2013年12月13日金曜日

冬到来と「悪の法則」

故郷秋田市は雪が昨夜から降り続いて一晩で30cm以上積もったらしい。
とうとう来やがった、という感じでしょうか。
東京も湿度が低いぶん、気温は高くても寒く感じる。
雪国では灯油の暖房器具を使うところが圧倒的に多いと思うけど
最近はとても値段が高い。
困ったモンです。
東京だとエアコンの暖房を使う人も多いと思うけど、私はチョイと苦手。
足下が暖かいとけっこういいんだけどなあ。

いよいよ年末も間近、年賀状の準備はいかがでしょう?
今年は喪中のハガキを出したんだけど、知人からの喪中のお知らせも例年より多い。
なんだか複雑ですねえ。

はい映画。
「悪の法則」
リドリー・スコット監督でマイケル・ファスペンダー主演の麻薬犯罪サスペンス。
関係ないけど、時々共演するイギリス人ベーシストが
このファスペンダーに似ている、と言われているらしい。
ん〜、どうなんでしょう。。

閑話休題。
他にブラッド・ピットやキャメロン・ディアス、ペネロペ・クルス、ハビエル・バルデム等。。
豪華な出演者です。
相変わらずペネロペは美しいけど、
この映画、私としてはなんといってもハビエル・バルデムに注目。
オイシい役どころの多い人だけど、悪役も善人の役も印象的で素晴らしい俳優だと思う。
あとは主役の弁護士役、マイケル・ファスペンダー。
全力投球でしたねー、すごくよかったです。

エグいシーンもエロティックなシーンもチョイチョイあって、
そんなシーンがストーリーの面白さより印象に残ってしまう。
麻薬犯罪に手を染めてしまった主役弁護士が追いつめられていくんだけど、
その緊迫感にナニやら物足りなさを感じてしまった。
キャメロン・ディアスの極悪人っぷりも、もう少し表現して欲しかった。
でも悪の法則ってのがいかに終わりがなく恐ろしいかは伝わってきます。

同じ麻薬犯罪が題材の「ノーカントリー」の脚本を書いた方がこの映画も書いて、
それもウリみたいになっている。
でもなあ〜、どちらか選べっていったら断然「ノーカントリー」だよなあ〜。
なんてチョイと釈然としない印象を持ってしまったこの映画です。
でも前述の通り、ファスペンダーの熱演、ハビエル・バルデムの味は観る価値あると思う。






2013年12月7日土曜日

W杯組み合わせと「かぐや姫の物語」

W杯の組み合わせが昨夜決まりましたな。
自分たちのペースでサッカーをやるのがヒジョウに難しい相手ばかり。
決勝トーナメントに進める確率が高いかもの風潮だけど
そんなことは全くないと思う。
相手の試合運びに合わせて戦えるような日本じゃないし。。
日本で試合を観るとしたら早朝5時とか深夜1時とかかな?
一番観づらい時間は3時とか4時だからまだいいかも〜。
ああ、ブラジル行きたい...。
でももしかしたらこの一部期間は演奏しに別の海外にいる可能性があります。
観られるんだろうか。。


はい映画。
「かぐや姫の物語」
劇場に掛かれば自然と足が向いてしまうジブリ作品。
公開前から制作費だの制作年数だの
バンバンTVなんかで流していてすごいプロモーション。
そんなのアタマに置いて観たらどの映画もつまらなくなる。
観終わってみて、メッチャ好きではないけどいいアニメ映画だなあと。

映像はそこに欲しいものだけを描いたってかんじ。
シンプルな色使いの場面や豪華絢爛な色使いの場面がメリハリあるなと。
その描写も登場人物の心情に合わせて時には叙情的だったり、
時にスピード感にあふれていたり。
あまりゴテゴテしていないので空気感みたいなものを感じやすいと思う。

物語は竹取物語だから、たいがいの人はその内容を知っている。
強く描いていたのはかぐや姫の心情かな。
少女の生きる喜びや苦悩がよく描かれていたと思う。
純な心を持つかぐや姫と、
竹林でかぐや姫を見つけ育てた父親の俗っぽさがいい対比を生んでいる。

プロモーションではかぐや姫の罪と罰を強く言っていたが
映画の中ではそれはあまり感じられない。
あえてそうしたんだと思うけど、それがよかったのかもなあ。
地上の世界に憧れる事はいけない事。月から追放されたかぐや姫が
地上で生命力ある喜びにあふれた生活をしていたのに
突然俗っぽい社会の中で生活することになり辛い状況になる。
心底月に帰りたいと言わせるくらい辛い思いをする地上の世界。
それでもそれなりに人間味ある関係性を周囲と築き上げたところでそれを奪う。
月からの使者がかぐや姫を迎えに来たシーンは喜び、ではなく悲しい別離。
かぐや姫だけではなく地上の人たちにとっても罰だったのかな。

この物語、日本の古典ならではの教訓があるんだと思う。
全てが美しく争いもなく、感情の起伏もなくいつも平穏でいられる月の世界と
美しいも汚いもあり殺し合いもあり、喜怒哀楽にあふれた地上の世界が比較されるのかな。
けがれた地上の世界から見たら月の世界は理想郷なのかもね。
でもそんな世界への憧れはこの映画からは感じずらい。
むしろ地上の世界がなんとも人間味にあふれ魅力的に描かれていて、
正しく活き活きと生活する事の大切さを言っているような気がする。

それぞれの声を素晴らしい役者たちがやっているあたりはいいなあと思う。
安心して映画を観る事ができます。
でも月からの使者がやってくるときの音楽、ありゃないよなあと思った。。

今後のジブリが何を作るのか楽しみ。今年の2本は楽しめました。


2013年11月26日火曜日

近況と「もうひとりの息子」

とある方がアルトを購入したいということで楽器屋さんにお付き合いいたしました。
シルバーが希望とのこと。
シルバーのアルトは最近あまり見ないからなかなか難しいかなと。
時間さえ許せば選択肢はあるんだけどこの方には時間がない。
行った先に良いのがあるのを期待しつつの楽器屋巡り。
2軒目でなんと新品同然のクランポンS-1のシルバーに出会う。
クランポンのサックスはメーカーとしてはいろんな事があったけど、
私くらいのオッサンには憧れのブランド。
クランポンS-1、しかもシルバーなんて珍しい。
試奏しても堅実で実直、
柔らかな音色でとても好感持てたので自信を持ってオススメした。

一方、自分のアルトの状態が良くない。
調整に行かなきゃと思いつつなかなか行けない。
ここに書いたのをきっかけに今週中には行こう!

健康診断の結果が届いた。
血液検査ではほぼ全ての項目がギリギリながら大丈夫そう。
(でも区民検診だから細部に渡ってはいないけど...)
この歳で薬を飲まないでいられるのはありがたいことです。
そもそも医療費にかけるお金だって端くれのミュージシャンにとっては大変。
でも、運動しないとなあ...。お酒も控えて...。


はい映画。
「もうひとりの息子」
フランス映画だけど舞台はイスラエルとパレスチナ。
以前、邦画の「そして親になる」を観たけど、
なんとどちらも同じく赤ん坊を病院で取り違えられた家族の物語。
でもこの二つを単純に比較するのはちょっと難しい気がする。

取り違えられた家族がイスラエル人とパレスチナ人。
難しい環境の中で物語が展開する。
宗教、民族、歴史的背景など重く難しい課題のある紛争地域が舞台だけど、
双方の家族の混乱やお互いを知ろうとする行為が重圧感なく、
以外とドライに描かれている。

自分たちの息子が長年敵対する民族の子供だった...、
それでも実の子供なんだから
否応なく理解しようと努めざるをえないよなあ、なんて。
取り違えられた家族同士の交流もギクシャクしながら進む。
お互い、ある種の話題には触れてはいけないって事を知っているから、
それぞれの人間性とのふれあいを重ねていくしかない。
難しい背景のある民族同士の交流のポイントは
そんなところにあるんだろうなあと。

双方の子供たち(といっても18才の青年だけど)にとっても
自分が何者であるかを否応なく考えざるをえない。
よかったところの一つに、
この2人の青年たちが自分はどうすべきかを手探りながらも実践していくところ。
アタマの固い宗教者、周囲の大人たちが戸惑う中、
行動する姿は自分を知りたい、他を理解したいという意志の力強さを感じた。
でもその行動もドラマチックに表現されているわけではなく、サラッと描いているよう。
重苦しくしようと思えばいくらでも重くできる舞台と題材だけに印象的だった。
希望を感じられるエンディング、マッチョに主張しない空気感。

「そして父になる」とかぶるなと思った点はどちらも母親は強いってことかな。
今年観た人間ドラマの映画ではトップ3に入るなあ、
なんて思いながら映画館を後にした。

2013年11月6日水曜日

やったね楽天と「危険なプロット」

楽天が巨人を破って日本シリーズに勝ちましたな。
うれしいです〜。
ご存知のとおり、チョイチョイ秋田に帰っているんだけど
帰れば必ず行くスーパーの「イオン」では楽天の応援歌がヘビロテしている。
宮城県だけじゃなく東北一帯にファンは多いと思うな。

その昔、私が子供の頃の秋田ではTVのチャンネルといえばNHKと民放1局しかなかった。
もちろんテレビは白黒。
その民放は今で言えば4ch。野球の放送は巨人戦のみ。
秋田には多いですよ、巨人ファン。しかもオッサン。

私にとって衝撃的だったのは1975年に広島が初優勝したとき。
長島、王は大好きだったけど巨人にはイマイチ気乗りしない私にはビビッときた。
以来、広島ファンだったなあ。
オッサンになり、サッカーばっかり観るようになってあまり野球には興味なかったけど
ここんとこ野球も時々観るようになった。
来シーズンはちょっと野球も観ようかな。もちろん球場にも行って。
スポーツも音楽もライブは最高です。


はい映画。
「危険なプロット」
フランス映画。気鋭の監督、フランソワ・オゾンの新作。

予告編を観たときから気になっていた作品です。
予告編ではサスペンスの香りがしていたけど、
本作はサスペンスではなく好奇心を制御できなくなり落ちて行く人間を描いた人間ドラマ。
と言っても、物語に重さは感じられない。
愚かな人間を描くというより愚かしい事も含めていろいろあるのが人間だよね、っていう
そんな人間への愛情とペーソスを感じられる映画だと思う。


映画序盤から引きつける映像と音楽だった。
高校教師が生徒の書く作文に心を囚われていく様子が面白い。
役者さんたちの演技に大げさなかんじがなく、とても自然だった。
劇中にはメタなシーンもあり、いろんな表現するんだなあと思ったり。

でも正直なところ、観終わってからの印象が希薄。
いくらでもハラハラドキドキに描ける題材をどちらかというと浅めのタッチで描いている。
「まあ、人生なんて色々なんだよね〜。」って言っているかんじ。
ユーモアもあるし気軽に楽しめる映画なのかな。

2013年10月30日水曜日

ここんとこの演奏と「マッキー」

先日、ホテルのギグだけどほぼ全ての曲をクラリネットでやった。
ついにこの日が来たってかんじです。
サックスほど自由に吹けないから音を選んでシンプルに、を心がけた。
クラもテキトーにやるつもりはないのでもっともっと練習したいですな。
で、演奏後、翌日あたり手首が痛む事が予想できたので寝る前に湿布。
サックスでもガッツリ吹いた日の夜は手首に湿布して寝る。
湿布だとか何もしないとき、
痛みで夜中起きることも多かったので最近は気をつけている。

COTICO(コチッコ)のライブで最近のオリジナルも演奏したけど
まあなんとかうまくいったかな。。

もうすぐ11月。
個人的には今くらいの季節は楽器がいい音すると思う。
自分自身楽しみな季節です。

写真は最近川崎の「jazzぴあにしも」でのショット。
撮影は梅津忠夫さんです。

はい映画。
「マッキー」
初めて劇場で観たインド映画。
痛快娯楽アクション蠅映画。
ハエが主人公です。
自分の彼女に横恋慕する悪役に殺された主人公がハエに転生して
彼女と協力して悪役をやっつける映画。
こうゆう発想いいよねえ〜。

映画が始まってすぐ、劇中の音楽があまりに頻繁なので面食らった。
でもストーリーや演出が面白くて、いつしかその音楽にもハマっていけた。
さすがボリウッドと呼ばれるだけのことはある映画大国インド。
観客に楽しんでもらう術を知っているような気がする。
ラブコメディーっぽい部分と復讐にかける部分が絡み合いながらスピーディーに展開。
シリアスな部分はどこにもない、コメディー映画。
面白かった事のひとつに悪役の演技がある。
CGのハエとのシーン、かなりハマりました。
インド映画では定番の歌や踊りのシーンがほとんどなかったなあ。
世界公開を見据えたような映画でたぶん誰が観ても楽しめるんじゃないかな。
そうゆう意味ではハリウッド的。

面白かったです。楽しかった。









2013年10月21日月曜日

きりたんぽ鍋と「地獄でなぜ悪い」

この時期、秋田の名物料理に「きりたんぽ鍋」がありますな。
今でこそ都内のスーパーあたりにフツーに売られていますが
その昔はほとんど見る事ができなかった。

昔々、上京してしばらくした頃、無性にきりたんぽ鍋が食べたくなった。
でもどこに行ってもきりたんぽが見つからず、結局自分で作る事にした。
お米を炊いてボールに入れ、つぶして割り箸にまいてガスコンロで焼いた。
ワイルドなきりたんぽがなんとかでき、まあここまではよかった。
きりたんぽ鍋に入れるものは各家庭で微妙に違うんだけど
これだけは外したらいけないってモンがいくつかある。
その一つが「セリ」だけど、これがまた都内でなかなか見つからなかった。
セリぐらいはどこでもあるだろうと思ってたのが甘かった。
数日がかりで見つけたときは嬉しかったですなあ。。

これらの食材は今や都内のスーパーではよく見かけるし
飲食店でも「きりたんぽ鍋」があったりする。
ただ、どうしても都内のお店で食べたときしっくりこないのは食べ終わった後、
店員さんが「雑炊にしますかうどんにしますか?」と聞かれること。
炭水化物もう食べたし〜。鍋料理っていってもご飯も入っている鍋だし〜。

あ〜、きりたんぽ鍋食べたい〜!!!

はい映画。
「地獄でなぜ悪い」
園子温監督の最新作。
いや〜、最高でしたっ!!面白かった〜。

映画Love青春スプラッターヤクザ喜劇映画。
この監督の作品は、一度ハマるとクセになる。
全作品は観ていないけど私もその一人。

今作はつかこうへいに筒井康隆を足して2を掛けたような作品。強力です。
バカらしいくらいの青春物語と、
組長の妻と娘を巻き込んだヤクザ同士の抗争がある男を接点に繋がって行く。
この二つがどう繋がるのかワクワクして観てた。
笑ったですよ、繋がったときは。。

そうスプラッターの部分はあるけどこの映画は喜劇だからね。
後半、ヤクザの血みどろの出入りシーン、笑えます。ヘンな言い方だけど。
筒井康隆作品の終盤の様なドタバタのスピード感。
この監督の「冷たい熱帯魚」もかなり血みどろだけど今作とは対照的。
今作は陽気なエンターテイメントにあふれていると思いました。

ハイテンションでマッチョな映画。
観客に難しい事を言わせない強引さとスピード。
こんな映画久しぶりだなあ。。

役者陣も実によかったです。この作品を楽しんでいるような気がする。
劇中に小ネタもチョイチョイ仕込んであるようで
例えばヤクザが乗る車が「深作」ナンバーだったりね。
(深作欣二は「仁義なき戦い」の監督)

毎度の通り、上記の映画タイトルに公式サイトをリンクしてるのでぜひcheck。
誰もが楽しめる作品ではないかもしれないけど一度ご覧あれ〜。




2013年10月11日金曜日

2013年秋田Music Festivalと「そして父になる」

明日、10月12日の最低気温が24℃で最高が30℃だと!?夏かよ!!
今更、夏にやり残した事はないしなあ。。てか、あったとしても忘れた。

10月5日、6日と開催した秋田ミュージックフェスティバル、
今年も参加させていただきました。
私がいつも参加しているのはその中のブラスフェスタという、
管楽器などが中心になって演奏する分野。
野外ステージで行われ、
私が帰省するといつもセッションする地元のミュージシャンたちとの共演。
さらにはスペシャルゲストのギタリスト、小沼ようすけさんとのセッション。
天候にも恵まれ多くの人を集めた楽しい楽しい2日間の大イベントでした。

秋田には昔から音楽が生活の中にあり、
何か宴会があると手拍子一つで民謡を歌う人が多くいた。
宴会じゃなくてもウチに遊びに来た人の(酔っていたと思うけど)歌も聴いている。
こんな光景はおそらく東北全般でかつてよく見られたと思う。
さほどに音楽が身近なものであった背景があるせいか、秋田では吹奏楽が盛んです。
それにしてもカラオケもなくよく歌っていたと思う。
今はカラオケもあって便利な世の中だけど、
肉声のメロディーだけを聴いたり歌ったりをシンプルに楽しむ良さってあると思う。

来年は秋田で国民文化祭という、国民体育大会の文化版が行われます。
どんな催し物があるか、今から楽しみです。

写真はその音楽祭で撮っていただいた1ショット。
オープンしたての新しくなった県立美術館内カフェからみた千秋公園。

はい映画。
「そして父になる」
生まれた子供を取り違えられた二つの家庭の物語。
親子の関係や情に関わる、重大な事件だけど感情を激しくぶつけ合うシーンがない。
抑えたセリフや演出なのでチョッとした感情的なシーンが効く。
感情が爆発し合うシーンが多いよりはこの方が断然いいと思った。
しんしんと積もっていく雪みたいな映画(なんだかワカランけど。。)

題名から、主演の福山雅治がやっと父としての生き方に目覚めるっていう、
父親目線の映画かなと思いながら観てたけど
印象的だったのは双方の家庭の母親と子供たちだったかなあ。
母役の真木よう子は精神的にもマッチョな役のイメージが何故かあったけど
さほど裕福ではない家庭の3人の子供の母役はハマっていたと思う。
一方の母役、尾野真千子は役を作った感がなく自然な演技で何の違和感もなかった。
こうゆうの好きだなあ、さらっとスゴい事をするのって。
子役たちもよかった。
一方の父役、リリー・フランキーもよかったけど、
本業は役者じゃないんだよなあって気持ちで観ていて
後で思えばなんだか申し訳ないなあなんて。
福山雅治演じる父親役のセリフ回しに若干の違和感を覚えつつも
この父親の人間的な成長が描かれているので、
子供の取り違え事件という不幸が根本にあるけど希望を感じさせる映画になっている。
この監督には最近山田洋次もやったけど、
小津安二郎作品のリメイク版をやってほしいなあ。

ハデなシーンはないけど
役者たちの目やセリフの言い方に登場人物の個性が込められている。
とてもいい映画だと思う。


2013/10/6 秋田Music Festival、Brass Festa 撮影:津谷聡





2013年9月19日木曜日

焼き魚と「許されざる者」

以前、新サンマもいいなあと思ってスーパーで見たらサンマにしては高かった。
とても買う気がしなかったけど今は少し下がったのだろうか?

頭のついた焼き魚を食す、って習慣は海外だとあまりないのかな。
頭がついている魚が食卓に出るなんて信じられないって国もあるだろうし
なんせ焼いたら煙がスゴいからね〜。
捌いてフライだったりソテーとかになるのかな?
スペインの地中海沿いとか、ポルトガルではイワシの塩焼きを食べますね。
リスボンのレストラン、店先でイワシを炭火で焼いていたけど付近は煙でもうもう。
焼き魚に醤油は日本人の食べ方だけど、ポルトガル、スペインはオリーブオイル、レモン。
あ、そういや友人がトルコに行ったとき、焼いたサバをパンにはさんで食べたと。
スペイン、ポルトガルでオリーブオイルを醤油みたいに使うのを見たときは文化を感じた。

日本では焼き魚(うなぎとかもね)のレトルトがスーパーにあったりしますな。
お湯で温めてそのままお皿に、ってのはどうかと。
やっぱり一度フライパンとか焼き網とかで焼かないと気が済まない。
日本の、特に東京の住宅事情だと焼き魚は煙が出るから大変でしょうな。
今は無煙ロースターとかあるし、人によってはフライパンで焼き魚を作る人もいる。

いろいろ書いているうちにお腹が空いてきた。ちょうどお昼どきじゃ。
焼き秋刀魚定食求めて出ようかな。。

はい映画。
「許されざる者」
イーストウッドじゃなく渡辺謙主演の邦画。
明治政府が始まったばかりの頃の北海道を舞台にした人間ドラマ。
観終わった後、感じた不条理さが尾を引く。

渡部謙はかつて人斬り十兵衛と呼ばれた男を好演している。
人を殺す事から足を洗い、慎ましやかに暮らしていたが
立ち行かない暮らしのため人に誘われ懸賞のかかった男を金のため殺す旅に出る。
これまでに殺した人たちの亡霊に怯え、人を殺める重大さに気付いている。
人間味あるよなあと。
そう、登場人物はみな人間味ある。
自己防衛のため虚勢を張ったり、真っ正直だったり、強い者に巻かれたり...。
で、また殺される方も人間味ある。

そう、敵役がそんなに憎めないんだよなあ。
いっそ憎たらしいヤツだったらスッキリする映画なんだけど。
今まで一番人を殺してきただろう主人公が生き残り、
敵役が根っからの悪人でなくても殺されてしまうので不条理さを感じてしまう。
幕末からの人を殺し合う戦争がまだ続いているってことかな。


小池栄子が相変わらずいい演技。
警察署長役の佐藤浩市、憎めないギリギリを演じていて素晴らしいと思った。
柳楽優弥、熱演。よかった。
渡辺謙、抑えた演技でいいなと。でももう少し抑えめでもよかった気もする。

イーストウッド版とほぼ同じ設定。
渡辺謙の方がウエットかな。
アメリカ西部の空と北海道の晩秋、冬の空の違いかな。

面白かったです。

2013年9月13日金曜日

東京オリンピックと「マン・オブ・スティール」

2020年、東京オリンピックが決まりましたなあ。
TVでは開催が決まってから連日報道されてます。
正直この世間の勢いについて行けていない。
決して反対ではない。
むしろ去年、一昨年あたりは開催されたらうれしいと思っていた。
なんなんでしょうね、この気持ちにブレーキかかったかんじ。
開催が決まったからと言ってそんな浮かれてていいのかよ、と。
もちろんアスリートたちが全力を尽くして競技にかける姿は真摯で純粋。
観たいと思う。
でも世の中の東京オリンピックへの熱と温度差を感じるなあ。
首相のプレゼンテーションにアスリートの純粋さと違う政治色を感じたとか
自分の身の回りにここ最近起きたいろんな事だけが原因とは思えないけど。

今月上旬、秋田にいる恩師が亡くなった。
7月末に父が他界したときに帰省した際お目にかかったが大変お元気そうに見えた。
調子に乗って先生の指揮でまたみんなで演奏したいとか軽口を叩いてしまった。
中学時代の音楽の先生。
吹奏楽部で指導を受けた。
この先生がいなかったら音楽はやっていなかったかもしれない。
ここ数年、お会いする機会があるといつも励ましていただいていた。
計り知れないくらいの恩ある師、まさに恩師でした。


はい映画。
「マン・オブ・スティール」
スーパーマンだって悩んで大きくなったビル壊しまくり痛快アクション娯楽大作。
3Dで観ました。
もう、どこを切り取ってもハリウッド映画。
敵との戦闘シーンは中途半端な部分が感じられない。
むしろチョッとやり過ぎじゃないの、と思ったくらい映像がスゴい。

「スーパーパワー」のある赤ん坊がクリプトン星からカプセルで地球に送られ
そのパワーが周囲に気づかれないように地球で成長していく。
目立たないよう生きる術を教えた地球人の育ての親、父親役はケビン・コスナー。
いいですなあ〜。効いてます。
この人とのシーンくらいですかね、スーパーマンの人間ドラマを感じられるのは。
スーパーマンの実の父役はラッセル・クロウ。
いつ歌いだすかハラハラして観てた(レ・ミゼラブルの印象が強くて...)。
人との関わり合いを描いた部分では若干暗さがあり、
制作のクリストファー・ノーマンの色かなと思う。

敵をエイっとぶち殺すシーン、自らの手で初めて人を殺める苦渋の表情が
オイオイあれだけ人が沢山いる街中でさんざん暴れて今更かよと思い
どこか偽善的な部分を感じたり。
でもそこがハリウッド映画。
ええっ、何それ〜。って部分はいろいろあると思うけど
スーパーヒーロー誕生の様子を楽しめばいいのだ。

この手の映画が好きな人は観て損はないと思う。私も楽しめた。
それにしてもここんとこ、バーン、とかドカーンとかこんな映画ばかり観てるなあ。
次は人間ドラマを描いた映画を観に行こう。。。チョッと疲れた。。。


2013年9月5日木曜日

ロングトーンと「ワールド・ウォーZ」

前回書いたロングトーンのことで読んだ方からチョイと聞かれることがありました。
私には珍しく普段書かない音楽ネタだったせいかな?
ロングトーンのやり方についてだけど。
ロングトーンは漫然とただ一つの音を吹くんじゃないと思います。
次の音との関連を踏まえたようなロングトーンの練習って効果的。
例えば。。
Gメジャーのキーで。
楽器のチューニングをした後に♩35くらい、二分音符づつスラーで
ソとラ、ラとシ、シとド...。
吹いている音と次の音との関連をよく聴きながら。
あるいはソとシ、ラとド...。三度づつ。
前の音と同じ息やアンブシュアで次の音も音程やしっかりした音質が保てているかとか...。
大事なのは吹いている音へのイメージ。
ん〜、いろいろありそう。艶っぽい、素朴、たくましい、柔らかい...。
何でもいい、自分の目指す音を。
ロングトーンは一人で練習する場面が多いし、チューニングメータを使う人もいると思う。
チューニングメーターを使う場合は注意が必要。
できたら誰か、信頼できる人と一緒にやるのがすっごくオススメです。

はい映画。
「ワールド・ウォーZ」
ゾンビは恐いけど家族が大事終末パニックサスペンスSF映画。
映画館の予告編で何度も観て興味がでた作品。

正直、あまり面白くなかった。
ブラッド・ピットのような大スターが出ているからといって面白い訳じゃないよなあと。
ゾンビの恐さ、家族の大切さ、ナゾを探るミステリー、アクションシーン、解決への方法。
どれも中途半端な印象だった。
途中で先がわかったし、でもわかったからといって展開が面白かったらいいけど...。

ただ映像はスゴいなと思いました。こんなの観たことないかもなあ、なんて。
どこかにとことんこだわった部分があれば私好みな作品になったかもしれない。
映像のスゴさにかける部分をもっとストーリーにかけたらチョッと違う印象かも〜。


2013年8月29日木曜日

秋か?と「パシフィック・リム」

私の嫌いな熱帯夜の日々が終わろうとしている。
いつぞやの最低気温31℃なんて悪夢のようだった。
熱帯夜の気温25℃と24℃ではたった一度の違いだけど体感温度はかなり違います。
涼しく寝やすくなったけどこれで体調崩さないようにしないとね。

今週末、31日は秋田の大森山動物園のイベントで演奏予定。
大森山動物公園40周年記念「森と動物の音楽祭」
ちょっと調べたら今日の秋田の最高気温は25℃前後、最低は18℃。
長袖だな。

最近、ロングトーンの練習を生徒さんたちといつもやっているせいか
なんとなく少し自分の音色に変化が出て来たような気がする。気のせいかもだけど。
でも一緒にロングトーンやっている生徒さんたちの音色は明らかに変わって来た。
けっこうハッピーです。

はい映画。
「パシフィック・リム」
ハリウッド発、大怪獣対巨大ロボット地球を救え3DSFアクション映画。
なんだかワカランけど。
好みがはっきり分かれると思う映画。
ツッコミ所は多いのかもしれないけど気にならない。
私はこの映画大好きです。

制作者の怪獣モノへの愛、戦う巨大ロボットへの愛が強く感じられる。
かつてのウルトラQシリーズやガメラの敵だった怪獣たちの面影がある。
巨大ロボットへはその操作する人間の装備品や操作方、怪獣への攻撃法などに
懐かしさだけではなく意外なアイディアもあって楽しめました。

人間ドラマももちろんあるんだけど、せいぜい一人だけに深く焦点を当てて
他の登場人物にはそれぞれあまり深く掘り下げていないのがいい。
その一人が菊地凛子のけっこうオイシい役どころ。

物語の細部にこだわっているとこの映画は楽しめないかもなあ。
地球を守るために巨大ロボットを操作して怪獣たちと戦う映画です。そこを楽しむのかな。
たくましい戦闘員たちがメインだけど、
研究者たちのクレージーっぷりも対照的でいいなと。
ちょっとインデペンデンス・デイを彷彿とさせるところもあっておもしろい。

戦闘シーンの動きが速すぎてちょっと観づらいけど迫力満点。
なぜこんな映画が日本でできないのか残念。
芦田愛菜ちゃん、印象的です。

マニアも出てきそうな最高のB級映画。DVDでも観たい。映画館ならぜひ3Dで。

2013年8月10日土曜日

リーダーバンドは楽じゃないよと「風立ちぬ」

今月1日にあった、OSO(オルケストラ サンバドール オリエンチ)
のライブはすごく楽しかったです。
リハーサルも含め、ライブまでの過程でちょっと苦労したしねー。
何よりお客様に大勢お越しいただいたのは励みになるなあ。

普段、自分がリーダーのライブ、例えばカルテットくらいの
少人数でのバンドのライブではメンバーと同じ数のお客様ってこともある。
そうゆう事が続くと
苦心して準備したオリジナルやらアレンジを演奏するのも寂しいなと思う。
やっぱり多くの人に聴いていただきたいなと思って書いたりしているし。
それでもどんなライブでも演奏に全力投球する体質。
聴き手の多い少ないで演奏に手を抜くとか抜かないはプロのすることじゃない。

でもお客様の少ないライブが続いたりするとヘコむ。
聴いて欲しいのに努力が報われない。
自分が悪いと言えばそうなんだけど...。
自分の演奏に何が足りなくて何が余計か考える。試行錯誤してわけわかんなくなる。
一時期、自分のリーダーライブをやめようと思ったことがある。
で、しばらく人のバンドだけに参加していた。気分的に楽だったなあ。
でも少しすると気がつく、やっぱりリーダーバンドやんないとダメだと。
幾つになってもヘコんだり立ち直ったりの繰り返しですかなあ。

はい映画。
「風立ちぬ」
ジブリアニメ。宮崎駿監督。
公開前からユーミンの歌とともにすっごく宣伝してましたな。
なんだかんだ言って、毎回つい観に行ってしまうジブリ映画。
ここ数年の作品は正直なんだかなあ〜と思っておりました。
今回もあまり期待しないで観に行きました。
期待しないのがよかったのか案外楽しめた。
以下、ネタばれで書いていきます。。。

自分の夢の実現にかける青年の成功と挫折と恋愛の物語。
ストーリーの主軸は恋愛物語かな。
ジブリアニメではあまり記憶のないキスシーンやらがあってチョッとドキッとした。
切ない展開になるけど、もう少し切なさを引きずってほしかったかなあ。
お互いを信頼しきっているが故の、
双方のやや稚拙な行動にもっとやきもきしたかった。

飛行機を作る夢を実現しようとする、
意欲的な主人公のはつらつとした様子がいい。
でも時代が悲惨な戦争と重なり、
結果悲劇の一端を持ってしまった挫折感。
強く表現はしていないけど反戦メッセージがある。
でもその挫折感といい、ヒロインとの間の切なさといい何か物足りない。
おそらくあえてギリギリ控えめにしているんだと思うけど。

特徴的なのは自分の夢の中でのカプローニとのシーン。
ストーリー自体は現実的な部分が多いけど
この夢の中のシーンはファンタジーに溢れている。
享楽的な部分はいいなと思ったけど
カプローニがいろんな事を主人公に教示するシーン。
あまり説得力感じなかったなあ。
特に最終シーンは物足りなかった。

ユーミンの歌。曲は好きだけど映画と合っているかは疑問。
でもいい曲だなあ。
声がいいし、鋭い感性の歌詞だと思う。
やっぱり私は松任谷由実より荒井由美の方が好きです。

きっと賛否両論の映画だと思うけど私は楽しめました。

2013年8月1日木曜日

無題と映画は「無し」よー。

いろんな人との出会いがあって、その個性に影響を受ける事がある。
そこから得た事が自分自身にも活かされつつある事を感じられた時、
ほんの少し自分の人間性が豊かになったような気になる。

この人は自分のネガティブな感情を他人に感じさせることはなかった。
仕事上、多くの人と面と向かい対話しつついたけど
その中で相手を不愉快にさせる事はほとんどなかったと思う。
だからといってごく近い身内に
そのネガティブな部分を出していたかというとそんな事もなかったと思う。
自分の気持ちのバランスをどう取っていたのだろうか?
私ならヤケになりそうだけど。

いつもそんなに強い主張を述べる人ではなかった。
一方的な言い方の浅はかさを知っていたと思うし、
何か言う場合、言い方によっては相手を傷つけることもある、を知っていたと思う。
言葉の重みを知っていた。
感受性の豊かな人だったから
相手の言葉で自分が傷ついたことも多々あったのかもしれない。
人の振り見て我が身を、だな。気をつけよう。

むしろ聞き上手だったと思う。
かつて、若い私の何かについての支離滅裂な説明を
途中にチャチャを入れる事なく最後まで聴いていた。
どんな相手に対しても丁寧であった。
見下す事なく謙虚に接していたと思う。
相手を尊敬する。大事な事だ。
自分もそうありたいと思う。

あまり感情を出すのを見た事なかったけど、
以前、上京してきた折りに観た寄席の漫才に涙を流して笑っていた。

先週、病気療養中の父が亡くなった。
家族全員、こんな日がいつか来る事を感じてはいた。
父へ感謝の気持ちと謝罪したい気持ち、
このあまり近くない二つの感情に気持ちの整理がつかない。
でもさみしいね。
そんな事を思う夜中のブログアップでした。



2013年7月15日月曜日

連日の熱帯夜と「遠くでずっとそばにいる」

PC、復活いたしましたー。
特に問題解決のためにあれやこれややった訳ではないけど
何かの拍子に直った。
まあ、結果オーライってことで。。

例年より早い梅雨明けがあり、東京は連日の猛暑。
私の嫌いな言葉に「弱冷房車」と「熱帯夜」。
2、3年前は「スーパー熱帯夜」っていう言葉を初めて聞いたけど
今夏もそんな夜が続きそうな予感がする。
か、かんべんしてくれー!!
故郷秋田はまだ梅雨だというのに。。
先日、チョイと帰ったときも雨は降っていたけど
昼間の気温は23、4度、夜は20度チョイくらい。

そういや、いつだかお酒に関しては一家言ある友人が
暑い日の風呂上がりに飲む燗酒を絶賛していた。
フツーの人ならビールが定番。私も飲むならビールだろうと。
今夏、もし機会あれば試してみたいところだけどつい手が伸びるのは冷たいもの。
私に代わって誰か試してほしい。

夏は人間だけじゃなく機械にも影響ある。
私の使っているノートパソコンは、譜面の作業などすると
熱をけっこう持つのでこの熱対策も必要と思い、購入したのがこれ↓


この上にPCを乗せてPCの下部を冷やすファン。
電源はPCからUSBで取る。
これがけっこう優れもので、もう手放せないなと。


はい映画。
「遠くでずっとそばにいる」
倉科カナ主演。原作は読んでいません。
27才の主人公が交通事故により失った記憶を探し求めるドラマ。

10年分の記憶を失ったせいで、高校生の17才の言動。
実際の歳は27才だけどアタマは女子高生、明るいです。
その明るさの中で、残酷な自分の過去をだんだんと知って行く過程の表情がとてもいい。

若干、登場人物との関係や物語の背景があやふやだけど、
おそらくそこは狙っていると思う。
「尖った感」の強くなりがちなこの刺激的なストーリーや人間関係をあえてボカすことで
映画のメッセージや主人公の表情が印象付けられているような気がした。
これをベタにやったらTVのサスペンスドラマと同じゃないかなと。

全体がソフトフォーカスな空気感に包まれつつも終盤には強烈なメッセージがある。
残酷で辛い10年を取り戻すうち、またネガティブな自分になりそうなのを
救ってくれたのは周囲の人たちだったのかな。
生きていく、前向きなメッセージを終盤感じられてよかった。

強い感動はなかったけど、個性的で深くシミジミ感じるいい映画だと思う。
エンディングの曲、とてもよかったなあ。。最後まで聴いてしまった。

千秋公園(あ、映画の舞台が秋田なんだよ〜!!)のハスの花がとても綺麗です。
舞台が秋田である必要性はよくわからないけど
柔らかで優しい色合いのハスの花が映画の空気感ととても合っていると思った。
ちょうど今頃いい時期じゃないかなー。
ちなみにこんなかんじ↓
http://akitapref.exblog.jp/12200079/






2013年7月5日金曜日

COTICO(コチッコ)ライブ終了〜と「オブリビオン」

いまだにPCがネットに接続できませんです。。
無線も有線もダメ。
ipadでこれを書いているけど
ipadの中の写真はどうやってここにアップするんだろう??

そういや先日秋田に帰った時、スゴく美味しいウイスキーを飲んだ。
アードベックって言うスコッチウイスキーの「ガリレオ」っていうの。
スタンダードのアードベックとぜんぜん違うんでビックリした。
ウイスキー(スコッチね)は夏だとソーダ割りもいいですな。
タリスカーってウイスキーのスタンダードのをソーダで割るとたまりません。

さて、コチッコのライブも終了しました。
今回は4曲の新曲を演奏いたしました。
実際の演奏の場で試さないとわからないこともあるので
今回のライブは貴重な機会でした。
シカリという秋田をイメージした曲がすでにあるのですがそれに繋がる曲。
チョッと憂うつな、いろいろの気分をメロディーとハーモニーに託した曲。
カリプソ風の明るい曲。
速いマイナーブルースをイメージしたサンバ。
曲によっては少し手直ししたいのもあり、
私自身、次回ライブでやってみるのが楽しみ。

はい映画。
「オブリビオン」
トム・クルーズ主演の近未来SF。
意外と面白かったよ、これが。
予定調和的な展開とコケオドシ的映像のSF作も多いハリウッドだけど、
意外な展開と切なさも感じられて楽しめました。

物語が荒涼とした地球を舞台に繰り広げられる。
ゴチャゴチャした物があまり出てこなくてスッキリしている。
登場人物も少ない。しかもキャラクターがしっかり描かれている。

前半が少しマッタリしているかなあ、と思うけど
このくらいがちょうどいいのかな。
モーガン・フリーマンが出演しているんだけど
この人が出てきたとたん、あ、この人は悪人じゃないんだねー、と思ってしまう。
役者としては最高の人だけど、極悪人役のイメージがないからねえ。
まあ、ツッコミ所もチョイチョイある。

そうは言っても中盤からは物語の展開にひきつけられる。
どこかB級の薫りが漂う映画。
てことは全方位的なウケを求める作り方じゃなく、
作る方に何か強いこだわりがあるように思えた。
おそらく予算の関係で3Dにしなかったんだと思うけどそれがよかった。
今年観た、近未来SFでは「クラウドアトラス」を観たときに近いくらい好印象。
そう言えば、こちらも3Dじゃなかったなあ。



2013年7月2日火曜日

「こまち」は素晴らしいと「華麗なるギャツビー」

ウチのPCはwifiでネットに接続しているんだけど
先日秋田から帰ってきてwifiの設定をチョイといじったら繋がらなくなった。
でもipadは繋がっているのでipadでこれを書いております。
PCからホームページの更新、ライブ等の案内メール出しているから
このトラブルは悩ましいす。。
前述したように秋田に行っておりました。
写真も秋田でいろいろ撮ったからPCが使えるようになったらアップしやす。

今回、行きは久しぶりに秋田新幹線「こまち」に乗りました。
最新車両のスーパーこまちではなかったのは残念だったなあ。
秋田新幹線は盛岡ー東京間は東北新幹線の軌道を走るので
ハイスピード走行しますが、
秋田ー盛岡間は田沢湖線、奥羽本線という在来線の軌道を走るため
かなりスピードは落ちます。
まあ、フツーの汽車になるわけで。。

秋田には自虐的にそれを嘆く人もいるんだけど、私はスゴく好きだな。
最新の技術力でグングン風景を置き去りにしながら走る部分と、
山間や田園地帯をぬって豊かな風景を観せてくれる部分があるので
ダイナミックな鉄道の旅が味わえると思う。
多くの人にオススメしたいと思います。
願わくばこのままでいてほしいぞ、秋田新幹線。
過程に興味がなく、結果だけに意味を求める人にはわからないかもなあ〜。


はい映画。
「華麗なるギャツビー」
レオナルド・ディカプリオ主演のド派手ゴージャス切ない映画。
何だかわからん。。
特にパーティーのシーンなどの映像は豪華絢爛。
3Dを最初から意識した作品だと思うので、3Dで観ることをオススメしやす。
レッドフォード主演のは観ておりませんので比較はできないです。

ヒロインに私の好きなキャリー・マリガン。
トビー・マクガイアは落ち着いた語り口と抑えた演技が逆に印象的でした。

物語はご存知の方も多そうだから何気にネタバレで書くけど、
貧困層から非合法な手段で成り上がってセレブになった男の持つ気品と、
根っから良家に生まれ育ち、同じく大金持ちの男の品のなさが対象的。
映画後半では一瞬、激昂したギャツビーの育ちの悪さを描こうとしている。
でもむしろ純な男として当然の行為だったような印象。

ヒロインに対して一途な思いが観ていて切ない。
そのヒロインのキャリー・マリガンだけど
私の先入観のせいか、あまり合っていないような気がした。
これまで、「私を離さないで」とか「ドライブ」なんかで観た、
強そうだけど実は折れそうな心を持つ役柄を観ているからかなあ。

ディカプリオはいい役者だなあと思いました。
今作がディカプリオだけの映画じゃないのは
他の役者とのアンサンブルが取れているからかなと。
一人だけ目立っているっていう印象はあまりないかも。
ストーリーを大事にしているようで好印象。









2013年6月21日金曜日

ごぶさたしてました。と「イノセント・ガーデン」

なんだか気がついたら前回からだいぶ経っておりますな。
メチャ忙しい訳でもありませんでしたが何だか気ぜわしかったかな。

梅雨時期です。
楽器の鳴りが気に入りません。
梅雨入り前と秋が一番私には快適に楽器が吹けるかな。

以前、クラリネットの練習をしていると書きましたが
依然として上達しておりません。
なのになのにクラリネットを人前でちゃんと吹くはめになりました。
しかも4本のクラリネットだけで演奏するアンサンブル。
もちろん1番クラじゃなくて4番クラを担当。
4番ならあまり目立たなくていいだろうとか、
最近こそっと仕事で使っていたりしているから少しは慣れたかなと
ついトーシロ(シロート)みたいな事を考えて請け負ってしまった。
でもこうなってしまってはやるしかないっ。
以前みたいに練習中に鼻血出したり、手首の激痛だけは避けたいけど
練習あるのみかと。

はい映画。
「イノセント・ガーデン」
ちょっとダークなサスペンスなんだけどそんなに怖くない。
(ワタスはホラー映画みたいな怖さにはトコトン弱い)
ニコール・キッドマンやミア・ワシコウスカという
美女で演技派の2人が出ているので楽しみでした。
サスペンスなので人が殺されたりの刺激的なシーンも多いけど
サスペンスの面白いところは誰が犯人云々じゃなく
殺人やその背景などの謎が登場人物たちに与える緊張感や恐怖感を
観ているほうが共感できるところだと思う。
美しくてイメージが先行したような映像が印象的で
あまりサスペンスの醍醐味は感じられなかった。
もっとも、そうすることでダークなストーリーと対比するってこともあるのかもですが。

結局、観ていてドキドキしたのは役者の力量だったような気がする。
くどくない演技でよかったと思う。
でもワシコウスカの役にも終盤は冷徹な迫力がもう少し観たかったかなあ。
マシュー・グードはよかった。
いかにもアヤシい目力。
シングルマンでも個性的な役柄だったけどよかった。

何気ない、静かな生活環境の中でうごめく狂気を
ハデさを抑えつつ凄みを持って表現するって難しいんだろうなあと思った次第です。


2013年6月6日木曜日

ワールドカップ出場!!と「アイアンマン3」

サッカー日本代表、ワールドカップ出場が決まりましたな。
よかったよかった...。
試合は残念ながら観られませんでしたけど。
渋谷駅前のスクランブル交差点、厳戒態勢との事でした。
でも特に大きな混乱もなかったようですな。
ここが日本人の行儀の良いとこでしょうねえ。

そのスクランブル交差点では大きな混乱はなかったけど、
すぐ近くの109前の小さなスクランブル交差点が大混乱だったようで、
つくづくみんなスクランブル交差点が好きなんだなあと。
お祭り騒ぎの一つの舞台として今やスクランブル交差点は欠かせないのかなと。

で、ブラジルワールドカップですよ。
い、行きたいです、ホントに...。

さて話変わって母校、秋田南高校の話でございます。
秋田南高校、略して南高にもサッカー部があって、
今月上旬の秋田県高校総体で優勝しましたー!!!うれしいー!!
決勝の相手は名門、秋田商業高校。大きな大きな壁でしたが打ち破ってくれました。
さきがけ on the web


はい映画。
「アイアンマン3」
アメリカンコミックヒーロー大活躍3D映画。
楽しかったです。
前2作も観ておりますがこのシリーズはただ楽しめばよいです。
あまり細かい事は気にしない気にしない。

でもこうゆう映画って、悪役が魅力的じゃないとつまらないです。
今回の悪役、正直どうかなと。
演じたガイ・ピアース、けっこう渋くていいんだけどなあ...。
前作の悪役、ミッキー・ロークが強烈だったせいかもですが。

主役のロバート・ダウニーJrも
相変わらずと言えば相変わらずなんだけど...。
グイネス・パルトロー、円熟味が増したような気がする。

圧巻に思えたのはマンダリン役のベン・キングズレー。
映画が終わっても印象残ったのはこの人のシーン。
なんなんでしょうね、この人。

アイアンマンはたった一人、スーツを身にまとい敵と戦うのがいいんだけど
今作はちょっと沢山出てきすぎたようなかんじかなあ。

細かい事は気にしないと言いつつけっこう書いてしまった。。
でも楽しめる映画だと思います。
もし次作があるなら観るかどうかは微妙だけど...。

2013年5月27日月曜日

ツツジの季節と日本海中部地震と「ハッシュパピー〜バスタブ島の少女」

秋田に帰っておりました。
田植えの季節であちこちで田植えをしております。

秋田市郊外の田んぼから見えた太平山。車から撮ったからボケボケですが、
頂上付近、まだ雪が残っております。


滞在中、天候に恵まれて日中は汗ばむようなときもありました。
秋田の千秋公園には多くのツツジが植えられていて
ほとんどのツツジが最高の見所を迎えておりました。



この千秋公園、私が幼い頃は奥に動物園もあり
チョイチョイ連れて行ってもらっておりました。
このすぐ近くには県民会館があり、
吹奏楽部時代はここでコンサートだのコンクールだのあり思い出深いところです。

で、ツツジですが赤、薄い紫、ピンク、オレンジだのいろいろな色があるのですが
白い花だけが少し遅いようでつぼみの状態のが多くありました。
これが咲いたら一層美しい光景なんだろうなあと。


この滞在中、日本海中部地震から30年のメモリアルデーを迎えました。
当時秋田を離れ学生生活を送っていた私は地震のニュースを人から聞き
すぐに公衆電話で秋田に電話したのですが繋がらず、
同じく能代から来ていた友人と共に相当アセった覚えがあります。
この地震で秋田県内では83人の方たちが亡くなり、
内、津波で亡くなったのが79人にものぼりました。
ショックだったのは
遠足で海岸に来ていた小学生児童13人が波にさらわれ亡くなったことでした。
テレビのニュースで見たその報道映像は未だに忘れる事ができません。
その慰霊祭などの模様をテレビのニュースで見たけど、
30年前、というよりつい先日のような気がしたなあ。


はい映画。
「ハッシュパピー〜バスタブ島の少女」
観終わってからジワジワくる作品。
現実的な物語なんだかファンタジーなんだかよくわからないけど
子供だろうが大人だろうが生きていく力強さがよく感じられる。

舞台はあまりはっきり説明していないから地球のどっか、でいいのかな?
(アメリカ南部という話もあるけど、不特定にした方が私は好きだな)
原始的でワイルドに暮らす父と娘。
この少女、ハッシュパピーの目線で物語が展開して行く。
なので現実社会の問題が描かれていたり、
少女の幻想の世界も描かれている虚実入り交じった展開。

ワイルドに暮らす世界の方が中心に描かれているので
壁の向こうの現代の文明的な社会(病院とか)が
どこか遠い世界のような気がした。
物質的に恵まれない中、死を身近に感じながらも幸福感ある社会。
物質的には恵まれている私たちの社会と
この映画で描いているように隣り合わせにして比べるとちょっと極端な印象だけど
実際、世界にはこんな所はいくらでもある。
その昔、CMで「しあわせ〜ってなんだっけなんだっけ..」って歌ってたのを思い出した。

監督は若いし今作が長編初監督。
あまりアメリカ映画っぽくないなあと思った。(いい意味で)
将来が楽しみなお方でございます。


2013年5月22日水曜日

「スーパーこまち」乗りたいと「偽りなき者」

先日、銀座TACTでのライブは実に楽しかった...。


次回はホームページのinformationにもある6月19日と
8月1日(木)の目黒「Blues Alley Japan」でのライブでございます。
ぜひのお越しをお待ち申し上げております。


先日東海道新幹線で静岡に行く用事がありまして、
このとき乗った(普通車両ね)現行では最新車両のN700系は
歴代新幹線の中でも名車かもしれませんなあ。

と思いつつ鉄道に乗るのが好きなワタスとしては
秋田新幹線の「スーパーこまち」に一日も早く乗りたいなと思った次第で。

ネットから持ってきた写真で、右は「こまち」左が「スーパーこまち」
見ていると単純にワクワクする外観です。
営業運転前、試験走行のとき
偶然大宮駅に停車していたのを見た事がありますがドキドキしました。
秋田新幹線は、秋田ー盛岡の間は在来線の軌道を使うのでスピード出せません。
これがあまり好きじゃない人も多いのですが鉄道のA面B面を感じられて私は好き。
このままでいてほしい。

チョイチョイ秋田には帰っております。
鉄道で帰るなら「あけぼの」か「スーパーこまち」に乗りたいところですな。
でもいまだスケジュールやその時のフトコロ具合で乗れていない。
今月もまた夜行バスだな。
かつて、東北方面への鉄道が上野発のときは上野駅構内に入ったとたん
東北の香り(雰囲気ね)がした。
(♪上野発の夜行列車♪〜、何回乗ったか。。)
秋田に帰れないとき、その香り(雰囲気ね)をかぎたいあまり、
用もないのに上野駅に行った事もある。。
お盆時期とかに帰ると駅になまはげとかいて、「ウオ〜、まづいぐ帰ってきたなあ〜」
とか言っているわけで、思わずこちらの目頭が熱くなったりしてね...。

でもこの夜行バス、都内発だけど車内に一歩足を踏み入れるとなんだか秋田を感じる。
お客さんの持つ空気もそうだし、バス会社が秋田の「中央交通」だったりすると
まだ新宿なのに車内設備とかの説明が秋田弁。
旅の情緒は残っております。


はい映画。
「偽りなき者」
デンマーク映画。
なんともやりきれない物語だけど映画としてはものすごくいいと思う。
楽しめる。文学的。
ストーリーは上記リンクの公式サイトで見てね。

舞台となったデンマークのたぶん地方都市?田舎?だから起こりうるのではなく
例えば東京のどこかの町内でもありそうなストーリーの流れ。
どこに住んでいようが人の心はそれぞれだし計り知れない。
久しぶりにグッと来る人間ドラマを観た気がする。
ハリウッドだったら結末は違うんだろうなあと思った。

主人公に感情的なセリフを多く言わせないで、
周囲の言動から受ける主人公の様子から、
観ている人にその思いを共有させているようなかんじ。
感情的なセリフは少ないけどたまに言うのでこれがインパクトある。
終盤に向かって主人公の焦燥感、絶望感ある表情が見事です。

主役のマッツ・ミケルセンは「タイタンの戦い」ではどこにいたかわかんなかったけど
「カジノロワイヤル」ですごく印象的だったし、
「シャネル&ストラビンスキー」でも素晴らしかった。
今作でも素晴らしくて「やっちゃったなあ」というかんじ。
ラストシーン、好きですね。
この映画ぜひ観てほしいなあと。
でもくれぐれも言っておきますがハリウッド映画じゃないからね〜。

2013年5月14日火曜日

インターネットラジオと「L.A.ギャングストーリー」

ここんとこ都内は25℃を超す日が出てきましたな。
そんな日の真っ昼間は半袖でいいくらいですがさすがに朝夕はちょっと涼しい。
この気温差で体調崩す人もいるようです。

先月行った福井には越前そばというのがありまして、
福井の三国町で行った「どうぐや」という名の蕎麦屋さんでいただいた、
あげおろしそばってのがすごく美味しかった。
どんなのかはお店のサイトのメニューで見られます。(お店の名前にリンクしてます)


話し変わって、私ipadを持っているのですがそのアプリケーションに、
ただで(これ大事ね)世界の音楽番組を聴けるってのがあります。
最近、ウチではそればっかり聴いております。
Jazz、R&B、クラシック、ラテン...とにかくいろんなジャンルの放送局があります。
さらに70年代や80年代のヒット曲だけの局だのいろいろです。
昼間であれば自分のボロいオーディオにつないでスピーカーを鳴らして、
夜はヘッドホンで自分の世界に浸ったりしてね。

これを書いている今はドイツの放送局が流しているジャズ番組。
ちょうど今はブルーノ・デ・フィリッピというギタリストがかかっております。
初めて聴きました、この方。
自分のお気に入りを聴くのもいいけど
それまで知らなかった人の演奏を聴けるのは、こういった番組ならではと思います。
でもアルバム全部を聴ける訳ではないから、
「ある部分」を聴く事になるけど、
そこからでもスゴみや個性を感じる事はできます。

しばらくはこのインターネットラジオばっかりになりそう。
でもたまにはお気に入りの、例えばマイルスのビッチェスブリューを
夜中にヘッドホンでガンガン聴くってのもストレス発散になるかもね。


はい映画。
「L.A.ギャングストーリー」
1949年のロサンジェルスを舞台にした、
冷酷無情ギャング対チョッと窓際族だけど正義感ある警官チームのドンパチ満載映画。
最初チョッと怖い場面があるけど基本は、正義は勝つんだモンねエンターテイメント。
警察チームの詰めの甘さ等、いろいろと「オイオイ..」とツッコミどころはあるけど
これはエンターテイメントなのだからそこを楽しめばいいのかなと。
悪い連中をやっつける事とか、
危険な恋の行方、身重の女房、老練なガンマン、彼を慕う若い警官...。

警官チーム内の人間関係はあまり深くは描かれていない。
なのでズッシリくる深みみたいのは感じにくいかな。
でもライアン・ゴズリンやジョシュ・ブローリンが演じる個性はよく描かれていたし、
ギャングの親玉役のショーン・ペンは悪役らしく、憎たらしく演じていた。
ヒロイン、エマ・ストーンの
こういったギャングの情婦役みたいのは初めて観たけどよかった。
いい役者が出てます。あ、ニック・ノルティも。(この人、健康状態大丈夫かね...)

この時代を描いたギャング映画だとどうしても
「L.A.コンフィデンシャル」が出てくると思うけど、これとは別モンです。
どちらも楽しめると思います。
ギャング映画、いろいろあると思いますが私のフェイバリットは
「Once Upon a Time in America」
こちらまだの方はぜひ。



2013年5月9日木曜日

ホームページ作り直しました!!と「藁の楯 わらのたて」

このゴールデンウイーク、秋田で演奏の機会がありました。
故郷で演奏できるというのは本当にうれしいモンですな。
一日目はジャズライブハウス「キャットウォーク」で、
二日目は大曲にあるショッピングモールで。
いずれも地元秋田の同じバンドに呼んでいただいての演奏でした。
インストルメントで数曲、歌と共に数曲のステージ。
ショッピングモールの演奏がチョッとだけアップされていたのでご紹介。
http://www.youtube.com/watch?v=4O8ixqByg08&feature=youtu.be

さて昨年のPCクラッシュから止まったままのホームページですが
やっと復活いたしました。
以前のとあまり代わり映えいたしませんが、ド素人のことゆえお許しを。
これを機に何かあれば随時サイトに反映できるので活用したいと思います。
よろしくっ!!!
http://www.kojishiokawa.com

さて、来週15日はブラジル音楽のビッグバンド、
オルケストラ サンバドール オチエンチのライブです。
(この長い名前、ヨッパらうと言えない...)
ぜひともお越しくださいっ!!!

はい映画。
「藁の楯 わらのたて」
漢字とひらがなを併用したタイトル、なんじゃコレは、と観る前に早速ケチをつける。
クリント・イーストウッドの「ガントレット」のようでもあり
ブラピが主演した「セブン」のようでもあり。
でも途中まではそんな「...みたいな」とか思わせないくらい緊張感あった。

人間の倫理観をググッとえぐるような映画。
復讐の是非、命とお金の問題。
終盤近くまでハラハラして観てた。
でも終盤、山崎努が杖ついて出てきてチョッと笑ってしまった。
この監督の作品はそんなに観た事ないけど
「一命」や「十三人の刺客」は大好き。
今作は、ん〜どうなんでしょう〜?

大沢たかおが主演。
カッコいい俳優だけどカッコいいだけじゃない。全力投球してた。
一方、殺人者役の藤原竜也は、これまたカッコいい男ゆえの適役だったけど
憎ったらしい役柄なはずなのにそんなに憎々しく思えなかった。
物足りないなあと。
山崎努や岸谷五朗とかいい役者が出ているのになんだかもったいないかんじ。


2013年5月3日金曜日

カンボジア最終回No.5 part 2と「船を編む」

前回ブログで福井での様子をチョイと書きましたが
もうちょっと書こうかな。

この日は三国町安島の雄島祭りと言うお祭りもありました。
雄島へは橋を渡って行く事ができ原生林の中、見事な椿の木を見る事ができます。
この時期はその橋にずらっと大漁旗と鯉のぼりが。


このお祭り、地域密着であまり観光化されていません。
地元の大湊神社から御神輿が出て町内を練り歩き各氏子の家を周り、
最後はなぜかここ安島の小さな漁港から海に飛び込みます。



ちなみに昨年の模様が
http://www.youtube.com/watch?v=GmmihqF1yzg
いや実にいいお祭りです。
でその夜に安島のお店、ハウスアムメーアと言うところで演奏し、
その時の模様を梅津さんというアマチュアカメラマンの方に撮っていただきました。


多くの方のおかげで温かな一日を過ごす事ができました。
ここ福井の名物に越前そばというのがあり、
何カ所かでいただきましたがどれも美味しかった。
最後に行ったお店がここ


ではカンボジアへ.....
3月26日
「シャワー浴びたいね〜」と誰かが言うとガイドさん「ありますよ」。
聞けばマッサージ店があって、そこにはシャワールームもあるとのこと。
シャワーを浴びてさらにマッサージとは願ったり叶ったりでございます。
いくらかのお金がマッサージ店からガイドさんに行くんだろうけどそんなのどーでもいい。

このマッサージ店で(あ、いかがわしいところではなく、普通のマッサージ店です)、
男性は1階で4人仲良く順番にシャワーを浴び、ゴロンとなりそれぞれ施術を受ける。
たくさん歩いて棒になった足への施術が以外と上手で、心地よくなり眠りそうになる。
でもマッサージを受けて悔しいのは気持ちよくなり寝てしまう事なのだ。
無理に起きていてその心地よさを実感しつつ90分を終える。
一同スッキリしてお店を出る。


その後、シルク製品などを置いてある市内のお土産屋へ連れて行ってもらう。
女性陣のテンションが上がる。


さらにこのシェムリアップで活躍する日本人女性のお店、
アンコールクッキーのお店へ行く。
店内はほとんど日本人観光客。
レジでは現地の女性店員が日本語で日本風の対応。
「〜ドルお預かりいたしました。〜ドルのお釣りでございます...」とか。
どこか不自然さを感じるものの、ここまで社員教育をする
日本人オーナーの気合いの入り方に若干圧倒される。

お店を出ると夕方過ぎていてもう真っ暗。
まだちょっと早いけど空港へ向かう。
まずタイへ行き、そこで成田行きに乗り換える。

空港へ行くと我々の乗る便がキャンセルになっている。
一同動揺する。
一行の一人の女性がチェックインカウンターへ行き交渉し
一つ早い便に全員振替えることができた。
空港へは早めに着く、は大事でございます。

カンボジア、シェリムアップからタイのバンコクまで4、50分。
バンコク到着後、東京行きと名古屋行きとがお別れ。
乗り換え時間たっぷりあって安心。
ビールでも飲もうかと思い構内の売店で缶ビールを買ったら7ドルもしやがった。
怒りのあまり数秒でこのビールをかたずけてやった。

ここまで、お腹の具合はというと、
マッサージ店で一回、お土産屋で一回トイレに行きいずれも残念なまま。
バンコクでも同じ。

成田へは再びタイ航空。CAのオネーさん美人。
またも映画観て、食事してと思ったけど爆睡してしまう。
気流の関係で帰りは行きより短い飛行時間。

成田に着くと雨。そして寒い。
毎日30℃以上のところにいた身にこたえる。
日本に帰る頃には終わっているだろうなと思っていた桜がまだ残っていた。
誠ちゃんの車で送ってもらい帰宅。

初めての東南アジアはいい事ばかりであった。
カンボジアと日本のオーガナイズ、アテンドしてくれた方たちのおかげです。
また行ってみたいな。お腹こわれるのはこまるけど。。

で、そのお腹だけど、下痢が1週間以上続きました。
腹痛、熱もなかったので病院には行かなかった。
ナニやら復調の兆しが見えてもそこからまた少し時間かかったです。
どこの国に行ってもびくともしない体になりたい...。



はい映画。
「船を編む」
松田龍平の主演。この役者ウマいなあ。
辞書を作るドラマと主人公の恋のドラマが同時進行する。

チームとして作業する辞書作りでは
その過程や苦労、登場人物たちの個性をわかりやすく表現している。
ヒューマンな映画も多いイギリス映画では作業の細かい説明はあまりなかったかな。
ブラスバンドの演奏技術、バレエの技術、サッカーの技術、ウイスキーの製造法だの
あまり細かいそれぞれの説明は印象にない。
この映画では辞書作りの大変さを表現することで、
観る方にもそれを共感しやすくしているみたい。
なのでそれに関わる人たちへの感情移入がしやすいのかなと。

恋のドラマの方は宮崎あおいが主導権を持って演じてたような気がする。
主人公の表情のなさと対照的で、それぞれのシーンでの豊かな表情が印象的だった。
いい役者たちがいい個性を発揮していると思う。

辞書完成までの15年間に起こる事柄を大げさに表現しないところがスゴく好感持てます。

「言葉」ってものを題材に人とコミュニケートする事の意味も感じられる映画ですが
音楽ではどうなのかなあ、同じ事もあるなあと。
「音」でコミュニケーションを取るからには音を出さないといけない。
でもいい音、フレーズをたくさん知っているからって
それをドンドン繰り出せばいいってもんじゃない。
また共演者とは音だけに集中するのではなくその体の動きにも注意を払わないといけない。
まず「音」ありきではなく表現への「思い」ありきなのかなと。

そんなに多くの邦画を観ていないけど最近観た中では一番好きです。
ぜひ観てねー!

2013年4月22日月曜日

カンボジアNo.5 part1と「キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け」

この週末、福井に行ってまいりました。
全国的に気温の低い天候で
地域によって咲いた桜に雪が積もるって光景も見られたようで...。
この日の様子は次回upいたします。
とは言っても一枚だけ写真をupしてみます。手ぶれしてますが。。



3月26日(火)
ホテルロビーに5時半集合。
前夜、ビールをけっこう飲んだせいか体がチョイとだるい。
むむっ?と思いトイレに行くと下痢。
冷たいものを飲んでお腹をこわしたのかな、と思った。

アンコール遺跡観光へ行くのは8人。
現地までの航空券はプノンペン空港で現地の旅行会社の方から受け取る算段。
空港までいつもの大型バスで送ってもらう。
バスの中で軽食を頂く。
着いたプノンペン空港にその旅行会社の方いません。来ません。連絡つきません。
一同アセる。
でもチェックインカウンターでパスポートを見せて
パスポート番号でチケットを発券してもらい事なきを得る。
搭乗は歩いて飛行機まで行くのだが久しぶりの中型プロペラ機でテンション上がる。


1時間くらい?でアンコールワットのあるシェムリアップ空港に到着。
空港建物まで歩く。
すぐトイレ行くがまだお腹ユルユル。でもお腹に痛みもなければ熱もない。


荷物を受け取り出口に行くと
あらかじめ主催者側が手配してくれていたオフィシャルのガイドさんが出迎えてくれた。
専用のマイクロバスに乗り込み説明を受ける。
この青年、きれいな日本語を話す。
でも日本には行った事ないという。「ほお〜」一同感心する。

最初にアンコールトムへ行く。
南大門から入ったけど、4方を向いたエキゾチックな観音像に早くもグッとなる。

いろいろ説明をしていただく。
メチャ暑い天気の上、情報量が多くなかなかアタマに入らない。
(広いです。これから行く方はスニーカーと帽子必須)
途中、一人がはぐれたので探しに行ったりしてたらけっこう疲れた。
(あ、ミネラルウォーターも忘れずに〜)
経年によるのか破壊されたのか聞くの忘れたけど傷みのある像も数多い。


バスに乗り次に行ったのはタ・プローム
中からも外からもガジュマルの木に侵蝕された寺院。
このままだといつかは破壊されるんだろうなあと。


でもその特異な様子は圧巻で観光客を引きつける。


この後、昼食。
レストランへ行き、ガイドさんおすすめの物をいただくことにした。
チキンのココナッツカレーだけど辛くなく、味わい深い。
それとココナッツシェーク。これがまた絶品。

腹ごしらえした後、アンコール・ワットへ行く。
東側の入り口から入ったけど、昼過ぎの一番暑い時間帯のせいで観光客がまばら。
かえってのんびり観られる。
それぞれの長い回廊には物語を表す彫刻がずーっと彫られてある。


江戸時代の始めに参拝した森本一房が柱に書いた墨書きもあって
思わぬ所で日本との繋がりを感じる。
西側へ出るとアンコールワットの様子がくっきりわかる。


一同足を棒にし、汗だくとなり迎えに来ていたマイクロバスに乗り込む。
今日はここから夜の便でタイのバンコクへ行き、成田行きに乗り換える。
「シャワー浴びたいよね〜」と誰かが言うとガイドさん「ありますよ」との事。
一同その後の発言に注目した。

残りはまた次回。。

はい映画。
「キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け」
リチャード・ギア主演の金融サスペンス。
超有名人が主役だけどどうもパッとしない映画。
でも予告編観たとき面白そうだったんだよなあ。
リチャード・ギアがものすごくいい役者かどうかは別にして、
役者の力量以外の脚本、演出、ストーリーetc..で話をつまらなくしているような気もする。
あ、でも正直言えばリチャード・ギアもあまり好きじゃないです。

スーザン・サランドン頑張っているのにもったいないし、
ティム・ロスがリチャード・ギアと初めて会うシーンはちょっとよかったけど
ティム・ロスのしつこい刑事役の毒気も何かに吸い取られているみたい。
でも娘役で出てたブリット・マーリングはすごくいいなと思った。美人さんだし...。

最近、寅さんみたいなCMに出てるリチャード・ギアだけど
寅さんみたいな人情喜劇映画なんかで観てみたい気もする。。

2013年4月16日火曜日

カンボジアNo.4と「天使の分け前」

秋田に数日間帰っておりました。
着いた日は風も強く雪まじりのアラレ。
夜も寒かったなあ〜。
桜どころか梅もまだ咲いてなかったけど
市内の菅原神社ってとこの梅がほころび始めてた。
月末近くなれば秋田市内は桜かなあ〜。

3月25日(月)
今日はシアヌークビルからプノンペンに戻る。
朝食ビュッフェで食べた鶏のおかゆがすっ..ごく美味しかった。
朝食後、スーツに着替えてシアヌークビルのお役所へ。
ここの行政トップの方たちとレセプション。
さすがにこうゆう場は大事だけど固いなあと。
スーツ姿はこの暑さの中ではキツい。
レセプション終了後のバスの冷房がありがたかった。

プノンペンへ向かう途中にある公園の広いレストランで昼食。
豪華でどれも美味しい。
スープ、青菜の炒め、魚(何の魚かわからないけど)や鶏のグリルとあったけど
鶏肉ウマい!

と、フルーツ。

なんて言うフルーツ?と訊ねたけど聞いたそばから忘れた。。
でもあの木の実、と教えてもらう。


プノンペンまでの道はバスの車中、
ヤシの木の畑や牛がのんびり草を食むのを眺めながらウトウト過ごす。


プノンペン市内はさすがに賑やかで、この国らしい独特なモニュメントもあったりする。


市内に入って着いた場所は今回のイベントを締めくくるレセプション会場。
会場はアメリカ大使館の向かいにある立派なホテル。
ネクタイを締め直して日本と変わらない感じの宴会場に臨む。

私が座った円卓には、東京からのもう2人のミュージシャンと
カンボジア政府高級官僚2人。
2人とも女性。おそらくものすごく優秀なお方なはず。
私たちのつたない英語につき合ってもらう。
料理はフレンチのコース。お酒はワイン。
いろいろお話するうちになんだかこのお2人がそんな高級官僚ってかんじがしなくなり、
かなりフランクな話になる。
(もっとも固い話なんかできる英語力はアタシにゃハナっからないし)

そのうち演奏の場になりギターの演奏の後、サックス一本、どソロで演奏する。
どソロの演奏って何曲もずーっとやる能力ないけど少し面白くなってきたかなと。


ギターと一緒に「上を向いて歩こう」をやった後、
なんと日本舞踊とも一緒にやれた。
踊った方も素晴らしくそつなく終わった。実に貴重な経験。


レセプションが終わり宿へ帰る。
一日中スーツって経験は日本でもなく、けっこう疲れた。
シャワーを浴びてホテルのバーでビール。
明日はカンボジア最終日だけど5時半集合でアンコールワット観光へ出発。
起きられるか不安。
とにかく慌てないよう荷造りをして寝た。


はい映画。
「天使の分け前」
80歳近くなるイギリスの名監督、ケン・ローチの作品。
この監督けっこう暗い気持ちで観終わるような映画もあって油断ならないです。
でも今作は予告編を観ても感じたけどヒューマンな作品で安心した。
タイトルはスコッチウイスキーが樽から蒸発する2%を指すところから来ている。

暴力行為などで問題のある若者の更正への物語。
ストーリーは上記タイトルのリンク先でわかると思うけど
その展開にけっこうハラハラしました。
ハリウッドじゃ作れないだろうなって話の展開が新鮮。

悪い事をしてもその理由を正当化しないし弱者が傷つくのではなく、
立場の強い権威やメンツをコケにするかんじがこの監督らしいなあと思いました。
ちょとネズミ小僧次郎吉っぽいか。。

でも主人公もかつては力で自分より弱者の人生を台無しにした。
主人公のように社会的には恵まれない人間だって
人を傷つける側に廻ることもあるってのが一方的な描き方じゃなくていいなと。
弱い立場の人間が頑張っていく姿や温かく支える人への愛情が感じられる映画です。
その支えてくれた人への恩返しもまた「分け前」だったのかなと。
主人公にやはりケン・ローチの「Sweet Sixteen」て映画をイメージさせる。
「天使の分け前」シミジミいい映画だったなあ。。。


2013年4月10日水曜日

カンボジアNo.3と「クラウドアトラス」

先日の日曜日、久しぶりにサッカーをやってきました。
風は強かったけど好天に恵まれ、
2〜3チームが集まって芝のグランドを楽しんできました。



月曜日は以前からの知り合いにも関わらず共演は初めてだった
ピアノの宮前くんとデュオ。
いい瞬間が多かったと思います。
意固地にならず、演奏しながらお互いの方向を注意深く聴き合う。
それが同じ方向になった瞬間はものすごーく、嬉しいモンです。

さて今回は長くなりそうです。ご容赦のほど...。

3月24日(日)
今日はプノンペンから沿岸にあるシアヌークビルという所まで行く。
250kmくらい先?
6時半に朝食をガッツリいただき出発した。
ちゃんとした道路を走るとは言え、
日本のような高速道路が整備されている訳ではないので時間がかかるようだ。
プノンペンから少し郊外に出るといろんな商店が集中しているところが点在している。
そして道路横で草を食む牛の姿がチョイチョイ見られるようになる。


途中でみんなを乗せたバスが停車。またトイレ休憩?と思ったら
トイレもあるんだけどなにやら人がたくさんいる。
見るとさすが仏教国らしく道路脇に仏像がいくつも置かれていてみんな拝んでいる。
私たちもそれに倣い、手を合わせる。
いくつもある中には巣鴨のとげぬき地蔵のように
水をかけて手でさすったりする仏像もある。
ポルポト時代は多くの寺院が破壊され僧侶も虐殺されたりしていたようです。


再び走り出す大型バス。
と、突然バス後方から「パン!!」という大きな音、すぐに「ガンガンガンガン...」
車内に煙もどこからか入ってきて、女性たち「キャー」。
バスを道路脇に止めて見ると後輪に二つ並んでついているタイヤの内側がパンク。
タイヤのトレッド面から金属ベルトが飛び出し客席下部を叩いていたもよう。
しばらくゆっくり走っていくと
道路沿いにホッタテゴヤのようなタイヤ修理屋がありそこに入った。
その店の子供が木と木の間に吊ったハンモックにゆられている。


なんだかのんびりしてていいなあ〜と思った、パンクして大変だけど。
タイヤ屋のオッサンと
いつもポーカーフェイスのバスのドライバーが共同でタイヤ交換の作業。
気温はたぶん35℃は越えてるんじゃないかな。
バスからみんな降りて、ある者は道路反対側にある商店で謎の味の缶ジュース、
ある者は道路を横切る牛の撮影、あるいは子供がいなくなったので
ハンモックに乗っかって揺られてみたり。。

一時間弱?の汗だくでやってもらった作業の後やっと走りだす。
車内に戻ってきたドライバーにみんなで盛大にありがとうの拍手。
ポーカーフェイスドライバー、ややニッコリして手を合わせた。
(この国はありがとうやこんにちはの挨拶のときは手を合わせる)


しばらく行くとこちらではものすごくよく見るアンコールビールの工場。
話によるとここで作られたビールがカンボジア全国に行くらしい。
「ここには寄らないんですか?」という心の叫びは誰にも聞こえなかったらしく
さっさと通過してさらに行くと海も見えてきて目指すシアヌークビルに到着した。

リゾート地らしく白人の姿もよく見受けられる。
いったん今日の会場(野外)を見てからホテルへチェックイン。
プライベートビーチまである素晴らしいホテル。
でもすぐに昼食。終わったらすぐに会場入り。


すでに多くの人が集まっている。
ちゃんとしたステージも組まれているけど
時間の都合上ほとんどサウンドチェックなし。
現地の州知事クラスや日本大使館からも来ての会がスタート。

まずはカンボジアの伝統的な芸能から。
当地のガムランに合わせて踊る小さい子供たち。
日もすっかり暮れて結婚式を表現した踊り。
ちょっとヒップホップっぽいリズムも取り入れた踊り。
ヤマハのポータトーンとギターが登場してこちらの歌謡曲のステージ。
ポータトーンにドラムやベースをプログラムしといて演奏。
日本組の芸能スタート。
この写真が今ないのが残念。



最後はみんなでカンボジアでは知らない人はいないという「アラピヤ」という曲を演奏。
これで終わるはずだった。
終わるはずだったけど気がつくと後ろにポータトーンの歌謡曲ユニットがいて、
いきなりナニやらイントロを始めたら歌手も登場して当地の曲を始めた。
「聞いてないし〜」と思いつつサックスで間の手など吹いていたら
当地の若そうなギタリストが負けじとガンガン弾き始めた。
おそらく曲調とは関係ないと思うけどヴァンヘイレンが乗り移ったよう。
ライトハンド奏法が炸裂してました。曲調と合ってないけど。
終わるはずだったところからさらに混沌の中、盛り上がりそしてとにかく終わった。

ホテルへ帰りみんなで夕食とビール。
疲れて寝る。

はい映画。
「クラウドアトラス」
輪廻転生一大叙事詩エンターテイメント映画。

いくつかの物語が進行する。しかも全く違う時代背景で。
それぞれの物語が不幸な終わりをしていない印象。
とある物語の主人公が死ぬシーンにおいても終焉のむなしさ?不幸?を感じない。
なので暗い気持ちにならずに観ることができた。
自分が死んでもそれは次へのドアを開けること、って言ってたし、
命を次にバトンタッチする流れが物語にある。
でも輪廻転生、
人間がいつも人間に生まれ変わるみたいに描いているけどどうなのよ、と思った。

それぞれの物語と登場人物が繋がりを持つ。
アザの形が受け継がれる等、とてもわかりやすい描き方をしている。
しかもダラダラしていない。面白くまとめていて見ごたえあると思う。

説教クサくないです。
人間が行う良い事も悪い事も人間らしいと。
雄大でロマンチックな映像はコーエン兄弟のトゥルーグリッドのラストをイメージさせる。
それにしてもよくぞ3Dにしなかったと思う。
家族の繋がりを描いた「ツリー・オブ・ライフ」とどこかカブるけど今作の方が好き。
これ、もしかしたらマニアが出現しそうな映画。

いい役者たちが面白いアイディアの元、映画のコンセプトに合うような形で演じている。
DVDでも観たいと思いました。
エンドロールですぐ帰らないようにねー。

2013年4月1日月曜日

カンボジアNo.2と「ヒッチコック」

東京は桜も終わりを迎えようとしてますなあ。
桜はどんな人の上でも均等に美しく咲いてくれる。
ありがてぇよなあ。。。
桜前線、いまはどのあたりですかね。

さてカンボジアですが、いまだお腹壊したままでございます。。

3月23日(土)
今日は日本・カンボジア芸術文化祭コンサートの初日。
メコン川?から登る朝日が見た事ない色だった。
ホテルの朝食ビュッフェはさすが高級ホテル、けっこう美味しかった。
辛いものもなく、沢山いただきやした。。
客層は中国人がほとんどなのかな?

今回参加した団体、NGOはカンボジアで孤児の支援や貧困地区での井戸建設も行っている。
それらを日本とカンボジアの団体が協力し合っているのだが
午前中にカンボジア側の団体の事務所へ行き顔合わせや活動報告など拝聴した。
若い人たちが多く活気ある雰囲気。
ポルポト時代に本当に信じられないくらいの人たちが(100万人以上)虐殺され
聞けば、世代の構成に特徴的なものがあるとのこと。
特徴の一つに、かなり若い世代が多いらしい。これからの国である事を実感。

大型バスで移動しているのだがプノンペンの町中は混沌としたイメージ通りの東南アジア。
オートバイに3人乗りは当たり前、4人乗っていたりする。しかも逆走してきたり。。


昼食は市内の中華料理屋。
でもスープにトムヤムが出るあたりはカンボジア。
日本のタイ料理屋でしかトムヤムは食べたことないけどあんなに辛くない。
鶏肉の料理が出たけどこれがまたウマいのなんのって...。

コンサートはプノンペン市内にあるカンボジア日本人材開発センター
来てみると実に立派な建物。周囲には大学。
3〜400人くらい入りそうな会場。
スタッフたちは音楽イベントにはあまり慣れていないよう。
でもそれなりに一生懸命やってくれている。
イベントが始まると会場は超満員。人が多くてエアコンが効いている感じがしない。
汗だくで演奏(もっとも気温が高いんで昼からずーっと汗かいてるけどね、ハハ)。

イベント終了後みんなで川沿いのレストラン。
生春巻き、カレー、炒め物。飲み物は当然ビール(アンコールビールっていうのを飲んだ)。
どれもメチャ美味い。
そして音楽生演奏付き。
インドネシアだけの音楽と思っていたけどここにもガムランがあることを知った。
木琴をオクターブで叩いているんだけどよそ見しながらも正確にオクターブをはずさない。
少し聴いているとメロディがどこかでリフレインしているみたい。
そして小さい女の子がそれに合わせて踊る。手、指の動きが重要みたい。

ホテルに帰って改めてビール飲んで寝る。

写真はホテルの部屋からの朝日、バイク3人乗り、会場ステージ。
ホントは動画も一杯撮ったんだけど技術的にここにUPできないでおります。


はい映画。
「ヒッチコック」
今作を見る前(別に後でもいいけど)ぜひ「サイコ」を観てほしいです。

ヒッチコックが「サイコ」を制作するまでの苦労の物語だけど
妻であるアルマとの夫婦の物語が主であると思うなあ。
いつも無表情のヒッチコック。感情が読み取れない。
主役のアンソニー・ホプキンスは視線で感情を表現しているみたい。
この辺の演技、アンソニー・ホプキンスの目力を感じる。
でも正直なところアンソニー・ホプキンスじゃないといけなかったの?と思った。

最近の実在の有名人を描いた映画では「サッチャー...」とか
「英国王の...」「マリリン...」「マシンガン...」「J・エドガー」、、
いろいろあるけど
アンソニー・ホプキンスの今作はヒッチコックを演じると言うより
こうゆう個性と風貌の映画監督をアンソニー・ホプキンスが演じている...、
なんだかよくわからない(苦笑)、とにかくアンソニー・ホプキンスなんだなあと...。
(関係ないけどこの手の映画では「エディット・ピアフ」が一番グッときた。オススメです)

有能な女房に男女間の嫉妬や疑惑の念を持つ事で
仕事(サイコ制作)へのエネルギーとしているあたり、ヒッチコックも人間なんだなあと。
ネガティブな思考をしているときは「サイコ」のスリリングなシーンにそれを活かし、
ポジティブなときは映画の宣伝方法とかに発展的な考えをひねり出す。

女優陣が実に自然な演技で物語が違和感なく展開する。
何考えているかワカラン旦那をサポートしつつ仕事を持つ一人の女性としての葛藤。
この女優さんヘレン・ミレンが素晴らしいです。
事務所でテキパキ仕事をする秘書。本当に役柄そのままに見える。
トニ・コレットはカメレオンみたい。
美しい女優役のスカーレット・ヨハンソンはやっぱり美しい女優さん。

アンソニー・ホプキンスと素晴らしい女優陣の演技。
もちろん「サイコ」誕生秘話も。
時折、エド・ゲインとのシーンもあるけどあまり活きてないような気がする。







2013年3月29日金曜日

カンボジアNo.1と「シュガー・ラッシュ」

帰国して間もないですが、帰国寸前ついにお腹を壊し現在に至っております。。

3月22日(金)
朝6時に一緒に行くギターの誠さんの車に近所まで来てもらいピックアップしてもらう。
成田空港には8時くらいに到着。
集合時間までまだあるので空港内のサブウェイで朝食。
今回の荷物は旅行用トランク、スーツを入れるガーメント、ソプラノサックス。
ガーメントとソプラノサックスは機内持ち込み。
集合場所にいくとこれまた一緒に行くピアノのあびる君もいた。
東京から乗るのは7名くらいかな。
成田→タイ、タイ→カンボジアっていう今日の旅程。
行きはタイ航空。最近乗った事のないB747。頑張ってるなあと。
10:45離陸。機内で映画をいくつか観たけど
印象的だったのはアンソニー・ホプキンスの「ヒッチコック」、
リチャード・ギアの「Arbitrage」。
いずれ映画コーナーに書きます。

7時間後、現地時間15:45にタイのバンコク到着。むむ、暑い。
ここで名古屋からの本体と合流。総勢30名以上。
着物姿の女性も数名いて周囲から注目の的。
プノンペン行きに乗るまで3時間くらいあるので気持ちにゆとりある。
でもプノンペン到着後すぐ食事会があるためスーツに着替える。
着替えながら汗をかく。
水を売店で買う。ドルが使えるので2ドル払ったらお釣りが現地通貨のバーツ。
18:25のプノンペン行き、機内で出た軽食がエスニック。
1時間ちょっとで到着。

暑い。真夏の東京の夜みたい。
現地のNGOのスタッフのみなさんが迎えに来てくれていた。
大型バスに乗り込みホテルに行かずそのまま食事会へ。
行った先はノロドム・シリウッド殿下邸。
ロイヤルファミリーの邸宅で食事会とは...。
ところが殿下は音楽がお好きで、音楽に対してなみなみならぬ造詣を披露された。
詳しく書いていいのかわからないから書かないけど
料理も素晴らしくスゴくいい経験でした!!

終宴後ホテルへ行く。スゴいホテル。カジノもありド派手なラウンジ。
あびる君と同室。荷解きし、シャワー。
ロビー階のバーカウンターでビール。ドルが使える。
写真は成田から乗った機体。ホテルロビー階。

はい映画。
「シュガー・ラッシュ」
ディズニーのアニメ。
昔のゲームキャラクターが出てきて、ゲームセンターに行ってた私にはチョイと懐かしい。

物語の視点が斬新かというとそうでもない。
でも教訓めいたことを説教臭くならずにエンターテイメントで健康的に言うあたりは
さすがディズニーだなあと思った。
子供向けアニメだから(それでも一人で観に行くオッサンのワタスなのだ)
複雑に絡み合うストーリー展開はないし、短い映画なのでわかりやすいけど物足りない。
観る世代を絞って制作している。

ディズニーのアニメにハズレはほぼないと思う。
キャラクターの個性がはっきりしているしその表情もしっかりしている。
映像やストーリーに手抜きしようってかんじは微塵もない。
子供向けといってもオッサンが観てもそこそこ楽しめる。
でも例えばトイストーリーと同じつもりで観るとガッカリすると思う。
舞台がゲーム機の中っていう小さな世界であることを観客が認識しているので
物語の広がりを感じずらいのかなと。
壮大な冒険が展開されるって訳でもないし、
登場人物たちの濃い関係性が描かれているわけでもない。
登場人物たちの出会いが生む、心の成長を楽しみ共感する映画なのかなあ。
トイストーリーはレンタルしてもまた観たいと思うけどこれはどうかなあって思った。




2013年3月28日木曜日

カンボジアから帰国しました

カンボジアは暑くて毎日汗だくでした。
おそらく35度以上だったんじゃないかなあ。。
一日にTシャツ2枚。しかも日によってはスーツの日もあり。。
朝は毎日6時台に食事して出発っていうスケジュール。
貴重な体験ばかりでしたが少々疲れました。
食事は全て美味しくていつも食べ過ぎてたかもー。
食あたりすることもなく過ごしていたけど帰国寸前ついにお腹壊した。
ん〜、休息が必要です。
またこれからカンボジア旅日記書きます。
とりあえずご報告までっ!

2013年3月21日木曜日

行くぞカンボジアと「愛、アムール」

東京は桜が満開のところも多く、春をいきなり主張しております。
ついこの前まで寒いと思っていたら急に暖かくなりそしてこの桜満開ですよ。
3月中旬、秋田に帰っておりましたが雪もほとんどなく快適でした。
ところが今日、聞いたところでは秋田はメチャ寒くて吹雪くときもあったようで。
秋田は桜も梅も同じ時期。
その時期に合わせて帰るってのはたぶん無理だなあ。

カンボジアに行ってまいります。
初の東南アジアです。
左側にバナーを張ってあります。
クリックするとイベントについての情報サイトにつながります。
現地についての詳細は何もわからないけど、数日前ネットで見たらプノンペンの気温が
最高37℃、最低27℃だと。
完全に真夏、痩せるな。。
旅の様子はまた少しずつ書いていこうと思います。

はい映画。
「愛、アムール」
老夫婦の物語。
夫婦が暮らす部屋でのシーンがほとんど。
夫婦の会話、離れて暮らす娘との会話、
かつてピアノ教師だった妻と弟子(なんとアレクサンドル・タロー出演です)との会話...。
この部屋での夫婦の言動が全てだと思う。

現実的な内容でけっこう重い老老介護の話。
老老介護と言ってしまうとジッパヒトカラゲに言ってしまっているようで嫌だな。

いくら相手を心から信頼しているからといって、
約束した事をそんなに守んなくてもいいだろうとか、
さほど貧しくもないこの老夫婦が悲しい結末を迎えるのがどうにも納得いかない。
そう、納得いかないくらい老夫婦を演じる二人の役者のスゴさが
現実感を持って画面から訴えかけてくる。
饒舌ではない二人の間の空気感に人間の奥深さを感じる。

現実的な映画だけど鳩と夫とのシーンは映画のロマンティックな部分を感じられる。
劇中音楽はなかったんじゃないかな。
二人の関係に集中せざるを得ないです。
二人の娘役は同じ監督の「ピアノ」で主役も演じたイザベル・ユペール。

すごい映画です。でも映画館を後にしたときは、もうこの映画は観たくないと思ったなあ。


2013年3月11日月曜日

旅No.16緊張の乗り換えと3.11と「ジャンゴ 繋がれざる者」

3月11日です。
なるべく普段と同じようにいるつもりでしたが
騒ぐ気持ちは如何ともし難いものがありました。
この2年でいい方に変わっているの?
日本人は忘れやすいと言う。
でもこの震災を体験した私たちは何が何でも忘れる訳にはいかない。
原発についても同じ。
それぞれの心の中にある3.11を持ち続け自分なりの復興への力添えをしないと。

ひるがえって自分は?2年で何が変わった?
自問自答の一日でした。


12月6日
帰国の日。
朝から冷たい弱い雨が降っている。
リスボンのこんな天気、なんか雰囲気あるなと思う。
哀愁の...とか、雨の...とか、ん〜文字にするとチープな感じがするなあ。
チョッと早めにチェックアウトして空港に行く事にする。
フロントで会計。
一泊55€で3泊、165€。まあまあかな。
wifiもあって朝食もわりとよかったし。
このホテル、hotel gat rossioはなんせアクセスがいい。

空港までタクシーで8€チョイ。トランクを使うと1.6€プラスして払う。
この空港からパリに行き、そこで成田行きに乗り換える。
昨年は乗り換えに失敗し、ヒースロー空港でかなりアタフタした。
(昨年の乗り換え顛末はここ)
パリ行き飛行機の時間までけっこうある。時間に余裕がある方が気持ちも落ち着く。
イスで寝ている人もいる。
マラガの空港では寝ないでくださいってアナウンスがチョイチョイあったけど。

チェックイン?と思い、係のオネーちゃんに聞くと自動チェックイン機に行けと。
行ってみると係のオッサンがいて丁寧に教えてくれる、
というかオッサンにまかせてチェックインの手続きしてもらった。
次にカウンターへ行きスーツケースを預ける。
カウンターのニイちゃん、「こにちは。よいたびをー」と日本語で言ってくれる。
手荷物検査場通過しショッピングモールとフードコート。
気がつくと昨年とほぼ同じ物を食べてた。

パリ行きのエアーフランス機に乗り込む。
「パリ到着遅れないでね」と祈るが、今回はパリでの乗り換えにも時間的に余裕がある。
ほぼ定刻通りパリ着。巨大ターミナルを移動。
成田行きのゲート手前にカフェがあり軽くメシ。と白ワイン。
ゲート付近、だんだん日本人が増えてきた。なんだか懐かしい。
成田行きエアーフランス機はほぼ満員。
隣に座ったオバさんに話しかけられる。
かなり旅慣れた様子の人でアチコチの話を聞かせてもらう。
機内でほとんど眠れず、仕方なく映画を観てた。

成田到着。
前回は荷物出てこなかったんだよなあと思いつつ待っていると
自分のスーツケースが出て来た。
自宅に帰ってからスーツケース開けようとおもったら車輪のところがぶっ壊れていた。
スーツケースも少し割れている。
これ25年くらい前に買った物。賠償だ何だって気にならずついに終わったか、と思う。
今までこれ持っていろいろ行ったなあと思ったりしてね。。

今月はカンボジアに行く。どうしよ、スーツケース。。。。

写真はリスボン空港に飾られていたクリスマスの装飾。
キリスト生誕を人形で表すベレンも飾られている。



はい映画。
「ジャンゴ 繋がれざる者」
クエンティン・タランティーノ監督のR15のマカロニウエスタン。
165分と「ホビット」を観た以来の久しぶりに長い映画。
しっかりトイレに行って準備。

劇中音楽が70年代風だったり昔の西部劇風(ローハイドね)だったりラップだったり面白い。
血しぶきもハデに飛ばすタランティーノ。緩急あるストーリー展開。
B級映画の代名詞みたいな監督だけど今作はそんなB級の雰囲気なかったなあ。

予定調和的なウエスタンと違ってハラハラ。
濃いキャラクターにセリフ(字幕だけど)が刺激的。
いったいこの人どうなるんだろうってワクワクしながら観てました。
長い時間も飽きなかった。

時代背景が南北戦争以前で、
当時の黒人奴隷の生活は詳しく知らないけど今作では実に悲惨。
白人も黒人もバンバン撃ち殺されるので命が軽い。
でも結局は一人の女性の為に命を賭けるってのが対照的。
こんなヤクザ映画あったかもなあ、なんて思った。
タランティーノは高倉健や鶴田浩二のヤクザ映画も観ているんじゃないかって思いました。

主役ジャンゴは以前「レイ」でレイ・チャールズを演じたジェイミー・フォックス。
今回も素晴らしかった。
今回オスカーを取ったクリストフ・ヴァルツのクールな賞金稼ぎ屋、ハマってるなあと。
ヨーロッパの香りのする役どころは他の南部のアカ抜けないキャラクターと違って印象的。
自分の感情を抑えたクールな役どころだけど最後に感情を爆発させてしまうあたり圧巻。
久しぶりにドン・ジョンソン観た。いい味だしてた。
レオナルド・ディカプリオの悪役っぷりは、
同じ悪役のサミュエル・L・ジャクソンに食われている感。すごいです、この人。
ジャンゴの女房役のケリー・ワシントン、初めて観たけど美人。
観た人にしかわからないけど映画中盤の覆面についてのシーンはさすがタランティーノ。
笑いました。
普通の監督じゃやらないだろうなあと。
そこかしこにタランティーノのこだわりを感じられる映画。
大変楽しめました。






2013年3月8日金曜日

旅No.15デパートと「脳男」

今週はいきなり暖かくなりました。
先日、オルケストラ サンバドール オリエンチのライブも
盛況のうちに終える事ができました。
写真は当日のもようです。
見ていただいてわかるますが、一応できれば黒で統一って衣装にしましたけどどうですか?
ご意見募集です。

12月5日
今日は昨日場所をチェックしたファドのお店に行こうと思うがどうも気が重い。
それだけ昨夜のLetina Gentilがスゴかった。

さて宿の食堂に行くともうけっこう人が来て食事している。
観光だけではなくビジネスマンもいる。
パンにオリーブオイルをかけてチーズとハムを挟んで食べる。
ゆで卵、カップヨーグルト、カフェオレ、ゆっくりいただく。

地下鉄で数駅行った所にスペインで行きそこなったデパートチェーン店、
El Corto Inglesがあるらしく行ってみる事にした。
地下鉄と直結のお店。新宿伊勢丹とか銀座線の三越前みたいなかんじ。
一通り見て回るけど普通のデパート。何かジャケットでも、とか思っていたけど
ブランド品多くて高い。
でも衣料品とキッチン用品は見ているだけでもお国柄を感じる。
電気製品はあまり多く並んでいなかった。
結局何も買わないでけっこうな時間を過ごしてしまう。
地下鉄に乗るので地下にいくとそこは食品売り場とフードコート、総菜売り場。
そそります。
すしバーもあったり、クリスマス前の食品セール、いろいろあったけど結局何も買わず。

遅い昼ご飯。
トリンダーデにある大手のビール会社がやっているCervejaria Trindadeってレストランへ。
野菜スープ、タラ、パン。もちろんビール。このお店けっこう美味しい。
お土産買いにMadeira houseへ行く。
その後、以前行ったジャズクラブ、Hot Clubを探すがなかなか見つからず諦める。

夜は近所で食事だけにしてファドはいつかまたの機会にする。
シーフードレストラン。
タラを加工して揚げたもの、リゾット、タコサラダ。ビールがんがん飲む。
この日、チャンピオンズリーグの試合の生中継。
地元ベンフィカとバルサの試合。店内盛り上がる。
明日は帰国の日。

はい映画。
「脳男」
サイコバイオレンスサスペンスアクション...なんだかわからないけど...。
面白い設定の映画。ハリウッドあたりがやったら、なんて思った。
二階堂ふみが演じる爆弾娘、いいですね〜。熱演です。
松雪泰子が演じる精神科医の物語みたい。
こんなに頑張って、自分を犠牲にしているのに
全く不本意な結末を迎えるっていう不条理に観ていてモヤモヤ感がつのる。
この人が主役と思ってもいいような気がする。
生田斗真演じる脳男よりこの精神科医の方が気になる。
感情が欠落している脳男をより印象付けているのは周囲のキャラクターの言動だと思う。
だから他の登場人物のキャラクターがもっと強く出てもよかったんじゃないかなと。
石橋蓮司のシーン。
脳男と関わったことで人生を諦め、卑しさを増した人間性がよく出ていた。
脳男の感情のないピュアで異常な部分を際立たす、
子供時代のシーンの際、そんなキャラクターが欲しかった気がする。
全体にバランスが取れている感があったけど、むしろそれが物足りないと思う。
終盤の脳男対爆弾娘、あまり緊張感感じない。なんでだろう?
それまではけっこうハラハラして観てたけど。
最終場面、脳男にも感情が?と一瞬思わせるがそうでもなさそう。
どちらともとれるシーンだけどもう少しインパクト欲しかったかもー。