2014年2月26日水曜日

Bamのアルトサックスケースと「ほとりの朔子」

長年使ってきたアルトサックスのケースをついに買い替えた。
たぶん6、7年くらい前の物で、セルマー製の肩に掛けるパックケースを使っていたけど
その肩にかける部分に不具合があり、替えなきゃなあ〜とずっと思っていた。
でも今はいろんな種類があり、選ぶのにこまってしまう。
軽かったら強度が...とか重いのは持ち運びが...とかね。
今のケースの不具合にだいぶストレスがたまっていた先日、
楽器屋さんに行ったら候補にしていたケースが現品限りの特価で売っていた。
色も望むもので、思わず買ってしまった。
bamのソフトパックケース。
これ↓


ちょっとネック収納部がキツいかんじだけど、楽器はちょうど良く収まるみたい。
ケース内部に小物を収納できる部分があるけど、そこにはあまり入れないようにする。
ショルダーストラップのジョイントにタイラップも装着してかなりハッピーです。

はい映画。
ほとりの朔子」
主演の二階堂ふみを目当てに観た作品。
二階堂ふみは、園子温監督作品や「脳男」などではマッチョな演技。
今作品はどんなのかなと思ったら真逆。
淡々と不安な大学受験を控えた浪人生を演じている。
会話のトーン、表情なんかがリアルに展開される。
彼女ともう一人の若者との抑えたトーンの会話からは、
将来どうしていいかわからないけど何とかしなくちゃいけないもどかしさを感じる。
もしかしたら即興か?と思えるような場面もあったかな。
一方、登場する大人たちは社会の良い悪い、いろいろをわかっていて、
この悩める若者2人と対照的に描かれているよう。
社会の不純な部分を身近に感じながらもそれに飲み込まれずいる、
人生の本流に乗る前の2人がピュアに、輝いて見える。

二階堂ふみと若者役の大賀、彼の以前の同級生の女子、中途半端な位置の女子大生が
今いるほとりからどんな人生の流れを目指すんだろうな。
お目当ての二階堂ふみは快演。他の役者陣もよかった。
すごくいい映画だと思いました。

2014年2月19日水曜日

東京大雪 2 と「ゼロ・グラビティ」

前回の大雪から1週間、再び大雪に見舞われた関東甲信越、東北、北海道。
今度はあちこちで被害が出てしまった。
災害ですね。災害にしては対応がのんびりしてたんじゃないかな。
私はこの大雪の日は秋田におりました。
後に聞けば新潟から都内に車で来ていた友人は帰宅に50時間近くかかり、
山梨に仕事で行っていた方は陸の孤島と化した現地で3日間足止め。
私はと言えば、土曜日に夜行バスで都内に戻ろうとしていたけど、
東北道が仙台から埼玉まで通行止めとなり運休。
降雪にはそこそこ強いはずの東北道が通行止めってのにはビックリでした。
結局、翌日朝イチの「スーパーこまち」で東京に帰ることができました。

秋田では市内のど真ん中を流れる旭川にいた白鳥を写メ。
これ↓

キャットウォークでのライブにゲスト参加したりしてました。


はい映画。
「ゼロ・グラビティ」
いやー、スゴかった。
何がって映像ですよ。スゴい。
3Dで観たけど、こんな宇宙空間を表現した映画を観たのは初めて。
この映像を観るだけでも価値はあるのかもです。映画館で。
サンドラ・ブロックやジョージ・クルーニーが出てますが誰でもよかったと思う。
ストーリーは、どーってことはないです。
アカデミー賞の多くの部門で候補になっているけど正直どうなのよと。
技術的な部門での受賞はあると思うけど私の好きな映画ではないなあ。
あ、音楽は結構好感もてた。

2014年2月10日月曜日

東京大雪!!と「ウルフ・オブ・ウォールストリート」

赤坂Bフラットでの「コチッコ」のライブも無事終え、一安心。
この日、翌8日に関東で大雪との予報が出されていました。
東京でも一回くらいは積雪の日があるので明日そうなんだなあ、と思ってました。

で、翌朝起きてビックリ。
しっかり雪も積もっていてしかもこれからさらに降るとの予報。
公共交通機関に影響が出て午後からのレッスンはキャンセル。
ウチでのんびりと思っていたけど夜は演奏の仕事。
夜の6時過ぎに家を出るとそこは吹雪。
秋田かよここはー!!と思いながら駅まで歩きました。
演奏は黒靴黒スーツに黒Yシャツだけどゴム長靴履いて出ました。
(黒靴はバックに入れて現地で履き替え)
完全に冬の秋田を歩く格好。
なんとか電車も動いてくれて、無事に仕事も終了しました。

翌日は晴れ。東京のいいとこはこんな雪の日が毎日続かないこと。
どんどん雪も溶けていきます。
子供たちは喜んだと思うなあ。
この雪の日、歩いていると雪だるまをチョイチョイ見かける。
最近の子供が作るのはオシャレだなあと思い、写メを撮りました。

もっとも喜んだのは子供たちだけじゃなく、私もかも〜。
東京に暮らしていてふるさとを感じられるこの状況に少々テンション上がりました(笑)。


はい映画。
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」
ディカプリオ主演、スコセッシ監督のお金、ドラッグ、セックスのお話。
人間の持つ卑しさを全面的に出した映画。
北野たけしの「アウトレイジ」の宣伝文句に「全員悪人」ってのがあったけど
この映画の場合だったら「全員金と快楽の亡者」ってかんじ。
でも不思議とその卑しさみたいなのが伝わってこない。
観ているうちにこっちの神経がマヒしてきたのかなとも思った。
この映画、その人間的な貧しさをどこか擁護してコミカルに表現しているように思える。
本来なら法律違反の金儲け、ドラッグ、モラルもクソもないセックス...
どれも観客と共感しづらいはず。それだけに現実離れした面白さはあるはずだけど...。
単純に「こいつヒドイ」とか「しょーもないヤツ」
って思わせる演出が強かったらもっと面白かったのかな?
もちろん観ている方だってそうゆう人間的な卑しさなんて誰もが持っているモン。
私だってたくさんあるし(汗)。
そんな部分をもう少し強調したら、観ていて自分が恥ずかしくなる映画になったかも??
でもやっぱり主人公の波瀾万丈の人間ドラマがグッとこない。
なんだか曖昧さを感じてしまった。
もっとシャープなかんじがあったらなあ。
金儲けと麻薬とセックスしか印象にない。
正直あまり面白くなかった。
3時間の長い映画だけど飽きさせなかったのさすがだなあと思うけど。
成り上がり金持ちのディカプリオだったら昨年観た「華麗なるギャツビー」のほうが好み。