2014年1月23日木曜日

春は近づいていると「おじいちゃんの里帰り」

先日、都内の公園を散歩してたら紅梅の花が咲いていた。
(写メ撮りました。記事の下にあります)
まだ1月だし白梅はまだ全然咲いていないんだけどね。
陽も長くなってきた。
気温はまだまだ低いけど季節は確実に変化しているなと。
肉体的には若干キツいところは増えてきたけど、
昨年2月に初めてインフルエンザにかかって以来カゼもひいていない。
なんとかこの寒い季節は無事に乗りきりたい。

春が来たと言えば今月、同期の友人(♂)が結婚した。(初婚です)
私と同期だから当然けっこうなオッサンだけどめでたい事です。
披露宴は音楽に溢れ華やかで実に温かだった。
最近は披露宴に呼ばれるということがめっきり少なくなっただけに感動した。
まあ、むしろこれからは冠婚葬祭の葬祭の機会が増えるのかな。。
さみしい事だけど生きているうちは与えられた命は謳歌する義務があるのかもなあって。
ミュージシャンは音楽を通じて聴き手にその命のバイタリティを伝える役目があるのかな。
もちろん自分自身のためにも。

まだまだ雪深く、雪害が深刻な場所も多いけど春はやってきています。
もうチョイだー。

はい映画。
「おじいちゃんの里帰り」
かつての西ドイツへ労働力として移民し
現代までドイツに暮らすトルコ人夫婦とその家族の物語。
シリアスな問題を含んでいるけど温かくヒューマンな映画になっている。
移民問題のネガティブな部分はあまり描いていない。
外国で暮らし始め、そこで生まれた子供や孫は祖国を知らずにいるのは
例えばブラジルの日系移民なども同じ。

大家族を持つ主人公のおじいちゃんは
家族を無理矢理率いて半世紀ぶりにトルコに向かう。
でもドイツで育った子供たちやドイツしか知らない孫たち、
ルーツへ対する気持ちのスタンスはそれぞれ違うように見える。
おじいちゃんの里帰りって事だけじゃなく、
自分たちのアイデンティティを見つめ直す旅にもなったのかなと。
旅を通じて自分自身を見つめ直す展開が押し付けがましくない。
おじいちゃんの温かいキャラクターを中心として、
各々のスタンスで自分自身について考えるからかな。
結果、家族の絆も深まりいいエンディングを迎える。
文化の違う国で暮らす移民の苦労を
ユーモアある表現で描いているけど彼らへの愛を感じる。
自分の国であろうが異文化の中だろうが、
そこで暮らすのに家族という生活環境がいかに大切か語っているよう。
きっとこの映画の制作者(トルコ系ドイツ人)もいい家族に囲まれていたのかなと。

上映時間はあまり長くなく、中身の締まった濃い映画でした。
温かくシミジミ、本当にいい映画。
ぜひ観てねっ。








2014年1月17日金曜日

年末年始のことなどと「永遠の0」

昨年末のBig Bandのライブもおかげさまで盛り上がり、いい演奏もできたと思います。
ライブ翌日は近所の飲み友達たちと忘年会。
飲み友達がいるってのはいいもんです。
で、翌日朝6時発の「こまち」で秋田へ帰省。
しかも乗ったのは新型のこまち!!シートが格段に良くなった。
秋田駅まで4時間の旅、隣の席に座るのが美しい女性だといいなと思うのはオトコの性?
結果お隣さんは私と同じようなオッサンでこの方もきっと残念に思ったことだろう。。
秋田に帰った翌日はやはり東京から帰省していた友人たちと久しぶりの再会。
静かに新年を迎え、2日は「キャットウォーク」で新春ジャムセッション。
楽器は持って行っていないけど、マウスピースとリードだけは持って歩いている。
お店にたまたまあるアルトサックスをお借りしての参加。
3日は同じく秋田市にある老舗「ロンド」でジャムセッション。
市内のアルト吹き、田中さんから楽器をお借りした。
滞在中は昨年に比べて雪が少なく、実に快適だったけど
東京に戻った翌日あたりから天候が荒れ、雪の毎日とのこと。
ほとんど練習もしていなかったけど、東京に戻ると早々に月末のコンサートのリハーサル。
1月31日(金)に行う「ソプロスブラジルコンサート」
吹奏楽のコンサートで、私はもちろんアルトサックスでの参加ですが、
なんと今回1曲だけとはいえ、クラリネットアンサンブルにも参加することになりました!!
ガチでクラリネットを練習しないとヒジョウにまずいです。。ヒジョウに。。
2月7日(金)は私のバンド、「コチッコ」のライブ。
私のオリジナル曲を演奏するユニットですが、
今回は秋田民謡をサンバにアレンジしたものも演奏予定。
今から楽しみですっ!!
今年も健康で、音楽、お酒、映画etc..、前向きにいきたいです。

はい映画。
「永遠の0」
原作は読んでおりません。
特攻隊員とその家族の物語。物語は現在と戦争中を行き来する。
主な時代背景は戦時中だけどそんな中にあっても
家族や人の繋がりを感じられる温かい人間ドラマだと思う。
もちろん戦争を否定する映画で、犠牲となった若者たち、主導した上層部等、
それらが描かれている場面では痛々しい気持ちや腹立たしい気持ち...映画に入りこめる。

主人公、宮部が人間的に文句ないキャラクターで若干の違和感を感じたけど、
そうでないと成立しない物語なのかな。
と思ったけど最終シーンでの宮部の表情は、
この主人公も聖人君子ではなく普通の人間味ある人なんだなと思わせた。
(この表情、ワンス アポン ア タイム イン アメリカの最終シーンを思い起させる)
普通の人間が主人公だからこの物語は特別なものではなく、
当時は軍にもきっとこんな人が他にも沢山いただろうし
彼らはきっと家族のことを心底常に思っていたのだろう。死にたくなかっただろう。
でもこの主人公は特攻隊員として自ら死に向かう。
理由は明確には語られていないけど、教官として手塩にかけた、
本来なら日本の将来を背負って立つ若い部下たちの悲惨な死に様をさんざん見せられ、
この主人公の憔悴しきった表情を観るとなんとなく想像できる気がした。
終盤の演出はもう少し抑えめの方が好みかな。
強すぎじゃないかなと思う。

役者陣はとてもよかった。
印象的だったのは山本學、風吹ジュン、田中泯、ん〜、やっぱりベテランの方たちだなあ。
主役の岡田准一もよかった。
いい映画だと思う。オススメです。
CGの出来もすごくいいなと思った。
邦画は字幕を読まなくてもいいので
比較的前の方に座って大きなスクリーンを堪能しました。

映画とは関係ないけど(劇中でもセリフにあったけど)、
戦争を体験として語れる人が少なくなってきた。
私の父は長崎に原爆が落ちてほどなく青年海軍医として現地に入っている。
そのときの様子を詳しく語ることはなかったけど、ただただ悲惨だったと。
おそらく言いたくなかっただろうしその惨状は言葉では伝えきれないと思ったんだと思う。