2013年10月30日水曜日

ここんとこの演奏と「マッキー」

先日、ホテルのギグだけどほぼ全ての曲をクラリネットでやった。
ついにこの日が来たってかんじです。
サックスほど自由に吹けないから音を選んでシンプルに、を心がけた。
クラもテキトーにやるつもりはないのでもっともっと練習したいですな。
で、演奏後、翌日あたり手首が痛む事が予想できたので寝る前に湿布。
サックスでもガッツリ吹いた日の夜は手首に湿布して寝る。
湿布だとか何もしないとき、
痛みで夜中起きることも多かったので最近は気をつけている。

COTICO(コチッコ)のライブで最近のオリジナルも演奏したけど
まあなんとかうまくいったかな。。

もうすぐ11月。
個人的には今くらいの季節は楽器がいい音すると思う。
自分自身楽しみな季節です。

写真は最近川崎の「jazzぴあにしも」でのショット。
撮影は梅津忠夫さんです。

はい映画。
「マッキー」
初めて劇場で観たインド映画。
痛快娯楽アクション蠅映画。
ハエが主人公です。
自分の彼女に横恋慕する悪役に殺された主人公がハエに転生して
彼女と協力して悪役をやっつける映画。
こうゆう発想いいよねえ〜。

映画が始まってすぐ、劇中の音楽があまりに頻繁なので面食らった。
でもストーリーや演出が面白くて、いつしかその音楽にもハマっていけた。
さすがボリウッドと呼ばれるだけのことはある映画大国インド。
観客に楽しんでもらう術を知っているような気がする。
ラブコメディーっぽい部分と復讐にかける部分が絡み合いながらスピーディーに展開。
シリアスな部分はどこにもない、コメディー映画。
面白かった事のひとつに悪役の演技がある。
CGのハエとのシーン、かなりハマりました。
インド映画では定番の歌や踊りのシーンがほとんどなかったなあ。
世界公開を見据えたような映画でたぶん誰が観ても楽しめるんじゃないかな。
そうゆう意味ではハリウッド的。

面白かったです。楽しかった。









2013年10月21日月曜日

きりたんぽ鍋と「地獄でなぜ悪い」

この時期、秋田の名物料理に「きりたんぽ鍋」がありますな。
今でこそ都内のスーパーあたりにフツーに売られていますが
その昔はほとんど見る事ができなかった。

昔々、上京してしばらくした頃、無性にきりたんぽ鍋が食べたくなった。
でもどこに行ってもきりたんぽが見つからず、結局自分で作る事にした。
お米を炊いてボールに入れ、つぶして割り箸にまいてガスコンロで焼いた。
ワイルドなきりたんぽがなんとかでき、まあここまではよかった。
きりたんぽ鍋に入れるものは各家庭で微妙に違うんだけど
これだけは外したらいけないってモンがいくつかある。
その一つが「セリ」だけど、これがまた都内でなかなか見つからなかった。
セリぐらいはどこでもあるだろうと思ってたのが甘かった。
数日がかりで見つけたときは嬉しかったですなあ。。

これらの食材は今や都内のスーパーではよく見かけるし
飲食店でも「きりたんぽ鍋」があったりする。
ただ、どうしても都内のお店で食べたときしっくりこないのは食べ終わった後、
店員さんが「雑炊にしますかうどんにしますか?」と聞かれること。
炭水化物もう食べたし〜。鍋料理っていってもご飯も入っている鍋だし〜。

あ〜、きりたんぽ鍋食べたい〜!!!

はい映画。
「地獄でなぜ悪い」
園子温監督の最新作。
いや〜、最高でしたっ!!面白かった〜。

映画Love青春スプラッターヤクザ喜劇映画。
この監督の作品は、一度ハマるとクセになる。
全作品は観ていないけど私もその一人。

今作はつかこうへいに筒井康隆を足して2を掛けたような作品。強力です。
バカらしいくらいの青春物語と、
組長の妻と娘を巻き込んだヤクザ同士の抗争がある男を接点に繋がって行く。
この二つがどう繋がるのかワクワクして観てた。
笑ったですよ、繋がったときは。。

そうスプラッターの部分はあるけどこの映画は喜劇だからね。
後半、ヤクザの血みどろの出入りシーン、笑えます。ヘンな言い方だけど。
筒井康隆作品の終盤の様なドタバタのスピード感。
この監督の「冷たい熱帯魚」もかなり血みどろだけど今作とは対照的。
今作は陽気なエンターテイメントにあふれていると思いました。

ハイテンションでマッチョな映画。
観客に難しい事を言わせない強引さとスピード。
こんな映画久しぶりだなあ。。

役者陣も実によかったです。この作品を楽しんでいるような気がする。
劇中に小ネタもチョイチョイ仕込んであるようで
例えばヤクザが乗る車が「深作」ナンバーだったりね。
(深作欣二は「仁義なき戦い」の監督)

毎度の通り、上記の映画タイトルに公式サイトをリンクしてるのでぜひcheck。
誰もが楽しめる作品ではないかもしれないけど一度ご覧あれ〜。




2013年10月11日金曜日

2013年秋田Music Festivalと「そして父になる」

明日、10月12日の最低気温が24℃で最高が30℃だと!?夏かよ!!
今更、夏にやり残した事はないしなあ。。てか、あったとしても忘れた。

10月5日、6日と開催した秋田ミュージックフェスティバル、
今年も参加させていただきました。
私がいつも参加しているのはその中のブラスフェスタという、
管楽器などが中心になって演奏する分野。
野外ステージで行われ、
私が帰省するといつもセッションする地元のミュージシャンたちとの共演。
さらにはスペシャルゲストのギタリスト、小沼ようすけさんとのセッション。
天候にも恵まれ多くの人を集めた楽しい楽しい2日間の大イベントでした。

秋田には昔から音楽が生活の中にあり、
何か宴会があると手拍子一つで民謡を歌う人が多くいた。
宴会じゃなくてもウチに遊びに来た人の(酔っていたと思うけど)歌も聴いている。
こんな光景はおそらく東北全般でかつてよく見られたと思う。
さほどに音楽が身近なものであった背景があるせいか、秋田では吹奏楽が盛んです。
それにしてもカラオケもなくよく歌っていたと思う。
今はカラオケもあって便利な世の中だけど、
肉声のメロディーだけを聴いたり歌ったりをシンプルに楽しむ良さってあると思う。

来年は秋田で国民文化祭という、国民体育大会の文化版が行われます。
どんな催し物があるか、今から楽しみです。

写真はその音楽祭で撮っていただいた1ショット。
オープンしたての新しくなった県立美術館内カフェからみた千秋公園。

はい映画。
「そして父になる」
生まれた子供を取り違えられた二つの家庭の物語。
親子の関係や情に関わる、重大な事件だけど感情を激しくぶつけ合うシーンがない。
抑えたセリフや演出なのでチョッとした感情的なシーンが効く。
感情が爆発し合うシーンが多いよりはこの方が断然いいと思った。
しんしんと積もっていく雪みたいな映画(なんだかワカランけど。。)

題名から、主演の福山雅治がやっと父としての生き方に目覚めるっていう、
父親目線の映画かなと思いながら観てたけど
印象的だったのは双方の家庭の母親と子供たちだったかなあ。
母役の真木よう子は精神的にもマッチョな役のイメージが何故かあったけど
さほど裕福ではない家庭の3人の子供の母役はハマっていたと思う。
一方の母役、尾野真千子は役を作った感がなく自然な演技で何の違和感もなかった。
こうゆうの好きだなあ、さらっとスゴい事をするのって。
子役たちもよかった。
一方の父役、リリー・フランキーもよかったけど、
本業は役者じゃないんだよなあって気持ちで観ていて
後で思えばなんだか申し訳ないなあなんて。
福山雅治演じる父親役のセリフ回しに若干の違和感を覚えつつも
この父親の人間的な成長が描かれているので、
子供の取り違え事件という不幸が根本にあるけど希望を感じさせる映画になっている。
この監督には最近山田洋次もやったけど、
小津安二郎作品のリメイク版をやってほしいなあ。

ハデなシーンはないけど
役者たちの目やセリフの言い方に登場人物の個性が込められている。
とてもいい映画だと思う。


2013/10/6 秋田Music Festival、Brass Festa 撮影:津谷聡