2013年3月29日金曜日

カンボジアNo.1と「シュガー・ラッシュ」

帰国して間もないですが、帰国寸前ついにお腹を壊し現在に至っております。。

3月22日(金)
朝6時に一緒に行くギターの誠さんの車に近所まで来てもらいピックアップしてもらう。
成田空港には8時くらいに到着。
集合時間までまだあるので空港内のサブウェイで朝食。
今回の荷物は旅行用トランク、スーツを入れるガーメント、ソプラノサックス。
ガーメントとソプラノサックスは機内持ち込み。
集合場所にいくとこれまた一緒に行くピアノのあびる君もいた。
東京から乗るのは7名くらいかな。
成田→タイ、タイ→カンボジアっていう今日の旅程。
行きはタイ航空。最近乗った事のないB747。頑張ってるなあと。
10:45離陸。機内で映画をいくつか観たけど
印象的だったのはアンソニー・ホプキンスの「ヒッチコック」、
リチャード・ギアの「Arbitrage」。
いずれ映画コーナーに書きます。

7時間後、現地時間15:45にタイのバンコク到着。むむ、暑い。
ここで名古屋からの本体と合流。総勢30名以上。
着物姿の女性も数名いて周囲から注目の的。
プノンペン行きに乗るまで3時間くらいあるので気持ちにゆとりある。
でもプノンペン到着後すぐ食事会があるためスーツに着替える。
着替えながら汗をかく。
水を売店で買う。ドルが使えるので2ドル払ったらお釣りが現地通貨のバーツ。
18:25のプノンペン行き、機内で出た軽食がエスニック。
1時間ちょっとで到着。

暑い。真夏の東京の夜みたい。
現地のNGOのスタッフのみなさんが迎えに来てくれていた。
大型バスに乗り込みホテルに行かずそのまま食事会へ。
行った先はノロドム・シリウッド殿下邸。
ロイヤルファミリーの邸宅で食事会とは...。
ところが殿下は音楽がお好きで、音楽に対してなみなみならぬ造詣を披露された。
詳しく書いていいのかわからないから書かないけど
料理も素晴らしくスゴくいい経験でした!!

終宴後ホテルへ行く。スゴいホテル。カジノもありド派手なラウンジ。
あびる君と同室。荷解きし、シャワー。
ロビー階のバーカウンターでビール。ドルが使える。
写真は成田から乗った機体。ホテルロビー階。

はい映画。
「シュガー・ラッシュ」
ディズニーのアニメ。
昔のゲームキャラクターが出てきて、ゲームセンターに行ってた私にはチョイと懐かしい。

物語の視点が斬新かというとそうでもない。
でも教訓めいたことを説教臭くならずにエンターテイメントで健康的に言うあたりは
さすがディズニーだなあと思った。
子供向けアニメだから(それでも一人で観に行くオッサンのワタスなのだ)
複雑に絡み合うストーリー展開はないし、短い映画なのでわかりやすいけど物足りない。
観る世代を絞って制作している。

ディズニーのアニメにハズレはほぼないと思う。
キャラクターの個性がはっきりしているしその表情もしっかりしている。
映像やストーリーに手抜きしようってかんじは微塵もない。
子供向けといってもオッサンが観てもそこそこ楽しめる。
でも例えばトイストーリーと同じつもりで観るとガッカリすると思う。
舞台がゲーム機の中っていう小さな世界であることを観客が認識しているので
物語の広がりを感じずらいのかなと。
壮大な冒険が展開されるって訳でもないし、
登場人物たちの濃い関係性が描かれているわけでもない。
登場人物たちの出会いが生む、心の成長を楽しみ共感する映画なのかなあ。
トイストーリーはレンタルしてもまた観たいと思うけどこれはどうかなあって思った。




2013年3月28日木曜日

カンボジアから帰国しました

カンボジアは暑くて毎日汗だくでした。
おそらく35度以上だったんじゃないかなあ。。
一日にTシャツ2枚。しかも日によってはスーツの日もあり。。
朝は毎日6時台に食事して出発っていうスケジュール。
貴重な体験ばかりでしたが少々疲れました。
食事は全て美味しくていつも食べ過ぎてたかもー。
食あたりすることもなく過ごしていたけど帰国寸前ついにお腹壊した。
ん〜、休息が必要です。
またこれからカンボジア旅日記書きます。
とりあえずご報告までっ!

2013年3月21日木曜日

行くぞカンボジアと「愛、アムール」

東京は桜が満開のところも多く、春をいきなり主張しております。
ついこの前まで寒いと思っていたら急に暖かくなりそしてこの桜満開ですよ。
3月中旬、秋田に帰っておりましたが雪もほとんどなく快適でした。
ところが今日、聞いたところでは秋田はメチャ寒くて吹雪くときもあったようで。
秋田は桜も梅も同じ時期。
その時期に合わせて帰るってのはたぶん無理だなあ。

カンボジアに行ってまいります。
初の東南アジアです。
左側にバナーを張ってあります。
クリックするとイベントについての情報サイトにつながります。
現地についての詳細は何もわからないけど、数日前ネットで見たらプノンペンの気温が
最高37℃、最低27℃だと。
完全に真夏、痩せるな。。
旅の様子はまた少しずつ書いていこうと思います。

はい映画。
「愛、アムール」
老夫婦の物語。
夫婦が暮らす部屋でのシーンがほとんど。
夫婦の会話、離れて暮らす娘との会話、
かつてピアノ教師だった妻と弟子(なんとアレクサンドル・タロー出演です)との会話...。
この部屋での夫婦の言動が全てだと思う。

現実的な内容でけっこう重い老老介護の話。
老老介護と言ってしまうとジッパヒトカラゲに言ってしまっているようで嫌だな。

いくら相手を心から信頼しているからといって、
約束した事をそんなに守んなくてもいいだろうとか、
さほど貧しくもないこの老夫婦が悲しい結末を迎えるのがどうにも納得いかない。
そう、納得いかないくらい老夫婦を演じる二人の役者のスゴさが
現実感を持って画面から訴えかけてくる。
饒舌ではない二人の間の空気感に人間の奥深さを感じる。

現実的な映画だけど鳩と夫とのシーンは映画のロマンティックな部分を感じられる。
劇中音楽はなかったんじゃないかな。
二人の関係に集中せざるを得ないです。
二人の娘役は同じ監督の「ピアノ」で主役も演じたイザベル・ユペール。

すごい映画です。でも映画館を後にしたときは、もうこの映画は観たくないと思ったなあ。


2013年3月11日月曜日

旅No.16緊張の乗り換えと3.11と「ジャンゴ 繋がれざる者」

3月11日です。
なるべく普段と同じようにいるつもりでしたが
騒ぐ気持ちは如何ともし難いものがありました。
この2年でいい方に変わっているの?
日本人は忘れやすいと言う。
でもこの震災を体験した私たちは何が何でも忘れる訳にはいかない。
原発についても同じ。
それぞれの心の中にある3.11を持ち続け自分なりの復興への力添えをしないと。

ひるがえって自分は?2年で何が変わった?
自問自答の一日でした。


12月6日
帰国の日。
朝から冷たい弱い雨が降っている。
リスボンのこんな天気、なんか雰囲気あるなと思う。
哀愁の...とか、雨の...とか、ん〜文字にするとチープな感じがするなあ。
チョッと早めにチェックアウトして空港に行く事にする。
フロントで会計。
一泊55€で3泊、165€。まあまあかな。
wifiもあって朝食もわりとよかったし。
このホテル、hotel gat rossioはなんせアクセスがいい。

空港までタクシーで8€チョイ。トランクを使うと1.6€プラスして払う。
この空港からパリに行き、そこで成田行きに乗り換える。
昨年は乗り換えに失敗し、ヒースロー空港でかなりアタフタした。
(昨年の乗り換え顛末はここ)
パリ行き飛行機の時間までけっこうある。時間に余裕がある方が気持ちも落ち着く。
イスで寝ている人もいる。
マラガの空港では寝ないでくださいってアナウンスがチョイチョイあったけど。

チェックイン?と思い、係のオネーちゃんに聞くと自動チェックイン機に行けと。
行ってみると係のオッサンがいて丁寧に教えてくれる、
というかオッサンにまかせてチェックインの手続きしてもらった。
次にカウンターへ行きスーツケースを預ける。
カウンターのニイちゃん、「こにちは。よいたびをー」と日本語で言ってくれる。
手荷物検査場通過しショッピングモールとフードコート。
気がつくと昨年とほぼ同じ物を食べてた。

パリ行きのエアーフランス機に乗り込む。
「パリ到着遅れないでね」と祈るが、今回はパリでの乗り換えにも時間的に余裕がある。
ほぼ定刻通りパリ着。巨大ターミナルを移動。
成田行きのゲート手前にカフェがあり軽くメシ。と白ワイン。
ゲート付近、だんだん日本人が増えてきた。なんだか懐かしい。
成田行きエアーフランス機はほぼ満員。
隣に座ったオバさんに話しかけられる。
かなり旅慣れた様子の人でアチコチの話を聞かせてもらう。
機内でほとんど眠れず、仕方なく映画を観てた。

成田到着。
前回は荷物出てこなかったんだよなあと思いつつ待っていると
自分のスーツケースが出て来た。
自宅に帰ってからスーツケース開けようとおもったら車輪のところがぶっ壊れていた。
スーツケースも少し割れている。
これ25年くらい前に買った物。賠償だ何だって気にならずついに終わったか、と思う。
今までこれ持っていろいろ行ったなあと思ったりしてね。。

今月はカンボジアに行く。どうしよ、スーツケース。。。。

写真はリスボン空港に飾られていたクリスマスの装飾。
キリスト生誕を人形で表すベレンも飾られている。



はい映画。
「ジャンゴ 繋がれざる者」
クエンティン・タランティーノ監督のR15のマカロニウエスタン。
165分と「ホビット」を観た以来の久しぶりに長い映画。
しっかりトイレに行って準備。

劇中音楽が70年代風だったり昔の西部劇風(ローハイドね)だったりラップだったり面白い。
血しぶきもハデに飛ばすタランティーノ。緩急あるストーリー展開。
B級映画の代名詞みたいな監督だけど今作はそんなB級の雰囲気なかったなあ。

予定調和的なウエスタンと違ってハラハラ。
濃いキャラクターにセリフ(字幕だけど)が刺激的。
いったいこの人どうなるんだろうってワクワクしながら観てました。
長い時間も飽きなかった。

時代背景が南北戦争以前で、
当時の黒人奴隷の生活は詳しく知らないけど今作では実に悲惨。
白人も黒人もバンバン撃ち殺されるので命が軽い。
でも結局は一人の女性の為に命を賭けるってのが対照的。
こんなヤクザ映画あったかもなあ、なんて思った。
タランティーノは高倉健や鶴田浩二のヤクザ映画も観ているんじゃないかって思いました。

主役ジャンゴは以前「レイ」でレイ・チャールズを演じたジェイミー・フォックス。
今回も素晴らしかった。
今回オスカーを取ったクリストフ・ヴァルツのクールな賞金稼ぎ屋、ハマってるなあと。
ヨーロッパの香りのする役どころは他の南部のアカ抜けないキャラクターと違って印象的。
自分の感情を抑えたクールな役どころだけど最後に感情を爆発させてしまうあたり圧巻。
久しぶりにドン・ジョンソン観た。いい味だしてた。
レオナルド・ディカプリオの悪役っぷりは、
同じ悪役のサミュエル・L・ジャクソンに食われている感。すごいです、この人。
ジャンゴの女房役のケリー・ワシントン、初めて観たけど美人。
観た人にしかわからないけど映画中盤の覆面についてのシーンはさすがタランティーノ。
笑いました。
普通の監督じゃやらないだろうなあと。
そこかしこにタランティーノのこだわりを感じられる映画。
大変楽しめました。






2013年3月8日金曜日

旅No.15デパートと「脳男」

今週はいきなり暖かくなりました。
先日、オルケストラ サンバドール オリエンチのライブも
盛況のうちに終える事ができました。
写真は当日のもようです。
見ていただいてわかるますが、一応できれば黒で統一って衣装にしましたけどどうですか?
ご意見募集です。

12月5日
今日は昨日場所をチェックしたファドのお店に行こうと思うがどうも気が重い。
それだけ昨夜のLetina Gentilがスゴかった。

さて宿の食堂に行くともうけっこう人が来て食事している。
観光だけではなくビジネスマンもいる。
パンにオリーブオイルをかけてチーズとハムを挟んで食べる。
ゆで卵、カップヨーグルト、カフェオレ、ゆっくりいただく。

地下鉄で数駅行った所にスペインで行きそこなったデパートチェーン店、
El Corto Inglesがあるらしく行ってみる事にした。
地下鉄と直結のお店。新宿伊勢丹とか銀座線の三越前みたいなかんじ。
一通り見て回るけど普通のデパート。何かジャケットでも、とか思っていたけど
ブランド品多くて高い。
でも衣料品とキッチン用品は見ているだけでもお国柄を感じる。
電気製品はあまり多く並んでいなかった。
結局何も買わないでけっこうな時間を過ごしてしまう。
地下鉄に乗るので地下にいくとそこは食品売り場とフードコート、総菜売り場。
そそります。
すしバーもあったり、クリスマス前の食品セール、いろいろあったけど結局何も買わず。

遅い昼ご飯。
トリンダーデにある大手のビール会社がやっているCervejaria Trindadeってレストランへ。
野菜スープ、タラ、パン。もちろんビール。このお店けっこう美味しい。
お土産買いにMadeira houseへ行く。
その後、以前行ったジャズクラブ、Hot Clubを探すがなかなか見つからず諦める。

夜は近所で食事だけにしてファドはいつかまたの機会にする。
シーフードレストラン。
タラを加工して揚げたもの、リゾット、タコサラダ。ビールがんがん飲む。
この日、チャンピオンズリーグの試合の生中継。
地元ベンフィカとバルサの試合。店内盛り上がる。
明日は帰国の日。

はい映画。
「脳男」
サイコバイオレンスサスペンスアクション...なんだかわからないけど...。
面白い設定の映画。ハリウッドあたりがやったら、なんて思った。
二階堂ふみが演じる爆弾娘、いいですね〜。熱演です。
松雪泰子が演じる精神科医の物語みたい。
こんなに頑張って、自分を犠牲にしているのに
全く不本意な結末を迎えるっていう不条理に観ていてモヤモヤ感がつのる。
この人が主役と思ってもいいような気がする。
生田斗真演じる脳男よりこの精神科医の方が気になる。
感情が欠落している脳男をより印象付けているのは周囲のキャラクターの言動だと思う。
だから他の登場人物のキャラクターがもっと強く出てもよかったんじゃないかなと。
石橋蓮司のシーン。
脳男と関わったことで人生を諦め、卑しさを増した人間性がよく出ていた。
脳男の感情のないピュアで異常な部分を際立たす、
子供時代のシーンの際、そんなキャラクターが欲しかった気がする。
全体にバランスが取れている感があったけど、むしろそれが物足りないと思う。
終盤の脳男対爆弾娘、あまり緊張感感じない。なんでだろう?
それまではけっこうハラハラして観てたけど。
最終場面、脳男にも感情が?と一瞬思わせるがそうでもなさそう。
どちらともとれるシーンだけどもう少しインパクト欲しかったかもー。

2013年3月1日金曜日

旅No.14 O Faiaとマグロと「マリーゴールドホテルで会いましょう」

もう3月ですな。若干暖かな日が続いております。
花粉症の方たちには鬱陶しい季節なんでしょうな...。
私は花粉症ではないと思いますが
3月くらいになるとなぜか目がショボショボ?シバシバ?まあとにかくそんなかんじに。

12月4日 Part2
夜になりどこかで夕食をしてから目指すファドのお店に行こうと思う。
お店のあるアルト地区に行き、
まずは今日行こうと思っているファドの店を探して場所を確認。
でこのアルト地区をブラブラしてレストランを見てまわる。
正直、どこがいいのかさーっぱりワカランので適当に入ってみた。
店の名前はSinal(シナウ)
(日本に帰ってからH.Pじゃないけどなんかあったからリンク貼っときます)
入ると他に二人いるだけ。
席に案内されて座りメニューを見る。
海外で苦労するのがこのメニュー。
とにかくじっくり眺める。値段はそんなに高くない。
で、決めたのがマグロのステーキ。と、もちろんビール。
出てきたマグロステーキ、これがものすごく美味しかった。
恥ずかしながらどう味付けしているのかわからないけど実に美味しく香ばしい。
会計して出るとき、店のニイちゃんに
美味しかったから明日も来たくなったと言うと喜んでくれた。

目指すファドの店オ・ファイアまで歩いて2、3分。
夜8時半くらい。
お店のオッサンに予約なし、食事しない旨を伝えて入れるか聞くと大丈夫とのこと。
中に入って案内されるとスゴい後方の席。
店内けっこう人がいる。8割くらいかな?
もし週末とか人の来る時期だったら予約した方がいいのかなと思う。
ほとんどの人が食事付きのよう。
メニューを見ると50〜60ユーロくらいみたい。
ビール2杯目を飲んでたら店内が暗くなりライブスタート。
ギターとポルトガルギターだけの伴奏で肉声で歌を聴かせてくれる。
最初に恰幅のいいニイちゃん。ん!?見た事あるかもこの人。
聴いていると素晴らしい歌声、抑揚。
聴きながら誰だっけと何曲か聴いていたら思い出した。
この人、以前NHKの番組で小野リサさんがリスボンでファドを歌う、っていう番組で
リサさんにファドのいろんな事を教え、案内していた人だ。
お名前がRicardo Ribeiro
番組ではファドの将来を背負って立つ人、のように言っていたような。
素晴らしい歌も5曲くらいで終わり、2、30分休憩。
この後も2人ほど出演してそれぞれ素晴らしい歌声を聴かせてくれた。
休憩の後、インストルメントでギターとポルトガルギターだけのデュエット。
これがまた素晴らしい。そーとーの腕前の奏者。
その後、おそらくトリと思われる歌手の女性が登場。
この方が圧巻だった。
その表現力とか声量とかスゴくて腰が抜けそうになった。酔いもさめた。
今まで聴いたファド歌手の中でも頭抜けてスゴいと思った。
お名前がLenita Gentil
これ以外にyoutubeでもいくつも聴けるようです。
ま、とにかくスゴい一夜で宿に帰ってからもなかなか眠れなかった。

はい映画。
「マリーゴールドホテルで会いましょう」

関係ないけど先日アカデミー賞の発表がありましたなあ。
日本では未公開作品も上がっていてこれからの公開が楽しみだなあと。
でその前に、最低映画を決めるゴールデンラズベリー賞の発表があり、
「トワイライトサーガ/ブレイキングドーン2」が各賞を総なめにしてました。
超B級のこの映画、大好きなシリーズでございます。
むしろこの賞を取ったのはうれしいくらいで。。
DVDでシリーズ最初の作品をぜひご覧になってください。
トワイライト〜初恋〜、ハマる人はハマるしハマらない人には全くハマらない。

で「マリーゴールドホテルで会いましょう」です。。
ユーモアを含んだ人間ドラマで数多くの秀作があるイギリス映画です。
今作もそんな一つでしょうか。
インドのマリーゴールドホテルを舞台にした熟年イギリス人男女7人の人間ドラマ。
登場人物それぞれの個性がわかりやすい。
熟年になりリタイヤしたからといって悠々自適という訳ではなく、
それぞれに迷いや苦悩を抱えてのインドのホテル暮らし。
インドの混沌とした、オーガナイズされていない社会に放り込まれた彼らは
最初まるで荒海に小舟で遭難寸前のよう。
それでもほとんどがその波に乗ろうとしている。
ここら辺、インドが油断ならない刺激的な国っていうのが伝わってきます。

ただ乗るだけじゃなく、波を楽しんでいるかのよう。
老人といっても違う環境での適合力、
生存力がスゴいし、こうありたいと思います。
そう、これは年寄りが枯れて終わって行く物語ではない。
自分が変わるのに年齢は関係ない、前を向いて行こうって映画。
年を取っても頑にならず、いろんな事を受け入れる柔軟さを持つ事や
チョッとした事に気がつきそれをきっかけに次の一歩を踏み出す勇気。
むむ、なんだか音楽にも同じような事が言えそうだぞ。。
人生の終盤でそうゆう姿勢でいるってのは大変な事だと思う。
でも近い将来、世の中が年寄りだらけになったとき
そうゆう気持ちを持ち続ける事が大切になるのかも?

この映画は老人たちの話ばかりではなく、マリーゴールドホテルを経営する
インド人の若者の物語も同時進行していきます。
これがとてもヒューマンでいいと思います。
演じたデヴ・パテルはスラムドッグミリオネアでスゴく印象的だった。
今作はチョッと大げさな演技のようにも思えたけど
他の熟年たちのエピソードを中和するようなかんじで
とても映画の中で映えていたように思います。

ジュディ・デンチが主役とストーリーテラーを演じています。
どの熟年役者さんたちも素晴らしくて、
それぞれの役をナチュラルに演じているため
観ている方はすっかり映画に入り込んでしまいました。
印象的だったのはマギー・スミス。
ハリーポッターシリーズでは魔法学校の副校長の魔女役。
今作では終盤にオイシいところを持って行った感。

ところでこの映画はいつも良作ばかりやる渋谷のル・シネマで観たけど
人が多いときなどは画面の観づらい映画館でチョッと残念。