2012年7月20日金曜日

クラリネットでこそこそデビューと「へルタースケルター」

久しぶりのブログアップでございます。
最近はfacebookで人の言動を拝見することが多くて...。

クラリネットは以前もライブでホンの1〜2回試して吹いたりしてみましたが
そのヘタさ加減に我ながら自分でも人からも呆れられ半ば引退状態でありました。
しかし自称、パッキャラ魔王もいよいよ人前で吹けるよう少しマジメに練習したのだった。
おかげで練習中に鼻血が出るわ、手首の激痛に悩まされるわで。
とにかく数曲のボサノバとジャズスタンダードを練習していた。
で、デビューの場所として選んだのは時々演奏しているホテルギグでの仕事。
シリアスな、突っ込んだ演奏は求められないので機会としてはいいと思った。

サックスほどには吹けません。
亡くなったクラリネットの先生が聴いたら呆れそうな演奏だったかもしれない。
でもこうして少しずつ人前で演奏して行く事がとても大切なのは知っている。
石橋叩きながらの演奏。無茶はできない。安全運転が大切。
目標はショーロ(ブラジルの器楽のための音楽で高い技術が要求される)の演奏。
例えばこれ↓
http://www.youtube.com/watch?v=7Bhffgue3I4&feature=related
何年先になるかわかりませんがボチボチやっていこうかと。

はい映画。
「へルタースケルター」
公開前から主役の桜沢エリカの動向が大きな話題を集めた作品。
エロチックなシーンも多いR15指定の映画。
以下、若干ネタバレで失礼。

自分を飾ることで飾られた自身の姿を真実の姿と勘違いしていく。
何の為に自分を飾るのか、その目的もはっきり認識できないまま
装飾していたものが崩れ、自身の心も崩壊していく。

主人公のギリギリの精神状態を桜沢エリカが熱演している。
自身を否定しないといけないような、迫真の演技と思う。
でも演出上でもっと効果的にその不安感や虚脱感、
ギリギリの精神状態を表現できたんじゃないかなと。
蜷川作品、映像は相変わらず美しいです。
でも主人公がダメになって行く様子までも美しい。
退廃的な空気感はある主人公の部屋だけど匂いがしない。
臭いもの、醜いものが観たいってわけではないけど。
醜さ、愚かさを強く印象付けていたのが
芸能事務所社長役の桃井かおりの演技力だったように思う。
寺島しのぶの主人公に囚われていく心を演じる表情などさすがと思った。
主人公に対抗して出てきたアイドル役の水原希子、印象的。
大森南朋のセリフが狂言回しのようで他と温度差があったのは案外よかった。

劇中に流れる第九とかシュトラウスとかはイヤだったけど。
オリジナル音楽、上野耕路の音楽は素晴らしいと思った。

行った映画館には20代とおぼしき女性が多かった。
彼女らはどうゆう感想持つんだろうね。