2014年11月17日月曜日

渋谷道玄坂ヤマハの後には...と「誰よりも狙われた男」

先日アメリカから来日中の友人と、滞在している宿に近い渋谷で飲みました。
場所は道玄坂のかつてヤマハが入っていたビルの2階にある居酒屋チェーン店。
ヤマハ時代は1階、2階ともヤマハの店舗でしたが
今は1階は自転車屋、2階は居酒屋。
2階に上がるエスカレーターが昔のまんまだったのでびっくりしました。
この居酒屋、初めてなんだけどそんなに高くないし味もまあまあ。
会計済ませて帰るときはビルの通用階段なんだけどこれまたここにいた時と全く同じ。
また行ってもいいなあと思ったりして。
別の日、教室が移転した渋谷公園通りに行くと
教室が入っているビルの向かいにその居酒屋チェーン店があるではないか。
今まで気づきませんでした。
その日のレッスン終わった後、生徒さんたちとそのお店に行ったのでした。。


はい映画。
「誰よりも狙われた男」
今年2月に急逝した俳優、フィリップ・シーモア・ホフマン主演の遺作。
物語が静かに展開するスパイ物。
昨年観た同じ原作者のスパイ映画「裏切りのサーカス
がホントによかったので今作も期待して観に行った。

ドイツ、ハンブルグを舞台にしたあたりいいなと思った。
ほとんどボーダレスのヨーロッパで、
トルコ系移民も多いドイツは
イスラム過激派をめぐるこの物語の舞台としてしっくりくる気がした。
スパイ物の面白さはトム・クルーズや
マット・デイモンの映画ばかりにあるわけではない。
「裏切りのサーカス」の時も思ったけど、誰が裏切るかとか、
抱えている機密事項の事案がどう展開するかってことも面白さに繋がるけど
主人公や周囲の人間臭さを感じられると映画の魅力が増すと思う。
良いも悪いも人間だもの。。(みつお風...)
純情な女性弁護士
(レイチェル・マクアダムス→かわいいぞ「アバウト・タイム」もおすすめ)
と不法入国したまじめなチェチェン人。
策略に長けた諜報部員たち。
主役のシーモア・ホフマン、渋いし人間臭い。
このご時世珍しいけどやたらタバコを吸うシーンが多い。
吸わなきゃやってられない感じがでてるし、タバコを吸う表情もバラエティー。
惜しい俳優を亡くしたと思う。

善悪だけでは捉えきれないスパイ物。味方が味方を裏切るのも当たり前。
それぞれの思惑は緊張感持って衝撃的な結末へ向かう。
最終シーン、好きだなあ。。

2014年10月31日金曜日

気がつけば晩秋と「猿の惑星:新世紀ライジング」

前回からだいぶ日が経ってしまいましたなあ...。
もう11月、そろそろクリスマス商戦?

10月は2度秋田に帰って演奏できたし(紅葉で赤い色の太平山は美しかった)、
豪華客船クルーズの仕事もありなかなか盛りだくさんでした。
でも映画観る時間がなく、かなり欲求不満でした。
しかし何と言っても印象深いのは演奏の仕事ではなく
秋田空港にスティーブ・ガッドさんとエディ・ゴメスさんご一行をお迎えに行き、
実家の小型乗用車にこのレジェンドお二人を乗せたことかなあ(笑)。
私のつたない英語にもつき合っていただきました。。

はい映画。
「猿の惑星:新世紀ライジング」
先月観たのかな。シリーズ最新作。
前作を観ているとより楽しめると思う。
分かれて暮らしていた猿たちと人間がぶつかり合う。
自分と違うものへの尊厳を忘れ、利便性を求めた結果の抗争。
人間側にも猿側にも善い人(猿)がいて彼らが紛争の解決へ動く。
現代社会がそのまま映し出された映画です。
面白いのは、自ら人間から離れ遠い場所に移住した猿たちなのに
人間社会と同じような過ちをしてしまう猿がいるあたり。
近未来の話だけど、ハイテクな武器とか出てきた印象がない。
旧来然の武器や肉弾戦。
原始的な武器での戦いに、
自分たちと違う者たちが憎しみ戦い合う生物の根源的な性質を重ねてしまったりしてね。
おもしろかったです。

2014年9月13日土曜日

ベニー・ゴルソンと「マダム・イン・ニューヨーク」

気がつけば朝晩涼しい秋。虫の音も全開ですな。
季節の変わり目に対応できなかったかせいかチョイと体調を崩しております。
それでもブルーノート東京にベニー・ゴルソンのライブを聴きにいきました。
85才が奏でるテナーサックスは個性的で本当に素晴らしかった。
自分がもし85まで生きていてサックスを吹ける環境があっても、そこまでできるか。。
いや、演奏の中身は置いといてその演奏への姿勢って意味で。
自作の曲「stable mates」や「whisper not」とか演奏したけど難しい曲だよ。
慣れているとは思うけどおざなりでないラインをいいリズムでよどみなく奏でていた。
しかも共演者のケニー・バロン、ロン・カーター、
レニー・ホワイトのそれぞれのオリジナルを演奏。
けっこう難しそうな曲ばかりだったけどチャレンジしていた。
ちゃんと練習していないとそこまでできないよなと思った。
肉体は年をとったんだろうけど音楽への情熱は変わらない、ってことなんだろうなあ。
アタマ下がります。感動したし勉強になった。



はい映画。
「マダム・イン・ニューヨーク」
インド映画だけど歌って踊るシーンは少ない。

主婦として家庭を支える女性が主人公。
家庭をしっかり支えているのに家族から顧みられない。
不安で自信のない主人公が一人でインドからニューヨークへ行き、
英会話教室へ一念発起し通いだしてから変化していく。
ほとんど英語のできない女性が教室で様々な人とふれあう事から
本来自分はどうありたいかとか、今の自分の置かれている状況を見つめ直す。
その変化の過程での迷いや悩みを描いているところは観ている方をハラハラさせる。

自分自身を再発見し自信を取り戻し
それまで自分を顧みなかった家族に
変化した自分を認めてもらう展開は観ていて痛快だった。
多くの人が共感できるポイントを押さえていると思う。
回りくどくなく直球のストーリー展開。
この映画を支持するのが女性に多いのは主婦が主人公で
基本的に家族を重視していて道に外れないのも要因なのかな?

オススメです。

2014年8月18日月曜日

蓮の花と「グランド・ブダペスト・ホテル」

お盆休みで多くの人が移動して東京ががらんとする時期。
私も新盆ということもあり秋田で過ごしました。
着いた日の翌日は最低気温18度!!
寒かった...。あ、ちなみに最高気温は23度くらい。

千秋公園というところにあるお堀に咲く蓮の花が満開でした。
美しかった。
この写真、写メなんだけど意外と綺麗に撮れて最近の携帯電話の性能にビックリ。
あ、ちなみに私はいまだにガラケー。しかもこの3月に買った最新式!!
ヘボ写メラマンとしては頼もしいかぎりで。。

昨年、父だけでなく恩師も同じような時期に亡くなったので
今年のお盆は何とも特別なかんじでしたね。
そうは言っても帰省してのジャムセッションや昔からの友人たちとの酒は楽しく、
いきいきとした日々を送る事ができました。




はい映画。
「グランド・ブダペスト・ホテル」
独特の空気感を作るウェス・アンダーソン監督作品。
ミステリーコメディーファンタジックヒューマンドラマ。
なんのこっちゃわかんないけど。。
ミステリーの部分もコメディーの部分も
そんなに突っ込んで描いていないけどそれでいいような気がした。
ハデなエンディングでなく、何やらしっとりした深みを感じつつ観終えることができた。
私は大好きだな、この映画。
物語は上記映画タイトルにリンクしてて公式サイトに行けるので見てね。

アメリカ人の監督なのにアメリカっぽくない。
舞台となる場所があまり晴天が続かない印象の東欧っぽいからかな。

映像や美術、凝りまくっているのが感じられる。
暖かみを感じるのは30年代、60年代の舞台で、
血縁でもないのにそれぞれの関係が濃く、そんな人間関係が中心に描かれているからかな。
ハデなカメラワークもなく、なんとなく紙芝居を観ているような。
チョッとノスタルジックな気分になれる映画だと思う。


2014年8月13日水曜日

もうすぐお盆と「ゴジラ」

世間はもうすぐお盆休みですが9日土曜日から多くの方がどこか行っているようで
けっこうみんな休みを取るんだねえと思ったしだいでして。
もうすぐ私も秋田に帰ります。
都内の熱帯夜から逃げられると思うとうれしい。
最近ぐっすり寝た感、がないなあ。暑くて目が醒めるしね。
なんだかスッキリしないのでハデな映画観てきました。

はい映画。
「ゴジラ」
ハリウッド版の第二弾。
英語タイトルはGodzilla。Godに掛けているんですなあ。
これまでもハリウッド版のゴジラはありましたが今作は前作と比べて素晴らしいです。
今作は大好き。
何がいいってゴジラに人が入っているかんじがするのがいい。
いや実際はフルCGかもしれませんがあの懐かしいかんじのままのゴジラでした。
ゴジラの映画はビキニ環礁での核実験を題材に生まれたので
核兵器、放射能といった話が必ず出る。
今作序盤では日本の原子力発電所が大きな舞台となっている。
美しい家族愛も描かれていて、それはそれでいいかな。
人間がこの混乱をコントロールすることはできず、結局はゴジラ。
いずれにしてもこの映画、
現代社会と核のメタファーなのかな、あまり反核色は強くないけど。
でも津波のシーンでは少し緊張した。
ゴジラのシーンはそんなに多くないです。あれでよかったと思う。
敵役のMutoもいい。
怪獣が暴れるシーンをTVの中継で観る市民。
自分にとって大切な事なのにどこか他人事のようなところが現代ってかんじがした。
渡部謙、ゴジラを日本風の発音で言うあたりは感心した。
アーロン・ジョンソン、キックアスはよかったけど今作はどうかなあ〜。
怪獣モノが好きな方は劇場でぜひ観て欲しい。
あ、パシフィックリムが好きな人もいいかも。

2014年7月3日木曜日

暑いー

現在スペインのアンダルシア地方に来ております。
陽射しが強いです。でも湿度が低いのかカラッとしているかんじ。

ドラマ「相棒」のコンサートが無事終わったその翌日旅立ちました。
また帰国したらご報告しますが、今回は以前ほどの波乱はなく済みそうです。

2014年6月17日火曜日

W杯開幕と「ぼくたちの家族」

始まりましたなあ、ワールドカップ。
今の時点で日本はコートジボワールに負けたけどまだ望みはある。
今回の試合開始時間は日本時間早朝が多く、
観るのが楽かと思いきや案外ツラい。
普段、ガッツリ睡眠時間を取っているので毎日フラフラです。
今日もこれからポルトガルードイツ戦(日本時間深夜1時開始)。

そういやレシーフェでの日本戦の後、
日本からのサポーターたちが
スタンドのゴミをかたずけているのが世界で話題になっていますな。
とてもいいことだなあと思います。
彼らの素敵な行為に勝手ながら誇らしい気持ちになる。
一方日本では負けたのに渋谷の交差点でバカ騒ぎして、
あげくそれに乗じてチカンで捕まるアホもいます。
日本のサッカーファン、いろんな人間がいるけど負けてお祭り騒ぎはどうなのよと。
素直に他国の人に自慢できませんな。

と、書いていたら部屋にGが現れびっくりした!
もうそんな季節かよ〜。

はい映画。
「ぼくたちの家族」
石井裕也監督の作品。
ほとんど崩壊していた家族が母の病をきっかけに
一つにまとまろうとするヒューマンな映画。

夫婦と2人の息子それぞれに抱える悩みがあまり暗くクドく表現されていないのがいい。
シンプルに状況を描く事で
ツラいだの苦しいだのをいちいち言わなくても感じることができる。
なので母の重い病状を描くシーンがいっそう際立つような気がした。
前向きに母の件を解決しようとしていくことで、
家族というどうにも仕方のない繋がりをかけがいのないものとして自覚し合う。
キビシい状況だった家族が一歩前に進んでもやっぱりキビシい状況が待ち受けていて、
それでも希望を感じさせるのは母の事をきっかけに
家族がまとまって困難を越えようとするからかな。

この家族大変だなあ〜と思うが、正直なところ家族に恵まれているだけいいよなあ、と。
前向きな気持ちで観終われるけど、振り返ればちょっとネガティブなところも残る。
でも映画としてはいい作品だと思う。
難しい状況を描いた映画だけど重々しくないし、素晴らしい演技をしていると思う。

2014年6月3日火曜日

誕生日迎えましたと「アナと雪の女王」

相変わらず若干後ろ向きな日々でございます。。
梅雨入り前の猛暑、真夏に比べたらそんな高い気温ではないけどこたえますな。
救いは朝夕涼しいところですかな。
そんな暑い日の続くつい先日誕生日を迎えました。
おかげ様で大病ひとつせずこれまで過ごす事ができました。
自分の音楽に関しては...パッとしません。
思うような演奏ができず自分にガッカリする事がホント多い。
それでもせっかく健康で誕生日を迎えたんだから少しは前向きになんないとなあと。
facebookに書いた前向きな私です↓(一部抜粋です)
........................
でも自分だけではどうにもなりません。
音楽、人、自然...全てが大切です。
その全てのものに心から感謝しつつ
自分がかつてなりたかったサックス吹き目指していこうと思います。

と、こんなかんじ。
そもそも自分の文章をここにコピペってあたりが後ろ向きだよなあ。。
それはともかくfacebookに
多くの方からメッセージいただき励まされているようで嬉しかった。

前回書いたブログにある、最近の曲のライブ音源を
私のH.Pのinformationのコーナーにアップしてあります。
よかったら聴いてみてくださいまし。

はい映画。
「アナと雪の女王」
すごい興行収入が報道されています。
ご覧になった方も多いんでしょうなあ。
ここまでなったのは主題歌の力、これにつきると思う。

3Dで観た映像演出は凄いです。さすがディズニー。
ストーリーは単純明快。
単純でもいいけど役の個性に深みを感じない。
特に脇役たちのキャラクター。
ストーリーの展開も急いだように思えた。
ならばpart1、part2に分けて
もうチョッとキャラなりエピソードなりを深めてほしかった。
DVDでもう一度観たいとはあまり思わないアナ...。

同じお姫様の映画だったら2011年の「塔の上のラプンツェル」の方が好み。
とは言え100人中、90人を満足させようというディズニーアニメ。
そのエンターテイメントにかける力は感じられます。

2014年5月23日金曜日

気がつけば初夏、なわけで...

どうもパッとしない期間を過ごしております。気分的に。
やる気が出ないというか気持ちが外に向いていないというか...。
映画もあまり観てません。
最新のは、そのうち書きますけど「アナと雪の女王」観ました。
正直そんなパッとしない気分で観たので映画もパッとしない風にみえた。
毒でも吐いて気をまぎらわせればいいけど、
そんなタチではないので内に向かう感じスかね。
曲も2曲くらい書いてますがあまりこれまでないかんじの曲調のができたので
これはこれで面白いかもなあ、なんてね。
5月中旬、秋田へ帰ったときはもうすぐ田植え時期でした。
たんぼに水が入り、田植えの準備万端。
ふるさとの山が水の入ったたんぼに映る光景は本当に美しかったです。

2014年4月1日火曜日

桜と消費税増税と「ホビット 竜に奪われた王国」

東京は桜の季節です。
先日、3月30日は近所の飲み仲間たちと草サッカーをやったんだけど
雨、風がとても強く、ずぶ濡れになって人工芝の球技場でサッカーやってました。
そんな天気でも咲き始めた桜はけっこう踏ん張って咲いてくれていて、
狂乱の春が始まる力強さを感じさせてくれました。
桜はいいもんですなあ。。
これ↓は後日サッカーからきた筋肉痛の中、散歩していたときに撮ったソメイヨシノ。




薄いピンクは上品でかわいいけど、好みはもうチョッと濃い色かなあ。
今年はお花見したいなと思います。
で、4月からは消費税が上がる。
ガソリンなんかエラい値上がりするみたい。
車社会の地方なんか、景気がよくなっていないとこが多いのに...。
増税前のパニック買いみたいに
何かをまとめて一気に買うお金なんてないからしないけど、
お金があったとしてもちょっと気が引ける。
4月以降どうなるんでしょうねえ。

はい映画。
「ホビット 竜に奪われた王国」
ロード・オブ・ザ・リングの前日譚「ホビット」のシリーズ2作目。
だいたいこうゆうシリーズ物ってだんだんダレてくるもんで、
最初ロード・オブ・ザ・リングを観ていた人もここまでくると「もういいよ〜」
っていうかんじになるかもしれない。
同じような風景と登場人物、ストーリー。
それでも私のようにこのシリーズが好きな人は
その世界観と物語の柱に惹かれるんだと思う。
この「ホビット」シリーズもロード・オブ・ザ・リングと同じく、
冒険の目的がはっきりしているため、長い映画ではあるけど観ていて楽しめる。
オタクっぽい作りをなんとなく感じて好感(自分はオタクって訳ではないけど)。
1作目を観ていない人には何がなんだかワカランようになっていると思う。
戦闘アクションシーンのCGはあまりグッとこないけど
映画の舞台、その世界を表現するCGはすごいなと。
私の好きな他のシリーズ物、X-men、トワイライト、ハリーポッター。。
なんだか共通点ありそうですなあ(笑)。

2014年3月11日火曜日

あれから3年と「ダラス・バイヤーズクラブ」

昨年は普段通りしていたけど今年は手を合わせ目を閉じました。
鎮魂の意だけではなく、何もできずにすみません、という思いとかいろいろ...。
3.11の災害は多くの人の生き方や考え方に影響を与えました。
それぞれ考え方は違うだろうけど共通の思いってのも多いはず。
自分たちの思いを実現する仕事をするのが政治や行政。
現在の政府、行政のやっていることが当時の思いを反映しているか疑問。
復興予算の使い方や原発しかり。
今の政治は大嫌いだ、と一昨年も昨年も今年も思う。

はい映画。
「ダラス・バイヤーズクラブ」
マシュー・マコノヒーとジャレッド・レトが
それぞれアカデミー賞の主演男優賞と助演男優賞を受賞した映画。

HIV感染者という役作りのため、マコノヒーが20kg減量したのが話題になったけど、
もちろん減量がスゴかったから受賞したわけではない。
飲む打つ買うという男の中の男?のカウボーイが
80年代当時エイズに対して偏見の多かった社会で受ける差別の中、
自分や他のHIV感染者のため政府が許可しない薬を広める会社を作って活動する物語。

死を間近に感じる演技、薬の確保の為に東奔西走する活力ある演技、どれもスゴい。
迫力あります。
助演男優賞とったオカマちゃん役のレトは、マコノヒー演じる役の仕事上のパートナー。
同じくHIV感染者の役。
外に向けた愛想のいい顔とは別に、麻薬から抜け出せない苦しみも演じていてなかなか。

2人の演技は生きる事に四の五の言わさない必死なギリギリ感を生み出している。
その迫力や緊張感は本人たちのソロのシーンだけじゃなく、
周辺の人たちや役所とのシーンでも感じられる。
アンサンブルが素晴らしい、と言うのかどうかわからないけど...。
なのでもう一人の重要な出演者の女医さん役の演技が軽く感じたりして。

けっこう刺激的なシーンも多いけど良い映画だと思います。



2014年3月4日火曜日

小田急ロマンスカーと「キックアス/ジャスティス・フォーエバー」

3月になりましたなあ。
季節の変わり目、体調崩す方もいるのでしょうなあ...。
花粉だPM2.5だ黄砂だ...、あっ、確定申告やんなきゃ〜。

先日、気分転換にと思い立って箱根に行ってきました。
せっかく小田急電車に乗るのだから、
鉄道ラブな私としてここはロマンスカーに乗ろうと。
行きは最新車両の60000系に乗れました。
車内もさすがの最新車両。きれいだし遮音性がいい。
これ↓



学生時代は小田急線沿線に住み、小田急線ばかりを利用していたので愛着あります。
少ししか箱根にはいられませんでしたが帰りもロマンスカー。
帰りは以前からある30000系。チョッと古さを感じるかなあ。
次回は50000系に乗りたい。。。カッコいいよ、これ。


はい映画。
「キックアス/ジャスティス・フォーエバー」
キックアスの第二弾。
一作目を観たときは、まさかの設定で衝撃だった。
内容もけっこうブラックユーモア、バイオレンスアクション満載で
万人には受けがたいかと思ったけど、キャストの魅力もあり人気の映画となった。

今作は前作からのメインキャスト2人がまたも主役。
アーロン・テイラー=ジョンソン、私の好きなクロエ・グレース・モレッツ。
二人とも高校生って役だけどジョンソンの方はチョッと無理があったかな〜。
前作との比較になるけど、登場人物が今回は多い。

多くてもいいけど前作ほどそれぞれのキャラクターが強く描かれていない。
タイトルにある「...ジャスティス・フォーエバー」
その正義を謳うコスプレヒーロー軍団のアクの強さがもっと欲しかった。
割とガッツリ出ているジム・キャリー演じるキャラクターでさえ沈んでいる印象。
この映画は、アクの強いキャラクターだけで成り立っているようなところがあるかも。
濃くないキャラをわざわざ登場させなくてもよかったかなあと。
なので自然と主役2人と悪役に注目。
アクションシーンは前作の方が好みだけど、
今作の車上でのアクションシーンは最高によかった。
今回はクロエ・グレース・モレッツを中心としたちょっとした青春物語だった。

前作のようなチョッと抜けたオタクを感じさせる部分が期待したほどでなく、
(悪役にこの部分は感じる事ができた)
どちらかというと人間の成長物語が柱になっている。
人間物語を描くならそれでよかったんだけど
それだったら軍団はなくてもよかったのかのかも?
前作以上によかったとは思わなかったけど、新しいファンも獲得したに違いないし、
なにしろモレッツはかわいいww。

2014年2月26日水曜日

Bamのアルトサックスケースと「ほとりの朔子」

長年使ってきたアルトサックスのケースをついに買い替えた。
たぶん6、7年くらい前の物で、セルマー製の肩に掛けるパックケースを使っていたけど
その肩にかける部分に不具合があり、替えなきゃなあ〜とずっと思っていた。
でも今はいろんな種類があり、選ぶのにこまってしまう。
軽かったら強度が...とか重いのは持ち運びが...とかね。
今のケースの不具合にだいぶストレスがたまっていた先日、
楽器屋さんに行ったら候補にしていたケースが現品限りの特価で売っていた。
色も望むもので、思わず買ってしまった。
bamのソフトパックケース。
これ↓


ちょっとネック収納部がキツいかんじだけど、楽器はちょうど良く収まるみたい。
ケース内部に小物を収納できる部分があるけど、そこにはあまり入れないようにする。
ショルダーストラップのジョイントにタイラップも装着してかなりハッピーです。

はい映画。
ほとりの朔子」
主演の二階堂ふみを目当てに観た作品。
二階堂ふみは、園子温監督作品や「脳男」などではマッチョな演技。
今作品はどんなのかなと思ったら真逆。
淡々と不安な大学受験を控えた浪人生を演じている。
会話のトーン、表情なんかがリアルに展開される。
彼女ともう一人の若者との抑えたトーンの会話からは、
将来どうしていいかわからないけど何とかしなくちゃいけないもどかしさを感じる。
もしかしたら即興か?と思えるような場面もあったかな。
一方、登場する大人たちは社会の良い悪い、いろいろをわかっていて、
この悩める若者2人と対照的に描かれているよう。
社会の不純な部分を身近に感じながらもそれに飲み込まれずいる、
人生の本流に乗る前の2人がピュアに、輝いて見える。

二階堂ふみと若者役の大賀、彼の以前の同級生の女子、中途半端な位置の女子大生が
今いるほとりからどんな人生の流れを目指すんだろうな。
お目当ての二階堂ふみは快演。他の役者陣もよかった。
すごくいい映画だと思いました。

2014年2月19日水曜日

東京大雪 2 と「ゼロ・グラビティ」

前回の大雪から1週間、再び大雪に見舞われた関東甲信越、東北、北海道。
今度はあちこちで被害が出てしまった。
災害ですね。災害にしては対応がのんびりしてたんじゃないかな。
私はこの大雪の日は秋田におりました。
後に聞けば新潟から都内に車で来ていた友人は帰宅に50時間近くかかり、
山梨に仕事で行っていた方は陸の孤島と化した現地で3日間足止め。
私はと言えば、土曜日に夜行バスで都内に戻ろうとしていたけど、
東北道が仙台から埼玉まで通行止めとなり運休。
降雪にはそこそこ強いはずの東北道が通行止めってのにはビックリでした。
結局、翌日朝イチの「スーパーこまち」で東京に帰ることができました。

秋田では市内のど真ん中を流れる旭川にいた白鳥を写メ。
これ↓

キャットウォークでのライブにゲスト参加したりしてました。


はい映画。
「ゼロ・グラビティ」
いやー、スゴかった。
何がって映像ですよ。スゴい。
3Dで観たけど、こんな宇宙空間を表現した映画を観たのは初めて。
この映像を観るだけでも価値はあるのかもです。映画館で。
サンドラ・ブロックやジョージ・クルーニーが出てますが誰でもよかったと思う。
ストーリーは、どーってことはないです。
アカデミー賞の多くの部門で候補になっているけど正直どうなのよと。
技術的な部門での受賞はあると思うけど私の好きな映画ではないなあ。
あ、音楽は結構好感もてた。

2014年2月10日月曜日

東京大雪!!と「ウルフ・オブ・ウォールストリート」

赤坂Bフラットでの「コチッコ」のライブも無事終え、一安心。
この日、翌8日に関東で大雪との予報が出されていました。
東京でも一回くらいは積雪の日があるので明日そうなんだなあ、と思ってました。

で、翌朝起きてビックリ。
しっかり雪も積もっていてしかもこれからさらに降るとの予報。
公共交通機関に影響が出て午後からのレッスンはキャンセル。
ウチでのんびりと思っていたけど夜は演奏の仕事。
夜の6時過ぎに家を出るとそこは吹雪。
秋田かよここはー!!と思いながら駅まで歩きました。
演奏は黒靴黒スーツに黒Yシャツだけどゴム長靴履いて出ました。
(黒靴はバックに入れて現地で履き替え)
完全に冬の秋田を歩く格好。
なんとか電車も動いてくれて、無事に仕事も終了しました。

翌日は晴れ。東京のいいとこはこんな雪の日が毎日続かないこと。
どんどん雪も溶けていきます。
子供たちは喜んだと思うなあ。
この雪の日、歩いていると雪だるまをチョイチョイ見かける。
最近の子供が作るのはオシャレだなあと思い、写メを撮りました。

もっとも喜んだのは子供たちだけじゃなく、私もかも〜。
東京に暮らしていてふるさとを感じられるこの状況に少々テンション上がりました(笑)。


はい映画。
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」
ディカプリオ主演、スコセッシ監督のお金、ドラッグ、セックスのお話。
人間の持つ卑しさを全面的に出した映画。
北野たけしの「アウトレイジ」の宣伝文句に「全員悪人」ってのがあったけど
この映画の場合だったら「全員金と快楽の亡者」ってかんじ。
でも不思議とその卑しさみたいなのが伝わってこない。
観ているうちにこっちの神経がマヒしてきたのかなとも思った。
この映画、その人間的な貧しさをどこか擁護してコミカルに表現しているように思える。
本来なら法律違反の金儲け、ドラッグ、モラルもクソもないセックス...
どれも観客と共感しづらいはず。それだけに現実離れした面白さはあるはずだけど...。
単純に「こいつヒドイ」とか「しょーもないヤツ」
って思わせる演出が強かったらもっと面白かったのかな?
もちろん観ている方だってそうゆう人間的な卑しさなんて誰もが持っているモン。
私だってたくさんあるし(汗)。
そんな部分をもう少し強調したら、観ていて自分が恥ずかしくなる映画になったかも??
でもやっぱり主人公の波瀾万丈の人間ドラマがグッとこない。
なんだか曖昧さを感じてしまった。
もっとシャープなかんじがあったらなあ。
金儲けと麻薬とセックスしか印象にない。
正直あまり面白くなかった。
3時間の長い映画だけど飽きさせなかったのさすがだなあと思うけど。
成り上がり金持ちのディカプリオだったら昨年観た「華麗なるギャツビー」のほうが好み。

2014年1月23日木曜日

春は近づいていると「おじいちゃんの里帰り」

先日、都内の公園を散歩してたら紅梅の花が咲いていた。
(写メ撮りました。記事の下にあります)
まだ1月だし白梅はまだ全然咲いていないんだけどね。
陽も長くなってきた。
気温はまだまだ低いけど季節は確実に変化しているなと。
肉体的には若干キツいところは増えてきたけど、
昨年2月に初めてインフルエンザにかかって以来カゼもひいていない。
なんとかこの寒い季節は無事に乗りきりたい。

春が来たと言えば今月、同期の友人(♂)が結婚した。(初婚です)
私と同期だから当然けっこうなオッサンだけどめでたい事です。
披露宴は音楽に溢れ華やかで実に温かだった。
最近は披露宴に呼ばれるということがめっきり少なくなっただけに感動した。
まあ、むしろこれからは冠婚葬祭の葬祭の機会が増えるのかな。。
さみしい事だけど生きているうちは与えられた命は謳歌する義務があるのかもなあって。
ミュージシャンは音楽を通じて聴き手にその命のバイタリティを伝える役目があるのかな。
もちろん自分自身のためにも。

まだまだ雪深く、雪害が深刻な場所も多いけど春はやってきています。
もうチョイだー。

はい映画。
「おじいちゃんの里帰り」
かつての西ドイツへ労働力として移民し
現代までドイツに暮らすトルコ人夫婦とその家族の物語。
シリアスな問題を含んでいるけど温かくヒューマンな映画になっている。
移民問題のネガティブな部分はあまり描いていない。
外国で暮らし始め、そこで生まれた子供や孫は祖国を知らずにいるのは
例えばブラジルの日系移民なども同じ。

大家族を持つ主人公のおじいちゃんは
家族を無理矢理率いて半世紀ぶりにトルコに向かう。
でもドイツで育った子供たちやドイツしか知らない孫たち、
ルーツへ対する気持ちのスタンスはそれぞれ違うように見える。
おじいちゃんの里帰りって事だけじゃなく、
自分たちのアイデンティティを見つめ直す旅にもなったのかなと。
旅を通じて自分自身を見つめ直す展開が押し付けがましくない。
おじいちゃんの温かいキャラクターを中心として、
各々のスタンスで自分自身について考えるからかな。
結果、家族の絆も深まりいいエンディングを迎える。
文化の違う国で暮らす移民の苦労を
ユーモアある表現で描いているけど彼らへの愛を感じる。
自分の国であろうが異文化の中だろうが、
そこで暮らすのに家族という生活環境がいかに大切か語っているよう。
きっとこの映画の制作者(トルコ系ドイツ人)もいい家族に囲まれていたのかなと。

上映時間はあまり長くなく、中身の締まった濃い映画でした。
温かくシミジミ、本当にいい映画。
ぜひ観てねっ。








2014年1月17日金曜日

年末年始のことなどと「永遠の0」

昨年末のBig Bandのライブもおかげさまで盛り上がり、いい演奏もできたと思います。
ライブ翌日は近所の飲み友達たちと忘年会。
飲み友達がいるってのはいいもんです。
で、翌日朝6時発の「こまち」で秋田へ帰省。
しかも乗ったのは新型のこまち!!シートが格段に良くなった。
秋田駅まで4時間の旅、隣の席に座るのが美しい女性だといいなと思うのはオトコの性?
結果お隣さんは私と同じようなオッサンでこの方もきっと残念に思ったことだろう。。
秋田に帰った翌日はやはり東京から帰省していた友人たちと久しぶりの再会。
静かに新年を迎え、2日は「キャットウォーク」で新春ジャムセッション。
楽器は持って行っていないけど、マウスピースとリードだけは持って歩いている。
お店にたまたまあるアルトサックスをお借りしての参加。
3日は同じく秋田市にある老舗「ロンド」でジャムセッション。
市内のアルト吹き、田中さんから楽器をお借りした。
滞在中は昨年に比べて雪が少なく、実に快適だったけど
東京に戻った翌日あたりから天候が荒れ、雪の毎日とのこと。
ほとんど練習もしていなかったけど、東京に戻ると早々に月末のコンサートのリハーサル。
1月31日(金)に行う「ソプロスブラジルコンサート」
吹奏楽のコンサートで、私はもちろんアルトサックスでの参加ですが、
なんと今回1曲だけとはいえ、クラリネットアンサンブルにも参加することになりました!!
ガチでクラリネットを練習しないとヒジョウにまずいです。。ヒジョウに。。
2月7日(金)は私のバンド、「コチッコ」のライブ。
私のオリジナル曲を演奏するユニットですが、
今回は秋田民謡をサンバにアレンジしたものも演奏予定。
今から楽しみですっ!!
今年も健康で、音楽、お酒、映画etc..、前向きにいきたいです。

はい映画。
「永遠の0」
原作は読んでおりません。
特攻隊員とその家族の物語。物語は現在と戦争中を行き来する。
主な時代背景は戦時中だけどそんな中にあっても
家族や人の繋がりを感じられる温かい人間ドラマだと思う。
もちろん戦争を否定する映画で、犠牲となった若者たち、主導した上層部等、
それらが描かれている場面では痛々しい気持ちや腹立たしい気持ち...映画に入りこめる。

主人公、宮部が人間的に文句ないキャラクターで若干の違和感を感じたけど、
そうでないと成立しない物語なのかな。
と思ったけど最終シーンでの宮部の表情は、
この主人公も聖人君子ではなく普通の人間味ある人なんだなと思わせた。
(この表情、ワンス アポン ア タイム イン アメリカの最終シーンを思い起させる)
普通の人間が主人公だからこの物語は特別なものではなく、
当時は軍にもきっとこんな人が他にも沢山いただろうし
彼らはきっと家族のことを心底常に思っていたのだろう。死にたくなかっただろう。
でもこの主人公は特攻隊員として自ら死に向かう。
理由は明確には語られていないけど、教官として手塩にかけた、
本来なら日本の将来を背負って立つ若い部下たちの悲惨な死に様をさんざん見せられ、
この主人公の憔悴しきった表情を観るとなんとなく想像できる気がした。
終盤の演出はもう少し抑えめの方が好みかな。
強すぎじゃないかなと思う。

役者陣はとてもよかった。
印象的だったのは山本學、風吹ジュン、田中泯、ん〜、やっぱりベテランの方たちだなあ。
主役の岡田准一もよかった。
いい映画だと思う。オススメです。
CGの出来もすごくいいなと思った。
邦画は字幕を読まなくてもいいので
比較的前の方に座って大きなスクリーンを堪能しました。

映画とは関係ないけど(劇中でもセリフにあったけど)、
戦争を体験として語れる人が少なくなってきた。
私の父は長崎に原爆が落ちてほどなく青年海軍医として現地に入っている。
そのときの様子を詳しく語ることはなかったけど、ただただ悲惨だったと。
おそらく言いたくなかっただろうしその惨状は言葉では伝えきれないと思ったんだと思う。