2012年12月30日日曜日

旅No.4セビージャと「フランケンウィニー」

28日のライブは実に楽しく終わり、そして29日に今年最後の仕事を終え、
しばらくお休みいたします。
最近の事など書かずにおりましたがいずれつぶやくとして...。

11月25日、この日はみんなでセビージャへ出かける日。
ここでお世話になっているスペイン人の方達の車に分乗して
まだまだ暗い朝8時にホテル前を出発。
高速道路をひた走る。途中サービスエリアで朝食。
カフェオレとパン、生ハム。こんな所(失礼!)でもとても美味しい。
観光バスも到着して店内が人でドッとあふれる。
再び走り出すと、オリーブ畑がひたすら広がる。
まさにオリーブの海のよう。
車内でバレリアーノさんの奥さんから、オリーブオイル用のオリーブと
食べる用のオリーブは違う事を教えられる。
しかもそのオリーブの種類も20数種との事でひたすら感心していた。
セビージャに着き、車を駐車場に入れる。
もうそこは世界遺産にもなっている大聖堂の近く。
世界で3番目にデカい大聖堂。確かにデカい。
そして装飾もアラビックな要素も残しつつ豪華絢爛。
ヒラルダの塔に登って観たセビージャの街も素晴らしかった。
しばらく歩き、案内していただいたバールで食事。
店内すごく賑わっている。おそらく人気のお店。
食事もすごく美味しい。
旧市街歩く。
市内を流れる川沿いを歩き、かつてこの川から地中海に出て、
コロンブスや当時のスペイン人たちが世界を行き来していたことを教えてもらった。
途中、特設ステージがあり聞けばブラスバンドのコンペティション。
残念ながら演奏は終わっていたようだがバンドそれぞれの衣装がいかにもスペイン。
夕方も過ぎ、暗くなりそろそろ帰途につく。
歩きながら途中、オペラ「カルメン」の舞台になったタバコ工場(今は大学)横を通る。
帰り道、おそらく距離にして200km以上あると思うのだが一度も休憩しないで運転。
びっくりした。
ホテルまで送っていただき一同お礼申し上げる。
日本からの私たち4人でホテル近くのバールで食事。
サッカー中継していた。
バルサ対レバンテ、4x0でバルサ。

はい映画。
「フランケンウィニー」
ティム・バートンのストップモーションアニメーション。
3Dで観た。
この人が制作したアニメ「ナイトメア・ビフォー・クリスマス」は大大好き。
キャラクターフィギュアが欲しいくらいです。
アニメだったら前作は「コープスブライド」になるのかな?
劇場で観たそれも好きでした。
今作はモノクロの作品でキャラクターもどれも個性的。
映画を観る大人がどこか懐かしさを感じさせるようにできているみたい。
取りたてて道徳的なことを描かないし、
説教臭くもないところがこの人の魅力の一つのような気がします。
何かに向かうひたむきさを愛情たっぷりの視点で描いているよう。
作品の雰囲気もキャラクターも不気味だけど愛を感じる。
愛は感じるけどやっぱり万人向けではないのかもなあと思ったりして。
大好きだった犬が死から蘇るって物語のアニメだから子供も喜びそうだけど
ティム・バートンのアニメはどこか大人向け。

2012年12月25日火曜日

旅No.3地中海沿いを散歩と「のぼうの城」

日本からの私たち4人が泊まっているフエンヒロラのホテルの一階にバールがあり、
朝食は毎回ここでとることになっている。
パンが2〜3種類、スライスチーズ、スライスハム、サラミ、スペインオムレツ、
カップヨーグルト、シリアル、ミルクにオレンジジュース。
パンを二つに切り、チーズだハムだのを挟んで食べる。
あ、挟む前に卓上のオリーブオイルをパンにかけたんだった。
オリーブオイルの風味が良くてけっこうイケる。
それとカフェオレ。砂糖もバンバン入れる。
一応、ここで4人揃って朝食をしてその日の予定を確認し合う。

朝食後、みんなで歩いて数分の海岸まで行き、海沿いの道を散歩した。
地中海沿いを歩いているわけなので、
この海の向こうに人類発祥の地アフリカ大陸があるのかー、とはあまり思えなかった。
朝なので営業しているところは少ないけど
海岸沿いにはいろんなバールやお店が連なっている。
多くの人が朝の海岸沿いを散歩している。
歩いて行くとピラミッドの形をした屋根のホテルがあった。
このホテルは数日後、一日ツアーで観光バスに乗るときの集合場所。
場所を確認した後、また宿まで戻った。

私以外の3人は近所にお土産を買いに行くというので私も同行させていただく。
スーパーマーケットに行くとその品揃えの豊かさにちょっと驚いた。
というか見くびっていたのかも。
今や日本で手に入らない食材はないのかもしれないけど
こうゆう所だと全てが珍しく見える。
生鮮売り場の天井からぶら下がる何本ものハモンセラーノ(生ハム)の足。
浸かった各種オリーブ。
そこ以外にも小さな商店や別のスーパーマーケット等にも行ってみるがどこも品数豊富。
他の3人が何を購入したかはチョイと不明だけど、
私はこの日は下見ってかんじで何も買わず。
ホテル近くのバールでタパス。
本日のおすすめタパスがボードに書いてあるけど、よ、読めない。
なんだかわかんないけど頼むとタラのフライだった。
カフェオレと一緒にいただく。
その後、UさんMさんは生け花会場の設営やお手伝いに市の文化センターへ。
私とS氏は宿に戻った。
ちょっと眠ろうと思ったけどなかなか眠れず。

夕方、会場の音楽室でサックスカルテットの練習。
昨日の吹奏楽団のアルトサックス奏者も二人来た。
アントニオさんとフランシスコさん。シリーズ2とヤマハ。
今回私は路子さん所有のヤナギサワをお借りして吹く事に。
もちろんマウスピース、リードは持参してだけど。
なかなかみんなうまくいかずちょっと不安。
3時間くらい練習して近所のバール。
みんなでサンドイッチなど軽く食事するけどあまり食欲ない。
また教室に戻り解散。
なんだか疲れて、どこにも寄らずホテルに帰って寝る。


はい映画。
「のぼうの城」
野村萬斎主演でこの人じゃなかったら面白くないだろうなと思いました。
私にはあまり響かない映画だったかな。。
少ない軍勢で戦に勝つ、がテーマではなく、
一人の人間の魅力が人を動かし敵をも魅了する、人間力?がテーマだと思われる。
もう少しそこを深めてもよかったんじゃないかなあと。
戦闘シーンもCGのシーンより
当時の武将同士の戦い方、戦の作法など見せてくれたら面白かったかも。
以前、市川海老蔵主演の「一命」でも思ったけど、
歌舞伎や能狂言などの役者さんが時代劇に出ると
その所作がキマっていてそれだけでも感心してしまう。
野村萬斎の所作も観ていてハッとする。
台詞が現代的なのがやはりあまり私にはピンとこないなあ。
わざとらしくても多少古くさい言い回しがあってもいいと思うんだけど。
音楽はいいなと思いました。
実話に基づく映画だけど私は全く知らないでおりました。
エンドロールでは埼玉県行田の映画の舞台となった現在の様子も流れます。
実際に戦の時に作られた堤なども一部残っているようです。

2012年12月18日火曜日

旅No.2 初めてのティント・デ・ベラーノと「アウトレイジビヨンド」

11月23日、この日泊めていただいた
Mさんご夫婦の住むマンション一階にあるバールで朝食。
これまでのつたない経験でも感じていたけどヨーロッパの朝食ってシンプル。
ここスペイン南部の地中海沿岸地域もそのようで、
カフェオレとパン(せいぜいオリーブオイルやトマトソースをかける程度)。
そんな人たちが集まる朝のバールで私たちはパンにレタスやベーコン等いろいろ挟む。
私にしてみればそーとーシンプルで軽いけど
現地の方から見ればゴージャスなのだろうなと。

食事の後、Mさん市役所行ったり取材を受けにお出かけ。
ご主人もお出かけで私一人部屋で留守番。
ガイドブックとかスペイン語の本とか見ていたけど全くアタマに入ってこない。
そうこうしていたら玄関ベルが鳴った。
出ると先日来日していたとき東京でみんなと食事会をしてお会いしたパコさん。
知っているスペイン語の挨拶を総動員してハグ。
二人っきりになり、知っているスペイン語を一つ思い出しては
話の脈絡関係なく繰り出すももはやそれも底をつき
万事休すと思われたそのときご主人が帰ってきた。
今日は日本からさらに3人の方たちがマラガ空港に到着するので
ご主人共々お迎えに行くのだが
パコさんも車を出していただき彼らをお迎えに行くとの事。
少しするとMさん着物姿で帰宅。一緒に空港まで行く。
外に出ると着物姿のMさんに現地スペイン人が何人も「Guapa!」と声をかける。
きれい、とか可愛いいとかの意味。

空港で3人を出迎え、今日からしばらく過ごすフエンヒロラ市のホテルへ。
チェックインして近くのお店で水を買う。1.5Lが1ユーロ。

今夜は私たちの友人サックス吹きであるホアンマが所属する市立吹奏楽団のコンサート。
8時過ぎに出かけ会場に着くと昨年共演したドラマーのディエゴがいてハグ。
彼は吹奏楽団では打楽器を担当している。
演奏曲目はおなじみのクラシックナンバー。
リムスキー・コルサコフのスペイン奇想曲は
彼らが演奏するメロディーに作為的でない自然さを感じた。

終了後、メンバーとともに打ち上げに参加させてもらった。
そこで日本から来たS氏が飲んでたティント・デ・ベラーノ・レモンを飲んでみた。
これがけっこう美味しい。
(ちなみにS氏、ビールがあまり飲めないため飲む場面では必ずこれを飲んでた)
言葉は思うように通じないが伝えたい、理解したいという双方の気持ちが理解を深め合う。
その後二次会。
誰かにすすめられるまま飲んだ酒はものスゴくキツく、そしてやたら甘かった。
ヨッパライました。何時かわからなかったけど深夜には違いない。
日本組は歩いてホテルへ。


はい映画。
「アウトレイジビヨンド」
北野武監督主演のシリーズ二作目。
一作目を観たときは衝撃だったなあ。
全員悪人っていうキャッチフレーズがそのまんまだった。
今作も登場人物は全員悪人でいろんなカラーの悪人が登場する。

面白いのは昔ながらのヤクザ気質を持っている悪人がいい人に見えてしまう。
前作と違ってこうゆうキャラクターが主人公以外に何人かいると
同じバイオレンスヤクザ映画でもふくよかな幅を感じる。
観る者に優しいストーリー展開、緊張感あるシーンの連続。
さらに役者陣の豪華さ、高い演技力。
エンターテイメント性のあるいい映画だと思う。
ただし観る人を選ぶ。
バイオレンス、汚い台詞、こうゆう映画が嫌いな人も多いと思う。

個人的には中尾彬のダメっぷり、加瀬亮の冷徹だけど青いとこ、
小日向文世の何考えてるんだかわかんないワルっぷりあたりがハマりました。




2012年12月13日木曜日

アンダルシアとリスボンの旅No.1と「People Like Us」

今年もまた縁あってスペインはアンダルシアへ訪れることができました。
11月下旬から2週間、これを書いている一週間前に帰国いたしました。
その第一日目からゆるゆると書いてみます。。

11月22日
6:45品川発の成田エクスプレスに乗る。
通常の生活ではあり得ないほどの早起きだけど全然眠くない。
11時のエールフランス航空に乗ってパリを経由してスペインはマラガへ向かうのだ。
成田空港は第一ターミナルと第二ターミナルがあるのだがエールフランス航空は第一の方。
だから成田エクスプレスの切符も第一ターミナル行きを数日前に買ってある。
抜け目ないぜ、フフ。とほくそ笑みながら窓外に流れる風景を眺める。

成田空港が近づいてくると車内モニターに出発便の情報が表示される。
何の気なしに観たら、乗る便の情報が表示されている画面が一瞬映し出され
すぐ次の画面に切り替わった。
気のせいか、乗る便のターミナル表示がT2(第二ターミナル)ってあったような...。
焦る。。ま、まさかと思い画面に釘付けになる。
再び乗る便が表示されると間違いなくT2とある。
やばかった。観ないでいたら完全にT1に行ってしまっていたところであった。
間違えてT1へ行ってT2に戻ってくればその間、一時間以上はロスするはず。
昨年の帰国便に乗り遅れた一件がアタマをよぎる。

再び画面に出た情報を観る。
日本航空との共同運行とある。
日本航空は第二ターミナル。ああそうかと納得。
早すぎるくらいに時間に空港に到着。ギリギリとかちょうどいい時間に到着とかは性格的に無理。

機内はほぼ満員。ほとんどが日本人と思われる。
機内ではほとんど眠れず、映画3本観る。(寝ろよ、って?)
People Like Us とリンカーン秘密の書、マダガスカル3。
突然ですが

はい映画。
「People Like Us」
上記映画3本は全て2012年公開だけど、「People Like Us」だけは日本未公開のはず。
ヒューマンな映画。
アメリカ映画にしては派手な感じがないし、
押しつけがましいヒューマニズムが感じられなくて好印象。
疎遠になってしまった親子関係、その他の人物との関係、
一人一人の人間性もわかりやすく描いている。
わかりやすい分だけ物語の展開にオドロキがあまりないかも...。
何人もがワイワイ話しているシーンがなく、サシの(2人の)会話が多かった印象。
その会話が緊張感あったりしておもしろかった。

中心人物たちの個性や生活感が的確に描かれている。
この中心人物たち、どうにも繋がりを断ち切れない家族の血縁があるとはいえ、
個性の違う人間同士がぶつかったり理解し合ったりするような印象なので
家族のドラマというよりは人間ドラマってかんじがする。
そうは言っても結局は家族、ってところに落ち着いているような気もする。
もっともそれが観る人に安心感やハッピーな気持ちをもたらすのかな。

主演はこの人、と特定しづらい映画。
それぞれがいい個性を演じている。
個人的にはミシェル・ファイファーの演技に凄みを感じました。
もし日本公開したら観てみてねー。

とか言って、出発から12時間くらい経って到着したパリは同日の16時近く。
ちなみに私の隣に座ってた若い女性、食事以外はトイレも行かずに寝てた。
私は通路側だったので、その女性が出やすいように
気を利かせたつもりで時々用もなく席を立ったりしたけど関係なく寝てた。
シャルルドゴール空港のターミナル2Eに到着した。
これからターミナル2Dへ行かなくてはならない。
2Eにあったトランジットカウンターに行って次の便の搭乗券発券できるか聞くと
2Dでないと発券できないとのこと。
入国審査をした後、案内板に従って2Dへ歩く。
途中、2Fも経由。結局30分くらいかかって2Dに来た。
次の便までけっこう時間あるけど、これでいいのだ、と。
チェックイン始まる。発券してもらい手荷物検査場。
出発ゲート近くでメシ。
チーズとトマトとなんかのタルトを一片、サラダ、ビールで15ユーロ。
高いじゃねーかと思いながら食した。

マラガ便出発。これもほぼ満員。爆睡2時間。マラガ空港到着。
夜11時近いのにお迎えに来ていただいている。
車で本日一晩泊めていただくお宅へ。
到着後、Cruz Campoっていうここらの人たちに大人気のビールをいただく。
眠れるかなあと思いつつ就寝。

*成田空港のターミナルの件ですが、帰国後e-ticketを見たらしっかりT2と書いてありました。。。



2012年12月3日月曜日

ごぶさたしてますー。

12月ですなあ。
しばらくほっといてますが現在スペインはアンダルシアに来ております。
こちらで生け花の展覧会で演奏したり友人(スペイン人)所属の
市立吹奏楽団の演奏会、打ち上げなどに顔を出して
地元のミュージシャンたちと交流しております。
楽しんでおりますが生け花展覧会に関わる人たちやミュージシャンたちの
温かい心遣いあっての事です。
多くの方達にこころからの感謝をしつつもうチョッとだけ旅をしたいと思っております。
詳しくは帰国後にー!