2012年6月24日日曜日

euro 2012と「スノーホワイト」

サッカーに興味のない方には「なにそれ?」って話だと思います。
今、ヨーロッパの最強国を決める4年に一度の大会「euro2012」が
ウクライナとポーランドで開催されてます。

試合は日本時間で午前1時と午前4時にキックオフ。
まだ1時キックオフの試合はテレビで観れた。
もっとも翌日は寝不足でヘロヘロだったけど。
でも4時のは無理。頑張って観ようと思ったけど沈没してた。
でも今は決勝トーナメントに入り、全ての試合が4時。
今日、土曜日はこれからスペインーフランスという好カードがある。
これは観ないといけないでしょー。

でもそう言えば明日はライ...いや、この試合は観ないと後悔しそうだ。
なんとかこのまま起きていて(今は午前1時近く)観るのだ。

ん、なになに?
明日日曜の28時(月曜の午前4時ね)はイングランドーイタリアだと!?
....観ます!
わざわざサッカーを観る為にヨーロッパに行ったバカです。観る予定です。

はい映画。
「スノーホワイト」
私の大好きなトワイライトシリーズでヒロインを演じるクリステン・スチュワートが主演。
敵役をシャーリーズ・セロンが演じる。
観終わってナニやら不完全燃焼気味。
以下、ネタばれでご無礼つかまつる。
ストーリーはシンプル。
シンプルなのはいいんだけど、枝となるエピソードをもう少し掘り下げてほしかった。
例えば、七人の小人たち。
この人たちはけっこう魅力的な個性が揃っているようだったけどそれがあまり伝わらない。
ヒロインと行動を共にする男の背景もより深く描けばよかったと思う。
トロールを手なずける部分、あまりにもあっさりしていて必要だったかなあと。
敵役二人をもっと憎たらしく観たかった。
この二人が悪の道に進んだ場面を掘り下げてくれたら
魅力的なエピソードになってたんじゃないかなあ。
主役のクリステン・スチュワートの演技は、
トワイライトシリーズのウリでもあるベタな演技とかぶる。
この映画ではもっと違う部分も観たかったなあ。

それでも各シーンのCG、VFX(ビジュアルエフェクツ)は見応えある。
シャーリーズ・セロンはいい演技だし美しい(ホントきれいダス)。
冒険ファンタジーとしては楽しめると思う。
ジブリアニメが好きな人には楽しいシーンもあるよ。



2012年6月19日火曜日

Blues Alley Japanと「メン・イン・ブラック3」

これを書いている今、台風が東京を暴風域に巻き込みながら通過中です。
雨風がすごいです。

昔、バイクのレース「鈴鹿8時間耐久レース」を観に行ったときも台風が来ていました。
このとき鈴鹿サーキットの駐車場を来た人たちの為にテント村として解放していたのですが
強風と雨のためテントだけそのままにして車に避難する人もいました。
私は持参したテントの中で強風の夜を過ごしたんだけど、ほとんど眠れずでした。
コワい、というよりはなんだかワクワクしてた、のかなあと。

話は変わって、昨日はBlues Alley JapanでO.S.Oのライブでした。
大勢のお客様にお越しいただき、おかげで大変楽しくいい演奏ができたと思います。
ここでこのバンドで演奏するのは初めての事。
若干緊張したスタートでしたがすぐに場に馴染んでいつも通りの演奏ができた気がします。
マイルス・デイビスが演奏した日本で唯一のクラブです。
そのときのマイルスの写真も飾ってあります。
楽しかったなあ〜。
写真はBlues Alley JapanのサイトにあったO.S.Oのライブ風景です。


はい映画。
「メン・イン・ブラック3」
2Dと3Dの両方が公開されているけど私は3Dで観ました。
視覚的にスリルあるシーンや宇宙人が出てくるのはわかっていたので迷わなかった。
3D公開するからにはそれを活かした作品、と思っているし。
だから最近「タイタニック」が
3Dバージョンでまたやっていたけどああゆうのどうなんだろう。

話がそれましたな...。
前2作はDVDで観ていました。
今作品も主役二人のオモシロアクション映画だけどより二人の関係性に踏み込んでいる。
CGなどのVFX(ビジュアル エフェクツ)のおもしろさだけではなく
温かくも意外性のある人間関係を描いている。
関係性といっても物語の展開はけっこうワザとらしいんだけど
この映画はそれが許せる、というかそのくらいベタでいいのだと思った。
といっても展開はスピードがあって最初ついて行きずらかった。
でもだからといって説明過多になるよりぜんぜんいい。
若い頃のトミー・リー・ジョーンズを演じたジェシュ・ブローリンってなかなかいいなあと。
それと今作では、絶対的な存在感ある主役二人より更に
ストーリーを見越せる登場人物(宇宙人だけど)もいて、
その存在感がこの映画をより幅広くしている気がしました。

大人も子供も楽しめる、凄い映画だと思う。
難しいこと言わないで観るときっと楽しめるんじゃないかなと。



2012年6月9日土曜日

イワシ花と「テルマエ・ロマエ」

秋田に数日間帰っておりました。
5月ころの萌える若葉の色もこの時期は一段と濃くなり、
成熟する木々の息吹を感じました。

上旬のある日、母と共に県南にある由利高原へ行きました。
鳥海山を間近に見る事のできる広々とした高原、
だけどこの日はあいにく雲で鳥海山は見えませんでした。
その代わり、この時期に咲き誇るイワシ花を多く見ることができました。
イワシ花、おそらく秋田だけの言い方かもですな。
正しくはタニウツギ。
秋田でイワシの獲れるころに咲くからこの名前になったそうです。
この花を家庭で植えて楽しむ事は秋田では縁起が悪いとされ、
忌み嫌われておりますが、野で咲き誇るこの花を楽しむのはいいようです。

同じこの高原にあるホテルのそばには風力発電の風車がたくさん並んでおります。
母曰く、「オランダみたい」だそうで。
とは言うもののオランダはおろか海外には行った事のない母でございます。

今回は写真を数枚アップしました。
イワシ花、そっぽを向くカエル、水中に見える黒い点々実はすべてオタマジャクシ、
睡蓮の花、オランダ?じゃないけどホテルと風車。

はい映画。
「テルマエ・ロマエ」
浴場大型時代劇ロマン映画(なんだかわからんけど)。
私は銭湯をこよなく愛する者でチョイチョイ行く。
近所の銭湯の休憩所にこの映画の原作となったマンガが置いてあって読んでいた。
物語の視点が素晴らしくて新鮮味ある。

日本映画なのに古代ローマを舞台にしているのでどうなのかなと思ったけど
案外すんなり映画の世界に入れた。
外国人役者のセリフも日本語に吹き替えてあったり、
古代ローマ人の役を演じる濃い顔の日本人役者と、
ことさら薄い、あるいは平たい顔の日本人役者の役柄を分けている。
日本の風呂文化を讃えつつ、でも一方的に日本びいきではなく、
阿部寛演じる古代ローマ人の男気がイタリア人の自尊心をくすぐる気がする。

笑えるシーンが多いわけだけど、
そんなシーンも出演者たちは誰もオモシロオカシク演じているのではなく、
真剣にそれぞれの役を濃く演じているのがよかった。
特に中盤まではそんなシーンが多い。

後半、例えばローマ帝国軍と属州反乱軍との戦いのシーンは
中途半端でもったいない気がした。
後半部分にはネタとして笑えるものは少ないと思うけど
「寅さん」映画的なクスリと笑える場面ももう少し観たかったなあ。
特に戦いのシーンや、市村正親が出ているシーン。

役者たちの若干オーバーな演技がこういった映画にハマってていいなと思った。
一方、上戸彩は彼らに比べるとナチュラルな演技だった。
もう少し濃くてもいいかな〜、と。

劇中流れる音楽「アイーダ」はテンション上げるにはもってこいですな。
テレビドラマみたいな映画もありますが、
これはいかにも映画というかんじでとても好感持てた。
とても楽しい映画でした。
でも映画館だけではなく、皆さん銭湯にも行きましょう!













2012年6月2日土曜日

誕生日と「わが母の記」

6月1日は私の誕生日でした。
どこかでドンチャン騒ぎ(これって死語?)をするわけでもなく、
フツーの一日をフツーに過ごしておりました。
それでも行きつけのパブで大好きなTalisker 10yearsっていう
ウイスキーをチビチビなめておりました。
日が変わった午前0時、
誕生日であることをお店のマスターに言うと一杯ごちそうしてもらった。
さらに他の常連のお客さんからも一杯。
なんだかいい年こいてんのにこっぱずかしくもうれしい気持ちになりましたな。
もう充分自分には出来過ぎた誕生日だと思いました。
facebookにもメッセージを寄せていただき皆さんへの感謝の気持ちが一杯。
しかもこの6月1日に友人ご夫妻に第一子となる御長男が誕生。
新しい命が誕生した日に自分の誕生日が重なり、勝手に光栄な事と思いました。
さて音楽の方ですがこれがいけません。
自分の演奏が必要ない音ばかり吹いている様で自分のヘタクソさがますます気になる。
けっこういい年ですよ、ワタス。
なのに年相応、音楽的に経験を感じさせる演奏ができているかどうか。
あ、グチっぽくなりますな、こりゃ。
今秋は久しぶりにCOTICOもやるのでいろいろなんとかしないとなあ...。
誕生日に自分の未熟さを改めて実感したのでした。

はい映画。
「わが母の記」
文豪、井上靖原作の同名自伝的小説を映画化したもの。原作は読んだ事ありません。

昭和30年代中盤からおよそ10年間の物語を同じ俳優たちが演じている。
40年くらい前の時代を背景にした映画だけど画面からは現代的な空気が漂う。
今に通じる家族の普遍的な話を表現しようって映画だからかなあ。

主人公は作家。その創作の源や生きるエネルギーは
幼い頃、母に捨てられたと思って、
本当の母の気持ちを受け入れられずにいる主人公の母への反発からきている。
しかし離れて暮らす年老いた母に痴呆の症状が出てきて
主人公の家族や主人公の2人の姉妹などと母の世話をしていくうちに
初めて母の想いを受け入れられるようになる。

痴呆、戦時中の困難な事情と重い背景が物語にはある。
でもテーマが母と息子に絞っている事、
また主人公家族の繋がりが映画からしっかり感じられる事が
物語を柔らかく包んでいるように思えた。
主人公役の役所広司は時代劇より現代劇の方が好きだなあ。素晴らしい演技です。
主人公の2人の姉妹役、キムラ緑子と南果歩、素晴らしい。
最初の方で少ししか出ませんが三国連太郎、印象深い。
しかし何と言っても母役の樹木希林。名演です。
温かい気持ちになれる映画だと思います。
音楽もよかった。

冒頭、小津安二郎の「浮草」のワンシーンをイメージさせる雨の場面があって楽しかった。
「浮草」では男女の決定的な決裂シーンだが、
その男女も最後には再びよりを戻し共に汽車にゆられて新しい土地へ向かう。
それと、映画の内容とは関係ないけど主人公のセリフに
アメリカのギブアンドテイクと違って、
日本の持ちつ持たれつにはお互いの利益を無にする相殺の意味合いがある、ってのには
なんだか妙に納得したのだった。