミリーの描き方のようでもあった。
馬同士の友情(なんか変だけど)もあり、馬に演技賞あげたいくらい。
映像は素晴らしい、特にラストシーン美しい。
そして音楽が素晴らしかった。
しかし背景となった第一次世界大戦では
現実として馬を戦争の道具として扱っていたのは事実で、
多くの馬が収用され死んでいき、生き残った馬は食用にされたようだ。
wikipwdiaより

2012年3月10日土曜日

もうすぐ一年と「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」

昨日OSOのライブがあり、雨にもかかわらず大勢のお客様にお越しいただきました。
いつもと変わらず演奏してても実に楽しいライブでした。

まもなく一年たちますな。
昨年3.11の直後は日本がどうなるのか、みんなが今よりも大きな不安を抱えながらいた。
地震から数日たったそんなある日、ライブのためのリハーサルをやった。
みんなで一緒に音楽を演奏する単純なことに大きな喜びを感じました。
忘れていた一番大切な事を思い起こした。
それぞれの人たちにそれぞれの3.11があるけど、
音楽家(プロだろうがアマだろうが)は
音楽の持つ力を伝え、感じてもらう義務があるのだろうなと。
そのためには音楽家自身が音楽の喜びを忘れないようにしないとなあ、ってね。

あ、そうそう写メは先日出かけたときに見つけたもの。
タイトルは「食べちゃうぞ〜」で。

はい映画。
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
アメリカの9.11を題材にした、肉親を失った母子の物語。
ちょっと個性的な男の子を中心に物語が進んでいく。
父の死を受け入れられない、しかも父に対してある罪悪感を持つ子供が
父が遺したとあるアイテムをきっかけに人々とふれあいながら成長していく。
しかもそのアイテムが自分の為の物ではなく、別人の為のものだった...。
まあこういった物語はいままでもあったんだろうけど、
この作品が素晴らしいのは子供の目線で終始描かれていて
観ていて多少じれったくなり映画に入り込めたり、
生死感がなんだかぼんやりと描かれていて、
それが父を失った喪失感や母子の関係修復のダイナミクスをいっそう感じさせてしまう。
久々に映画館で泣けた映画。ハンカチ忘れずに〜。



2012年3月6日火曜日

カツカレー2と「トワイライト・サーガ」

前回の続き。。。
で、その1/3程がカレールーのかかったカツカレーを前にして
カツは添え物ではなくあくまで一国一城の主として
オカズ界に君臨するカツであるべきと悟ったワタスは
目の前のソースを手に取り迷う事なくカツにかけたのだった。

この状態でカツにソースをかけたのは初めての経験である。
カツを、ソースのかかった方から一口食べ、
その後、慎重にカレーのかかっていない白米の部分をすくい口に運ぶ。
これこそがカツの王道の食べ方ではなかろーか、と一人納得しながら食した。
カレーのかかった部分を食べる事は、
カツを美味しく食べる為のバリエーションの一つなのだ。
そのようにして食べているとカツカレーが大変に奥深い物に思えてじっくり味わえる。

できるなら、最初からちょっともカレーをカツにかけないでほしい。
カレーをカツにどのタイミングで付けるかは食べる人に任せてほしいのだ。
いずれにしてもワタスの今後のカツカレーライフに光明が差した事は間違いない。

はい映画。
「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンpart1」
人気シリーズの最終章の第一話。
前から観ているから小屋にかかるとつい観ちゃう。
最近つい観ちゃう、ってのが多いですなあ...。
とにかく続き物だから次が気になって観るのだ。
で、これが面白くなかったら次は観ないけどこのシリーズは以外と面白いです。
他の映画にはない、思わず苦笑しそうなベタな恋愛のシーン。
マンガチックだけど、だからこその面白さがあります。
美少女とバンパイア、オオカミ人間のお話だけど
それぞれの喜怒哀楽はロマンチックに描かれています、ハズカシいくらい。
もちろんそんな部分だけではなく、迫力ある戦いのシーン、衝撃的なシーンいろいろです。
好みの分かれる映画だろうなあ。

2012年3月3日土曜日

カツカレーと「ドラゴン・タトゥーの女」

カツカレー、実を言うといつも疑問を感じながら食べていた。
つまりこれどうやって食べたらいいのだろうと。
で、この前食べた時ふと思ったことがあるのだ。

トンカツはそれ自身オカズとして燦然と輝く地位にある。
この件について大丈夫?だよね。
トンカツの為に曲が書く人がいるかもしれないくらい
オカズとしては王道中の王道なはず。

なのにカツをカレールーの中にドップリくぐらせて食べてしまうと
カレーと一緒に煮込まれているその辺の肉と(ゆるせ、悪気はないが敢えて言ってしまおう)
とごっちゃになってしまう。
それほどカレーの香辛料のインパクトは強いのだ。
これではカツの誇りや名誉はどうなるのだ。

で、食べながら思った。
カツはカツとして生きていくのがよいのだと。
ならばカツにはソースだろうと思い、その時私が取った行動は...。
え〜、お時間が参りましてぇ続きはこの次と...。

はい映画。
「ドラゴン・タトゥーの女」
サスペンスなら任せなさいっ、のデビッド・フィンチャー監督。
面白かったですっ!!
主役ダニエル・クレイグを昨年の「カウボーイ&エイリアン」で観たときは、
それでいいのかよ君は、とか思ったんだけど本作ではいい味出ていると思いました。
同じく主役の女優ルーニー・マーラーも体当たりの演技。
主役二人が演じる個性的な人物像がなかなか魅力的。
物語も最初人物名が多くてとまどったけど観ていくうちに引き込まれていきました。
観客を飽きさせない展開。
そして難事件解決で映画の終わり、
ではなく人間ドラマで終わっているのが後味よくていいなと思いました。
エロティックなシーンもありお子ちゃまには危険。
今度、2、3年前にやっていたスウェーデン版3部作も観たいと思った。

2012年2月28日火曜日

春めいて来た、と「マシンガンプリーチャー」

ナニやら暖かな日もあり、春らしさをそこかしこに感じられるようになりましたな。
都内では梅の花がやっとチラホラ咲いていたり...。
でも何と言っても日が長くなった。

先週、3日間連続で黒スーツで演奏ってのがありました。
黒スーツにスニーカーって訳にはいかないので当然革靴ですな。
これが左ヒザにけっこうくる。
以前もお話ししましたがこのヒザが悪くなったきっかけは、
5〜6年程前、サッカーをやっていて試合が終わり、
歩いてピッチの外に出る時に「ピキッ」って音がヒザからしてそれ以来。
これ本格的に調べたらお金かかるんだろうなあ...。

ま、とにかく暖かくなってきてホントうれしい。
今月中旬に秋田に帰った時に雪で埋もれたバス停を写メで撮りました。
あ、あと都内の公園の梅も撮りました。

はい映画。
「マシンガンプリーチャー」
ジェラルド・バトラー主演、渾身の一作。
実在の人物の話を映画化したという作品。
麻薬と暴力にどっぷり浸かっていた主人公の狂気に満ちた演技からキリスト教に目覚め、
アフリカの子供たちを守る為に必死で戦う男を演じるまでの演技力は迫力あります。
内容は子供たちを守る主人公の生き様は素敵でかっこいい、
と単純に思えない人間の難しさを表現しているようです。
エンドロールでは演じた実在の人物、サム・チルダースの映像が流れますが
そこからも彼自身の強烈な個性が感じられます。
デンマーク映画「未来を生きる君たちへ」をなんとなくイメージさせる映画でした。




2012年2月21日火曜日

筋肉痛と「運命の子」

しばらく書いておりませんでしたな。
忙しかった訳ではありませんがなかなか書く気になりませんで、ええ。
i pad2購入しました、リボ払いですが(笑)。
これに譜面のアプリなど入れると、
自分の練習やレッスンにも使えるという訳でございまして。

とある日曜日、芝公園でフットサルを楽しみました。
久しぶりの運動、しかもチョイとハードなフットサル。
普段あまり運動していない私、体にいいわけないと思いつつ楽しみました。
間近に見える東京タワーの先端は3.11の日から曲がったまま。
そして案の定、翌日(ここ大事ね)ものすごい筋肉痛。
階段の上り降りなんざ手すりにしがみつくありさまでして。

そして数日後は秋田へ帰省。
秋田では吹雪いて雪がけっこう降った日もあり
おかげで実家の玄関も開かないので雪かきなんぞしました。
むむ今度はなんだか腰がヤバい。
ジムに通って少し運動しようと思った次第です。

冬の秋田は晴れ間もなく毎日どんよりした空の日ばかりです。
たまに見せる青空や日の光は気持ちを前向きに明るくしてくれますな。
日の光は人には大切です。

写真はフットサル場、東京タワー、秋田で日本海にそそぐ日の光。

はい映画。
「運命の子」
中国の巨匠、チェン・カイコーの作品。
「北京バイオリン」や「始皇帝暗殺」などドラマチックな作品を作る。
私は知らなかったけど、
この「運命の子」は司馬遷の史記に書かれた有名なお話をベースにしているという。
素晴らしく映画にぐんぐん引き込ませる部分とそうでもない部分があり、
結果的に印象としてあまりグッとこなかったという感想を持ってしまった。
むろん、いい作品だと思うがそうでもなかった部分をなんとか観れるようになっていたのは
多分に役者たちの力量なのではないかと。
素晴らしい部分は役者も演出も素晴らしく、映画にのめり込めた。
それだけに惜しい気がする。




2012年2月12日日曜日

旅日記も終わり...と「J.エドガー」

スペイン、ポルトガルの旅日記も終わり、
またいつものダラダラしたブログに戻るわけで...(汗)。

クラリネットですよ。
いや最近また練習を始めてみました。
ヤマハが道玄坂にある頃、何を隠そうクラリネット教室に通っておりました。
私も同じ場所で教えているので講師割引がガッツリあるのかと思いきやそうでもなかった。
まあそれはいいとして...。

それはクラシックの先生で基礎から教えていただいておりました。
私はあまり真面目な生徒ではなかったけど
いつかクラリネットでパウロ・セルジオ・サントスばりにショーロが吹けたら...
(リンクはyoutubeです)
なんて思ったりしててね。

習い始めてけっこう経った日、教わった事を消化するのに少し時間が欲しいと思い、
習いに行くのを休む事にした。
しかし、教室に行かなくなると甘えが出て練習時間が減ってきた。
同じ教室で教えている身なのでチョイチョイ顔を合わせるわけで、
その度に「最近あまり練習してなくて...、やろうって気はあるんですけど...」
などとと調子のいい事を先生に言っていた。
そして昨秋、そのクラリネットの先生が亡くなった。
クラを中途半端にやってしまった事を後悔し、先生に申し訳ないと思い楽器を手放そうかと思った。
しばらくどうしようか迷ったけど、手放したら先生は残念に思うだろうし自分も情けない。
そもそも音楽をやる事、楽器を吹く事ってのはとても身近なものなはず。
先生が亡くなってから時間がかかったけど、またボチボチ練習しようと思った次第です。

はい映画。
「J.エドガー」
いつも良作を生み出すイーストウッド監督の映画なのでそれだけで安心感はある。
結果やっぱり面白いと思ってしまう自分はイーストウッドのファンなんだなと思う。
これ、単に一人の人間の伝記映画ではないと思う。
ディカプリオ演じる主人公(FBI初代長官フーバー)が個性的に描かれているし、
周囲の関係する人たちとの場面には緊迫した人間ドラマを感じる。
ディカプリオはやっぱりいい役者だなあと思った。
他の役者陣もよかった。
あまりキレイどころ?が出ない作品。ナオミ・ワッツが出ててよかった...。


2012年2月4日土曜日

リスボン12月7日その2と「永遠の僕たち」

日本海側を中心に大雪の今冬。
秋田もエラいことになっているようです。
朝起きて雪かきして夕方に雪かき。
夜風呂に入る前にまた雪かきして
次の朝起きると昨日よりもっとスゴい積雪。
たまんないよね。
雪かきできる体力ある人はいいけど、
老人だけの家庭では雪かきなんて重労働は無理。
春よ来いっ、早く来いっ。

リスボン日記、今回が最終回。
この次の日、12月8日は帰国の日で、すでにアップ済です。
詳しくはそちらを。

では....
ベレンでの観光を終えてリスボン中心部に戻る。
今日はスペインで一緒だったUさん、Oさんと落ち合う日。
お二人泊まっているホテルへ行く約束の時間まで
2時間あるから昼飯、と思いレストランを見てまわる。
その一つに入って、野菜のスープとタラと玉子、ポテトの料理。
「ん〜、ここけっこう美味しい〜。次回、機会あったらまた来よう」
と、のんびり食べながら時計を見ると集合時間まであと30分。
時間を1時間間違えていた。
さすがに器をかかえてフォークでかっ込んで食べる、はやらないかったけど、
あわててモリモリ休む間もなく口に料理をほこび、アッという間に完食。
会計を済ませて地下鉄の駅へ早歩き。
2つ先の駅近くにある集合場所のホテルへ着くとほぼ時間通り。

3人でリスボン中心地まで行き、市内が見渡せるタワーへ登る。
このタワー、なんと100年以上前にできたもの。
ここに登ると市内が一望。
モダンな建築物は郊外に見える。
テージョ川まで行く。ストリートミュージシャンや若者たちでなんとなく華やか。
遠くに橋とキリスト像が小さく見える。
このキリスト像はリオデジャネイロにあるコルコバードのキリスト像のマネ。

二人といったん別れて夕方に食事とファドを聴きに行く約束をする。
宿までの帰り、セグウェイに乗る警官がいた。
少し仮眠。

夕方再び栗を焼く煙におおわれたホッシオ駅前で二人と合流。
Oさんの案内で海鮮料理のお店に行く。
蛸のサラダ、海鮮リゾット。メチャクチャ美味しい。
量も多く、お腹一杯になる。

ケーブルカーに乗りアルト地区へ行きファドのお店へ。
最初、行きたかったお店(O Faia)へ行くと満席とのことで入れなかった。
そこで別のお店(Luso)へ。
店内広い。歌手もマイクを弱めに使用している。
ポルトワインを二杯。
アルコール度もあり強いからチビチビ飲む。
何人か歌手が出て来て歌うのだがイマイチピンとこない。
終わりの方に出て来たのがマツコデラックスみたいな女性。
この人が実に素晴らしかった。
圧倒的であった。この人を聴けただけでも来た甲斐があったというもの。

時間もだいぶ遅くなった。
ホッシオ駅まで3人でブラブラ歩き、お二人はここでタクシーで宿へ。
日本での再会を近いお別れ。
明日はいよいよ日本へ帰る日と思い(実際はそう簡単には帰れなかった顛末の日記はこれ)
すぐ近くにある自分の宿に帰りシャワーを浴びて寝た。

写真はリスボン市内のタワーとそこからの風景、テージョ川の向こうに小さくあるキリスト像。
youtubeはMarco Rodriguesという人のLusoでのライブ。
こんな素晴らしい歌が最初から聴けたらよかったけどね〜。

はい映画。
「永遠の僕たち」
死を身近にした若者たちの物語。
あまり人物や背景に説明がない分、観る方が勝手にイメージを作る事ができて想像がふくらむ。
キチンと説明してほしい人には向かない映画かもなあ〜。
死をキレイに表現しようとしているところはナニやら少年漫画的展開も感じられる。
それでもこの映画の持つ雰囲気に共感できたなら楽しめるんじゃないかと。
私はけっこう楽しめました。
繊細な若者たちの感情を抑えめに表現した作品だと思います。
役者陣もフレッシュで好感持てました。







2012年1月28日土曜日

リスボン12月7日No.1と「聯合艦隊司令長官山本五十六」

あっと言う間に新年と思ったらもう2月になろうとしてます。
今年も早いんでしょうなあ。
先日私の車の走行距離が2万キロを超えました。
買ってから今年で3年目。
ローンもまだまだ残っているけど気に入っている車です。
大事に乗りたいですな。
バイクもだいぶ年数乗っているなあ。
こちらはそろそろオイル交換の時期です。

ホッピーが好きで時々飲みますが
久々に記憶が飛びましたな。
罪なヤツです、ホッピーちゃんは。

話が長くなるといけませんな。
ではリスボンの事等...。

12月7日
朝早く、東京のヤマハからの電話で起こされる。
用件を最短で済ませ、宿の朝食。
パンにハム、チーズをはさんで食べ、コーヒーで流し込む。
部屋に帰り、不覚にも二度寝。

すぐ近くのシアードという繁華街へ行きお土産を買う。
今日はベレンまで行き、
午後にはスペインでお世話になったUさん、Oさんと待ち合わせ。
夜は一緒に食事をしてまたもファドを聴きに行く計画。

とにかくベレンへ行く為、
市電15番に乗ろうと思いコメルシオ広場へ行くと乗り場に人が溢れている。
ほとんど観光客。
一台目は乗る人が多くパスし、少しして来た別のに乗った。
どこで降りていいのかわからないので他の乗客に訊いて降りた。

ベレンには世界遺産がいくつかある。
まずはジェロニモス修道院。
16世紀はじめに作られ、最終的には300年かかって完成したという。
デカいし絢爛豪華。
海に近く、波をイメージした装飾。
バスコ・ダ・ガマのお墓もある。

近くに発見のモニュメント。
さらに行くとベレンの塔。
これも16世紀のもの。
大きくはないがポルトガルの大航海時代の象徴。
豪華な外観。中は大砲が打てる様な作り。

これらを観て回るのにけっこう歩いた。
再び市電に乗りコメルシオ広場まで帰ってきた。
お昼ご飯の時間だ。
続きはまた次回。
写真はジェロニモス修道院外観、中庭、修道院内部。
発見のモニュメント、ベレンの塔。

はい映画。
「聯合艦隊司令長官山本五十六」
戦争スペクタクル映画ではなく山本五十六の人間ドラマ。
海軍の中にあってリベラルな考えだった彼が
不本意だった開戦後も戦いの収束をめざす。
冷静な視点を欠く当時の政府、軍部、マスコミ。
ナニやら現代にも言えそうな気がする。
特に大本営発表をうのみにして報道するあたりなんか。
劇中、表現される五十六の人柄は
現代の私たちが忘れがちな事を今一度見つめ直すよう言っているみたい。
それは決して大げさなことではなく普段の生活の中にある何気ない事なのかも。

物語としても面白いと思います。
ただ役所広司にもう少し重厚さがあったらなあと。
この名優はコミカルな雰囲気を持った役の方がハマる気がする。
戦争シーンなどでのVFXにはあまりグッとこないけど好きな映画です。





2012年1月23日月曜日

リスボン12月6日その2と「ニューイヤーズイブ」

これを書いている今、東京に雪がバンバン降っている。
雪に対する備えなんて全くない東京。
道路にも積もっているから、坂だらけの都内はあぶないと思う。
転倒者、交通事故気を付けてほしい。
そういや以前、朝から降っていた雪のせいでライブが中止になった事もあった。
今回は夕方以降からの雪だから
ライブに来たお客さん、ミュージシャン、みんな帰りが大変だと思う。
気をつけてねー!!

で、ポルトガルの12月6日ですが...
この日の日中は近郊の観光で以外とブラブラ歩いたので疲れた。
夕方ころ宿に帰ったのだが体調も心配なので少し寝る事にした。

夜7時くらい起きる。
街に出ると、この時期名物の焼き栗の屋台からの煙で街が覆われている。
薄暗い街の街灯の中、哀愁あっていいもんだなあ、なんてシミジミしてしまう。
そもそもスペインとポルトガル、同じイベリア半島の国だけど
その国民性はどこか違うと思う。
ポルトガルはなんだか東北を感じてしまう。

まあ、とにかく体調の事もあり栄養つけようと思いどこかのレストランへ。
今夜はファドを聴きに行くつもりなので、
ライブハウスが多くあるアルト地区へ行く。
ここで当てもなく何軒もあるレストランを見てまわる。
何軒か見て、こじんまりしているけど人も入っているお店に決める。

ガッツリ食べる事にしているのでまずはビールを頼みメニューとにらめっこする。
スープと他に2品と決める。
で、魚介のスープ、タコ足のフライ、豆のリゾットに決める。
スープが美味しい。
タコ足のフライはなんだかゲソ唐をイメージさせて
ここは日本の居酒屋?みたいな気になる。
リゾットもけっこう美味しい。
店のニイちゃんと話をする。ブラジルから来たとのこと。
腹も一杯になりファドを聴きに行く。

オ・ファイアって店に行ったら閉まっていた。
その近所のア・セベーラってとこに行く。
予約なしで入れるか聞くと食事なしなら大丈夫とのこと。

雰囲気のいいお店。
まだ始まっていなかったけどお客さんはけっこう入っている。
ビールを頼む。
間もなくライブが始まった。
歌手が4人順々に出演。マイク無しで生声で歌う。
最初の歌手は、ん〜、と思ったけどその後の3人は素晴らしかった。
ポルトワインも飲んじゃう。美味しい。
後半にお店のテーマソングみたいのを出演者みんなで歌う。
youtubeにお店の紹介とそのテーマソング発見したので乗せときます。
http://www.youtube.com/watch?v=sarXK-0Kr_o

終われば深夜。充実の一日、宿まで歩いて帰る。

写真はこの日昼に行ったユーラシア大陸最西端、ロカ岬でくれた証明書。
ファドを聴いたセベーラ店内。

はい映画。
「ニューイヤーズイブ」
サイトを見るとわかるけど、豪華キャストが大挙出演の夢みたいな映画。
いくつかのストーリーが同時進行するのだが、それぞれがまた夢みたいなストーリー。
深みを表現しきれない印象。
まあそんな事よりそれぞれの話を楽しめればいいのだ。
確かに印象深かったシーンもあり、
例えばハル・ベリーが出ていたシーンは後々まで心に残った。
エンドロールのNG集はこの映画が一種お祭り的な作品だということを言っているよう。
軽い気持ちで観るといい映画かな?





2012年1月20日金曜日

リスボン12月6日その1と「リアルスティール」

早く目が覚める。
まだ体調はイマイチだけど確実に良くなっていると思う。
100ユーロ紙幣2枚を細かくするため両替所へ。
さいわい、宿のすぐ近くにありしかも早くからやっている。

近所のカフェで軽食。
カフェオレにどばっと砂糖を投入する。
宿に戻り日帰りできる近郊の観光へ。

ロッシオ駅に行き、近郊周遊券的なものを買う。
9時前の電車に乗りシントラへ向かう。
シントラはいくつかの宮殿や古い城塞跡などあり、町が世界遺産に登録されている。
また天正少年使節団も訪れた町。
駅前から市内周遊バスに乗りまずはムーア人が作った城塞跡へ。

このムーアの城塞は7〜8世紀に作られた。
ポルトガル版万里の長城みたいのかな??
多くの部分が十字軍の時代に破壊されたと言うことだが
残った部分を今は大事に保存している。
高い所に登ると眼下に広がるシントラの町や大西洋。
素晴らしい。
こうゆうあまりお土産屋もない廃墟的なところ好きなんだよなあ〜。
ただ階段を上ったりでけっこう歩くのでキツい。汗をかく。
また体調悪くならないかチョット心配になる。
周遊バスで降りたバス停からまたバスに乗り(周遊券を見せると乗り放題)、
今度はペーナ宮へ。

ペーナ宮からの眺めも素晴らしい。
ここは城塞跡と比べると人も多い。
おそらく面白い建築様式、華やかな装飾。
ざっくり観て再び周遊バスでシントラの中心地へ。

シントラ宮殿の近くのレストランで食事。
野菜のスープ1.5ユーロ、タラの玉子を合わせ炒めたもの9ユーロ。
店のオジさんと、この辺の話題や日本の話題など少し話す。
「なんで日本人なのにブラジル風のポルトガル語を話すの?」
とか聞かれる。

シントラ駅前からバスに乗り今度はユーラシア大陸最西端の岬、ロカ岬へ向かう。
途中、通り過ぎるいくつかの小さな村の風景がなんともいえず旅情気分にさせる。

ユーラシア最西端ロカ岬は岬らしく?何もない。これですよこれ。
小さな土産物店と事務所。
この事務所に行くと最西端に来た証明書をくれる。(売っている)
突端近くには記念碑があり、
「ここで地が終わり、海が始まる」と書いてある。
次のバスまで1時間くらい。
ブラブラしてると日本人らしきバックパッカーの若者。
話をする。
彼「僕の知り合いの4、50代の人たちは一人旅なんかもう面倒くさいって言ってますけど、
年輩の方でも(なんだと!?)一人旅してるよ、って伝えます。」
だと。

バスに乗りカスカイスへ向かう。
シントラよりはるかに大きな町。
ここの鉄道の駅から出発したときとは別路線でリスボンへ帰る。
終点から地下鉄に乗りロッシオへ行き、宿に戻る。

写真は城塞、城塞からの風景、ロカ岬の記念碑。
この後、ファドを聴きに行ったんだけどそれはまた次回。

で、はい映画。
「リアルスティール」
Xmenシリーズでもおなじみのヒュー・ジャックマン主演。
予告編を観てロボット版ロッキーの予感をしていたが、まあそんな遠くないかな。
ただ、勝利を目指す成功へのストーリーがメインではなく、
オトナっぽくない父親と彼が捨てた子供との関係修復の過程がメイン。
この子供役のダコタ・ゴヨ君、素晴らしいです。
かつてのオスメント君みたい。
迫力あるロボットのボクシングシーンやトラックで移動する風景がキレイに撮れていて
人間ドラマの濃い部分とバランスとれているような気がしました。
あまり押し付けがましくない映画で好感持てました。
大人から子供まで楽しめる映画。



2012年1月12日木曜日

スペイン12月5日と「ステキな金縛り」




いや〜、寒いです。
若干、ノドが痛くてカゼ気味ですが
ひくわけにもいかないので病院行ってお薬もらってきました。

ここまでスペイン日記書いてきてますがこれまでの事は...
2011年12月11日のブログから3回連続で波乱の最終日から帰国までを。
12月23日のブログで旅行初日から書いております。
んで...

スペイン12月5日
今日はひとりマラガからポルトガルのリスボンへ行く日。
8時すぎ、地中海から登る完璧な朝日を見ることができた。
体調はまだ熱っぽい。
路子さん、私のために和食を作ってくれる。
ご飯にみそ汁、ここでは貴重品の納豆をいただく。

荷造りして、お昼前にみんな今日の予定をたてる。
フエンヒロラ行く人、マラガ市内行く人等様々だけど
ほぼみんなマラガの空港まで来て私を見送ってくれることに。
電車で空港駅まで行き空港内のターミナルまで来たところで皆さんとお別れ。
日本での再会を約束した。

ポルトガル航空(TAP)でマラガからリスボンまで行く。
チェックイン、手荷物検査の後、空港内でチキンバーガーとビール(クルスカンポ)。
15.2ユーロも使ってしまった。

17:05発の飛行機なのに16:30までゲートが表示されなかった。
時間通り出るのかチョイと不安になる。
ゲートが開いて乗客たちが並ぶ、が少ない。
こんだけしか乗らないの?飛行機ガラガラじゃないの〜。と思った。
飛行機まではどうやらバス移動。
遠くの視界に小さなプロペラの飛行機。ヤナ予感。
でも当たり。
20人乗りくらいのビーチクラフト1900D
私はじめ、初めてこれに乗る人多数。
盛り上がる。コックピット丸見え。
狭い機内だけど飛行も安定していてなんだか楽しい。
1時間半くらいの飛行時間でリスボン到着。乗客拍手。

リスボンはもうすっかり夕暮れ。
バスで宿近くまで行けるのだがこの街の石畳が強力なのを知っている。
私の古いスーツケースだと車輪がぶっ壊れるおそれがあるのでタクシーに乗る。
宿は市内のど真ん中、ホッシオ駅のそばにあるペンサン(ホテルより格の低い宿)にチェックイン。
この宿、日本から宿のH.Pにアクセスしてネットで予約していた。
体調はイマイチ。
今夜は遊びに行くのをひかえて
宿と同じ建物にあるスーパーでサンドイッチだのビールだの買って早めに寝る。

写真は朝日、マラガ空港(ピカソターミナルって名前がついている)、ブレブレの飛行機

はい映画。
「ステキな金縛り」
超人気の三谷作品。
面白かったけど、その面白さは役者陣の熱演に頼るところが多かった気がする。
役者陣の熱演っぷりに面白さが集約してしまっていて話の面白さが希薄じゃないかなって。
出るとつい観てしまう三谷作品だけど面白さは「マジックアワー」の方が断然好み。
「んん〜〜〜」って感想(なんだかわからんけどね)

2012年1月9日月曜日

スペイン 12月4日と「宇宙人ポール」

成人式でまたも連休ですな。
成人式ねえ...、式にも出なかったし
とりたてて成人の自覚もない世間知らずのバカヤロだったかなあ(汗)。

ではスペインでの12月4日,,,,

前日夜から調子悪くなりそうな予感。
本来ならこの日、みんなでロンダというところへ行く予定。
朝起きた時、熱っぽい感じがしたのでロンダへ行かず部屋で休む事にした。

ロンダ、いいところらしいです...。検索してみてください...。

朝食後、みんなを見送り日本から持って来ていたロキソニンを飲む。
お皿を洗い寝る。何時間寝たかわからないけど汗をかいて起きる。
Tシャツを換えて再び寝る。
起きてキッチンへ行き勝手にサンドイッチを作る。
我ながらウマい。
ロキソニン飲んでまた寝る。とにかく寝る。汗もかいている。
夜11時くらいにみんな帰って来た。
同じ部屋のリキちゃんにうつるといけないので彼には申し訳ないけど
ソファで寝てもらう。

以上です...。
なんだかツマらん日記なので久々に
はい映画。
「宇宙人ポール」
B級SFコメディー。
B級と言ってもあなどってはいけません。
かなりおもしろかったです。
主人公は宇宙人だけど、物語の舞台が日常であるため
SFとのギャップがおもしろく映画に入りやすい。
出演者誰もが個性的すぎてややその個性が埋没気味かなあと感じたりもした。
高級B級映画(こんな言い方ないけど)の「キックアス」に名優が出ていたように
この映画にも誰かスター俳優が出ていたらもっと締まっていたかもしれない。
そうは言ってもおもしろかったことには変わりなくいい時間を過ごさせていただきました。

2012年1月6日金曜日

スペイン12月3日




年末年始は秋田に帰っておりました。
雪かきしようと思ったけど少しやったら腰にイヤな感じが。
結局ロクにできませんでした...残念。
2日は地元のキャットウォークで新春セッションに参加。
また新たな出会いもあり、いい出足となりました。
皆さんにとって素晴らしい2012年となりますよう。

さて、スペイン12月3日は....
今日の日の出、またも雲でスッキリ見えない。
お手製の朝食をいただく。

今日は路子さんのバースデーパーティー。
食事あり演奏あり、他にもいろいろ盛りだくさんの企画。
夕方近くにその会場に出発するのでそれまで観光することに。

リキちゃんと二人でミハスっていう観光地までバスで行く事にした。
駅前からバスが出ているとのことで駅前まで来たけど、どのバス停かわからない。
歩いていたオジさんに尋ねて教えてもらう。
オジさん、私たちがちゃんと教えたバス停に行くか見ている。
やさしいオジさんに重ねてお礼を言う。
ミハスまで1.4ユーロ。車内で払う。
30分くらい走るのだがずっと上り坂の道。

ナニやら白い壁のかわいい家が沢山現れてきた。
ミハスのバスターミナルに着いてさっそくインフォメーションで地図をもらう。
展望台から見える白い町並みと地中海のコントラストが南欧をいや応なく感じさせる。
リキちゃんと集合時間を決めて単独行動。
白壁の小さなお店が沢山。思わずお土産を買ってしまう。
町の中をブラブラして、バールでゆっくりカフェオレ。
リキちゃんと合流して再びバスに揺られ帰る。

家に戻り、夕方近くに出発。
会場は地中海沿いの高級ホテル。
参加客は100人くらいいるのだろうか、すごく賑やか。
ほとんどが現地のスペイン人。
昨日のバンドメンバーとも再会。
前菜からのディナーコース。どれも実に美味しい。

食事の後は場所を地下の広いバーに行きテナーのフォアンマを中心に演奏。
何曲演奏したのかあまり覚えていないけどメモリーでできるジャズスタンダード中心。
我々の演奏の後はフラメンコのライブ。
Gt、Vo、ダンサー二人の4人編成。若手の中でも優秀な人にやってもらっているらしい。
これが流れると聴く人たちが勝手に踊りだすあたりは
さすがフラメンコの本場、アンダルシア地方。
すべて終わったのが3時近く。
ナニやら体がダルい。調子よくない。

動画はフラメンコの模様。
写真はこの日の朝日、ミハスの風景。