2013年12月13日金曜日

冬到来と「悪の法則」

故郷秋田市は雪が昨夜から降り続いて一晩で30cm以上積もったらしい。
とうとう来やがった、という感じでしょうか。
東京も湿度が低いぶん、気温は高くても寒く感じる。
雪国では灯油の暖房器具を使うところが圧倒的に多いと思うけど
最近はとても値段が高い。
困ったモンです。
東京だとエアコンの暖房を使う人も多いと思うけど、私はチョイと苦手。
足下が暖かいとけっこういいんだけどなあ。

いよいよ年末も間近、年賀状の準備はいかがでしょう?
今年は喪中のハガキを出したんだけど、知人からの喪中のお知らせも例年より多い。
なんだか複雑ですねえ。

はい映画。
「悪の法則」
リドリー・スコット監督でマイケル・ファスペンダー主演の麻薬犯罪サスペンス。
関係ないけど、時々共演するイギリス人ベーシストが
このファスペンダーに似ている、と言われているらしい。
ん〜、どうなんでしょう。。

閑話休題。
他にブラッド・ピットやキャメロン・ディアス、ペネロペ・クルス、ハビエル・バルデム等。。
豪華な出演者です。
相変わらずペネロペは美しいけど、
この映画、私としてはなんといってもハビエル・バルデムに注目。
オイシい役どころの多い人だけど、悪役も善人の役も印象的で素晴らしい俳優だと思う。
あとは主役の弁護士役、マイケル・ファスペンダー。
全力投球でしたねー、すごくよかったです。

エグいシーンもエロティックなシーンもチョイチョイあって、
そんなシーンがストーリーの面白さより印象に残ってしまう。
麻薬犯罪に手を染めてしまった主役弁護士が追いつめられていくんだけど、
その緊迫感にナニやら物足りなさを感じてしまった。
キャメロン・ディアスの極悪人っぷりも、もう少し表現して欲しかった。
でも悪の法則ってのがいかに終わりがなく恐ろしいかは伝わってきます。

同じ麻薬犯罪が題材の「ノーカントリー」の脚本を書いた方がこの映画も書いて、
それもウリみたいになっている。
でもなあ〜、どちらか選べっていったら断然「ノーカントリー」だよなあ〜。
なんてチョイと釈然としない印象を持ってしまったこの映画です。
でも前述の通り、ファスペンダーの熱演、ハビエル・バルデムの味は観る価値あると思う。






2013年12月7日土曜日

W杯組み合わせと「かぐや姫の物語」

W杯の組み合わせが昨夜決まりましたな。
自分たちのペースでサッカーをやるのがヒジョウに難しい相手ばかり。
決勝トーナメントに進める確率が高いかもの風潮だけど
そんなことは全くないと思う。
相手の試合運びに合わせて戦えるような日本じゃないし。。
日本で試合を観るとしたら早朝5時とか深夜1時とかかな?
一番観づらい時間は3時とか4時だからまだいいかも〜。
ああ、ブラジル行きたい...。
でももしかしたらこの一部期間は演奏しに別の海外にいる可能性があります。
観られるんだろうか。。


はい映画。
「かぐや姫の物語」
劇場に掛かれば自然と足が向いてしまうジブリ作品。
公開前から制作費だの制作年数だの
バンバンTVなんかで流していてすごいプロモーション。
そんなのアタマに置いて観たらどの映画もつまらなくなる。
観終わってみて、メッチャ好きではないけどいいアニメ映画だなあと。

映像はそこに欲しいものだけを描いたってかんじ。
シンプルな色使いの場面や豪華絢爛な色使いの場面がメリハリあるなと。
その描写も登場人物の心情に合わせて時には叙情的だったり、
時にスピード感にあふれていたり。
あまりゴテゴテしていないので空気感みたいなものを感じやすいと思う。

物語は竹取物語だから、たいがいの人はその内容を知っている。
強く描いていたのはかぐや姫の心情かな。
少女の生きる喜びや苦悩がよく描かれていたと思う。
純な心を持つかぐや姫と、
竹林でかぐや姫を見つけ育てた父親の俗っぽさがいい対比を生んでいる。

プロモーションではかぐや姫の罪と罰を強く言っていたが
映画の中ではそれはあまり感じられない。
あえてそうしたんだと思うけど、それがよかったのかもなあ。
地上の世界に憧れる事はいけない事。月から追放されたかぐや姫が
地上で生命力ある喜びにあふれた生活をしていたのに
突然俗っぽい社会の中で生活することになり辛い状況になる。
心底月に帰りたいと言わせるくらい辛い思いをする地上の世界。
それでもそれなりに人間味ある関係性を周囲と築き上げたところでそれを奪う。
月からの使者がかぐや姫を迎えに来たシーンは喜び、ではなく悲しい別離。
かぐや姫だけではなく地上の人たちにとっても罰だったのかな。

この物語、日本の古典ならではの教訓があるんだと思う。
全てが美しく争いもなく、感情の起伏もなくいつも平穏でいられる月の世界と
美しいも汚いもあり殺し合いもあり、喜怒哀楽にあふれた地上の世界が比較されるのかな。
けがれた地上の世界から見たら月の世界は理想郷なのかもね。
でもそんな世界への憧れはこの映画からは感じずらい。
むしろ地上の世界がなんとも人間味にあふれ魅力的に描かれていて、
正しく活き活きと生活する事の大切さを言っているような気がする。

それぞれの声を素晴らしい役者たちがやっているあたりはいいなあと思う。
安心して映画を観る事ができます。
でも月からの使者がやってくるときの音楽、ありゃないよなあと思った。。

今後のジブリが何を作るのか楽しみ。今年の2本は楽しめました。