2013年1月22日火曜日

旅No.8ジブラルタルと「シェフ!〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜」

秋田に一泊3日で帰っておりました。
つまり実家では一泊だけ、夜行バス車中で往復二泊。
今年は豪雪ですな。
秋田に早朝着いたけど雪よせしないとイカン状況で早速一汗かいた。
さらに夕方にもう一回。
翌日も2回。
成人の日に東京も大雪に見舞われ各所で大混乱したけど
なんの備えのない東京では仕方ないですな。
この日、私は仕事で静岡へ行っておりました。
新幹線に乗って窓外を眺めていると横浜あたりまではスゴい雪だけど
平塚あたりより以西では雨に変わっておりました。
来月2月は秋田県内各地で小正月の行事があります。
私も未だ観た事ない行事が多いですが
チャンスがあったらぜひ行ってください。
で。。

11月29日
一日観光で、バスで2時間くらいのイギリス領ジブラルタルへ3人で行く。
二日前にアルハンブラへ行ったときと同じ集合場所。
バスに乗ってみると同じガイドのオネーさん。
乗り込むと既にアチコチで観光客をひろって来ていて7割くらいの乗車率。
ガイドさん前回同様に4カ国語でガンガン話す。
ん〜、よくワカラン。英語力もっと身につけたいです。

ジブラルタルは英国領なのでパスポートが必要。
入国のハンコもらえるのかと思ってウキウキしてたら、ただ見せるだけで入国完了。
空港の滑走路をフツーに横切って走りバスターミナル着。
日差しが強く眩しい。
ここでマイクロバスに乗り換え、半島ツアー。
運転手兼ガイドがオッサンになる。
(この方オージーだったのでオージーのオジさんて事ねと思った)

半島先端から遠くアフリカ大陸が見える。いつか行ってみたいぞ、と思う。
その後、険しい山道を行くと(バスでね)やたらサルがいる。
凶暴ではないのでこのエテコー、
いやお猿さんたちへの接し方がエサをやらない等、徹底しているものと思われた。
洞窟など見学し、マイクロバスでの観光が終わりいったん解散。

山から下って広場にあるレストランの一つでフィッシュアンドチップスを食べる。
イギリス本土ではなく
こんな遠い場所でフィッシュアンドチップスってのになんだか味わいを感じる。
でも付け合わせのサラダに入っていた
タマネギの輪切り(幅1cmくらいありそう)はやめてくれ。

日本で買った600円くらいのデイバックを持って歩いていたけど
それが壊れたので商店街で新しいのを買う。

ここはスペインとイギリスと北アフリカがごっちゃの、ある種特別な空間。
007シリーズの「リビングデイライツ」では冒頭部分の舞台となった。
ちなみに007役はシリーズに2作しか出演していないティモシー・ダルトンだけど
彼の007はすごくいいと思う。ぜひ機会があったら観てね。
集合時間になりバスターミナルへ。
帰りも行きと同じ場所で降ろしてくれる。

この日の夜はMさんの書道のデモンストレーションがあり、
会場に来ていたスペイン人の方たちも参加され大いに賑わった。
その後、バレリアーノさん宅でパーティー。
総勢10人くらいでおじゃました。心のこもった料理におなか一杯になる。

マラガ風サラダ、ハモンセラーノ、トルティージャ(スペインオムレツ)、
豚肉の煮物、オリーブ各種、すべて美味しい。
特にポラというガスパチョと似て非なるものがメチャ美味しかった。
持っていたサックスでつい日本のメロディーを、と思い知床旅情とか吹いてしまう。
写真はジブラルタルの灯台、サルとワタス、ジブラルタルの岩山、ホームパーティー。

はい映画。
「シェフ!〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜」
変なサブタイトル長過ぎ!つか必要ないと思うぞ。
最近はTVCMでドラえもんになってしまった名優ジャン・レノが主演。
スクリーンで観てもドラえもんなんだよなあ、とか思ったりして。。
もう一人の主役、ミカエル・ユーンって知らなかったけどとてもよかった。

ジャン・レノ扮する三ツ星シェフとミカエル・ユーン扮する天才的だけど
言動にちょっと問題ある若い料理人が繰り広げるドタバタヒューマンコメディ。
こうゆう映画のジャン・レノは気張らないで余裕で演じているよう。
他の映画ではあまり喜怒哀楽を顔の表情に出していない印象だったので、
この映画での豊かな顔の表情がとても印象的だった。
仕事にブレが出てきた巨匠シェフが若く優秀な料理人の味に対して
素直に納得して認めるあたりは以前観た「アーティスト」を思いおこさせた。
「アーティスト」では主人公が新しい物をなかなか認める事ができず苦しんでいたけど...。

この巨匠と新人、二人とも生活に背負うものがあるんだけど
それぞれをくどく描いていなくて、ポイントを絞っているところはよかったなと。

この二人がライバル店へ日本人客に扮して偵察に行くシーンは最高に面白い。
ジャン・レノだからこそかもしれないけど、フランス映画さすがです。
これがもし、例えばハリウッドで例えばスティーブ・マーチンがやっても
ここまで面白かったかどうか。。。

映画館の大きなスクリーンで観なくてもいい映画かもしれないけど
とても楽しめました。
映画館で、あるいはDVDで観てね〜。








2013年1月14日月曜日

旅No.7ピカソと「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart2」

渋谷にあるヤマハのジャズサックス教室の発表会セッションが20日にあります。
今日、その2回目のリハーサルがありましたが
参加される皆さんも本番に向けて気持ちが盛り上がってきたと思います。
人と一緒に演奏してナンボの音楽です。
こういう場は大切にしたいですね。。
ちなみに20日は渋谷ヤマハ公園通り店のスタジオで開催。
入場無料でどなたでもご覧になれます。
で。。

11月28日
この日は生け花の会の開会式。
サックスアンサンブルの練習の成果が試される日。
でも演奏は夜だからということで
私とS氏はお昼過ぎまでマラガ市内をブラブラすることに。

取りあえずピカソ美術館を目指すが細い道が入り組み全くたどり着けない。
S氏がiphoneの地図機能を駆使するもなかなか...。
おそらく数十m以内まで来たと思われるあたりで
その辺のオバちゃんに道を訊ねる。
ところがこのオバちゃん「近いわ、すごく近いけど...」と首をひねり頼りない。
お礼を言い、探す事数分であっけなくピカソ美術館を発見。
そんなに大きい美術館ではないが、
ここでしか観れないピカソを昨年に引き続きじっくり観る。
ついでに近所にあるピカソが生まれた家も見学。

生家の前は広場。
周辺にレストランも多くここら辺で食事をとる。
飲み物はやっぱりS氏にならいティント・デ・ベラーノ。
帰りは電車。

日本では電車で眠る人が多いが、海外ではそんな人はほとんど見かけない。
日本は治安の良さもあるんだと思う。
電車で座り、「こういう時に眠ってしまうのがよくないんですよねえ」
などと言い、ワシらは眠らんもんね、と誓ったそばから二人とも眠てしまった。
まあ何事もなかったけど。。

生け花展開会式、日本から参加の女性は着物、男性はスーツ。
開会式でのサックスアンサンブル、
いろいろあったようだが多くの方たちの温かい協力でなんとか4曲演奏できた。
市吹奏楽団のプロプレーヤーたちも参加してくれて
来場していただいたお客様たちにも大変喜んでいただいた。
彼ら吹奏楽団メンバーたちがいなかったらツツガナく演奏できなかったと思う。
打ち上げは市文化センター裏のバール。
もう何でも美味しい。。

写真は演奏に参加したメンバーたち。

はい映画。
「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart2」
タイトル長いよ...。
シリーズ最終作。
超B級映画(A級だから良くてB級は良くないって事ではけっしてない)。
全シリーズ観ております。
ハリーポッターシリーズのときも思ったけど、これが最後かと思うとサビシい。

以下、ネタばれですが...。
バンパイアの彼氏と結婚した人間の彼女。
若い二人の間に生まれた子供も順調に育つ。
赤ちゃんの急激な成長に驚きつつも
期待通り相変わらずベタな恋愛シーンが展開される。
女房も苦難を乗り越え亭主のようなバンパイアになるが、
周囲も驚く特殊能力を身にそなえる。
赤ちゃんまでいきなり超能力発揮する。
とにかく主人公たちには都合のいいことばかり。
でもそこは「おいおい」と突っ込むところではない。

この子供をめぐり、同じバンパイアであるが
主人公家族と強大な勢力とが戦わざるを得ない状況に。
その準備に慌ただしいなかでもアツアツな二人。見守る狼男。
このシリーズはどんな状況下にあっても二人のアツアツぶりが中心にある。
そうゆう意味ではブレのない作品だと思う。
そこを楽しむ映画なのかもしれないです。

戦闘シーンは見応えたっぷり。
敵味方それぞれが印象的なキャラクター。
ちょっとやり過ぎのキャラ?と思えるくらいがこの映画には合っている。
終盤、お花畑で愛を語る場面のセリフもこっぱずかしいけどこれも期待通り。
基本、少女マンガのような世界だが
私が苦手としているラブコメの入った恋愛映画と違って
何がなんでも二人の愛に収束させるクソまじめでベタなセリフ、
カメラワークが超B級を感じさせる。

このシリーズ、ラズベリー賞にもノミネートされたこともあるけど
不名誉なことではなく、むしろ勲章なのではないかと。
私はこのシリーズのファンです。


2013年1月9日水曜日

旅No.6アルハンブラと「レ・ミゼラブル」

毎日寒いすな〜、冬だから当たり前だけど。
寒い日に合うカレーの缶詰があって、ホントは教えたくなかったけど書きます。
「いなば」のタイカレーのシリーズ。
一缶だいたい100円くらい。検索するとすぐ出る。
近所のスーパーで試しに買ってからそのコストパフォーマンスにオドロいた。
そのスーパーには2種類しか置いてないけど他も試してみたい!
美味しいよ〜。
で、
11月27日
今日はグラナダアルハンブラへの一日ツアーに行く日。
Sさん、Mさんと集合場所のホテルピラミデスに7:30に行く。
この時間はまだ真っ暗。しかも以外と寒い。人もいない。車も来ない。
けっこう不安になる。
しばらくするとオネーサンが歩いてきて、どうやらガイドさんらしい。
3人ついていくとホテルからちょっと離れた所に大型バスが停まっている。
乗り込むとお客は私たちだけ。そんなはずはないよねえ、などと言っていたら
いろんな場所でツアー客を乗せてまわり、気がつけば8割くらいの乗車率。
このガイドさん、スペイン語、英語、ドイツ語、フランス語で説明する。
まずは高速道路でグラナダへ向かう。

途中25分の休憩。日本ではSAのようなデカいカフェがあったのでパンとカフェオレ。
学校の遠足かなんかわからないけど子供がいっぱいでにぎやか。
バスから見えるシエラネバダ山脈が本当に美しい。
(後日、友人スペイン人はこの風景を見ると胸にジーンと来るって言ってた)

グラナダ到着。以外と大きい街、そして寒い。
バスターミナルからみんな歩いて中心部のカテドラルへ。
ここでいったん解散。決められた時間にバスターミナルへ再び集合。
教会や市内を散策し、昼食をとるホテルカルメンへ。
と、ツアー客は私たち3人とどこかの国のカップルのみ。
(このカップル、聞けばメキシコから観光で来たとのこと)
ほとんどの人は食事なしを選んでたみたい。
でもワインは1本付くし、ラムチョップも沢山だし、野菜スープはうまいし
デザートのアイスクリームも美味しかった。
食事が終わればちょうど集合時間間近。

バスに乗り込みいよいよアルハンブラ宮殿へ。
ここでは専門ガイドさん二人付いてくれる。
一人はスペイン語とフランス語、もう一人は英語とドイツ語でガイドする。
私たちはどの言葉もおぼつかないが英語を話すガイドさんについてゆく。

アルハンブラ、すごいです。行けてよかったと思います。
各所の微細な彫刻だけではなく
アラビアとカトリックの文化が入り交じった、
モザイクのような空気感にめまいを起こしそうになる。
音楽だってジプシーとアラブが混じって生まれたフラメンコ。
帰ってからもここの印象をなかなか整理できないでおります。
旅日記書いてるのに写真は?と言われたので下に載せます。すべてアルハンブラ宮殿です。

はい映画。
「レ・ミゼラブル」
2012年のミュージカル版。
原作は読んだ事ないけど、ジャン・ギャバンがジャン・バルジャン
(なんだか言いづらい言葉のゴロ合わせだ。。)を演じたレ・ミゼラブルは観た。
その感想はおいといて。。(でも名画だと思う!オススメです)

このミュージカル版の出演者で歌声を聴いた事のあるのは
コゼット役を演じたアマンダ・セイフライドだけかも。
でも他の役者さんたちも見事な歌唱力で映画を盛り上げています。
今作はとにかくゴージャス。
各場面のアリアはどれもこれもグッと来る。
私みたいなオッサンが一人で観に行って泣く訳にはいきませんが
涙もろい人はハンカチじゃなく
バスタオルとティッシュボックス持って行った方がいいかも。
そのくらい各場面の歌は素晴らしい。
演出と音楽の素晴らしい力を感じます。

最近の映画はとても刺激が強い。
その刺激の強さは今作の場合、アリアだったり合唱のシーンかもしれない。
その分、そこ以外のストーリの流れや登場人物の背景に何か物足りなさを感じてしまう。
アリアを聴かせるためのストーリー展開のような。
映画を観終わって、素晴らしい歌のシーンを観たって印象。
物語として訴えかけるものはナニやら薄いような気がする。
ミュージカルではないけど、ジャン・ギャバンの映画の方が重厚感あると思うなあ。
それでも、宿屋でここの夫婦が歌って踊るシーンは、
この二人の人間性が表現されつつ演劇のエンターテイメントを感じて印象的だった。
ところでラッセル・クロウの歌、どうなんだろう。
十分いいとは思うけど他の役者たちの歌が素晴らしすぎてねえ。。







2013年1月6日日曜日

旅No.5ピンチョスと「007スカイフォール」

あけましておめでとうございます。
年末年始は秋田で小学校の恩師とクラス会などあり、
その恩師の元気で前向きな生き方に刺激を受けたのだった。
そして連日の雪かきで腰にダメージが...。
今年はアレコレやってみたい事あります。
もっと勉強しないとできそうもない事もあり、限られた時間を大切にしたいモンです。

11月26日
朝食前にテレビでアニメチャンネルを観る。
ドラえもんやっている(もちろんスペイン語)。
私の好きな昔のバージョンなのでついつい観てしまう。
ちなみにこのチャンネル、ハイジもやってるしドラゴンボールもやっている。
午前中から昼過ぎまでサックスアンサンブルの練習を4曲みっちり。
その後、近所のバールで食事。
ティント デ ベラーノ(赤ワインのレモンソーダ割)が美味しい。
ヨーロッパ風カレーライス、ミートボールすごく美味しい。
みんなと別れてホテルへ帰り、My foolish heartの譜面書き。
バラードでの3連符のニュアンスが演奏者にうまく感じられるように書く。
以外と手間取るがなんとか完成。
夕方前に生け花会場の市文化会館へお手伝いしに行く。
責任者のバレリアーノさんがいたのでに挨拶。
夕食みんなで近所のピンチョス専門店へ。
あまり私にはなじみのないものだったけど一つ一つがちゃんとしていて食べ応えある。
串がささっているのだがその串の形状で値段が違う。
どれもが美味しくて沢山食べた。
ビールもさほど飲んではいなかったけどやや酔っぱらう。
ホテルへ帰り寝る。

はい映画。
「007スカイフォール」
この映画、ジェームズ・ボンドがひたすらかっこよくないといけない映画だけど
終わってみればジュディ・デンチ演じる「M」が一番かっこよかった印象。
荒涼たる風景広がるイギリス(スコットランドだっけ??)の最終決戦の場から登場する
家と猟場の管理人役のアルバート・フィニーがとても良い。

映画前半、ボンドは自己喪失感に陥るのだがなんとも中途半端な描き方で、
何だったの?と思ってしまった。
この手のヒーロー物で苦悩を描くんだったらバットマンの
ダークナイトシリーズくらいやってほしいけど、無理だろうなあ。
悩めるボンドなんて正直観たいと思わないもんなあ。。
それでも今作は「人間」ボンドを表現したいようで
ボンドの出生の背景や上司である「M」との人間的な繋がりが語られる。
ん〜、どうなんでしょう、007シリーズにそんなのはあまり求めていないと思うけど。
ストーリーが面白いのが一番ですなあ。
それと007シリーズって華麗さが必須だと思う。
主役のダニエル・クレイグにとってボンドははまり役だと思う。
でも今作はマッチョな部分を描く場面が多く、
本来ボンドが持っている人をなめたようなお洒落な部分が少ないので
エレガントな雰囲気はほとんどないように思う。
もちろん悪役とのアクションシーンはさすがです。楽しめます。