2012年7月29日日曜日

K&Mのスタンドと大子町と「おおかみこどもの雨と雪」

演奏のとき楽器スタンドがあるとけっこう便利。
昔は重いものが多かったけど最近は軽くてしかも収納性に優れているものが多い。
いろんなメーカーのものがあると思うけど、気にせずスタンドを買っていたら
アルト、ソプラノ、クラリネット、それぞれのスタンドが全てK&Mになっていた。
たしかドイツのメーカーなんだけど、気の利いたつくりになっている。
こうゆうのって日本のメーカーが得意なんじゃないかと思っていたけどなあ。
日本のメーカーではオオハシが有名で私も持っているけど携帯にはチト不便。

先日、茨城県大子町でOSOのコンサートがありました。
緑の豊かな素晴らしい所でした。
手作り感満載のコンサートで気持ちよく演奏させていただきました。
スタッフから誰も彼も言葉が土地のなまりでどこか安心するなあと。
コンサートの帰りにヒグラシの声も林の中から聞こえてホノボノいたしやした。

はい映画。
「おおかみこどもの雨と雪」
久しぶりに観る日本のアニメ。
以下、ネタバレでございます...。

オオカミの父と人間の母との間に生まれた姉の「雪」と弟「雨」が
成長し自我に目覚めていく、母と二人の子供の物語。
子供たちの成長だけでなく彼らの母の成長も描かれている。
オオカミの世界の親離れ子離れと人間の世界の親離れ子離れが
有機的にリンクしているように思えました。

オオカミの若者が人間の女子大生と結ばれ、子供ができるまでのストーリーは
ロマンチックで温かいけどナニやら消化不良なかんじ。
そういった場面を細かく描くのを避け、
後日談のようにナレーションを使ったのはよかった。
でもナレーションしているのが「雪」なので
物語が進む前に彼女の成長を先に教えられているようでチョイと不満。

人間の母とオオカミの野生を取り戻した子供との関係が映画終盤に向けて感動的。
でもその子供がオオカミを選択するまでのエピソードがもっと欲しかった気がしました。
あれよあれよと言う間にオオカミの世界に行ったようなかんじでした。

またオオカミではなく人間を選択しようとする一方の子供の心の葛藤や
友人たちとの関係、二人の母の苦悩など観ているものに共感しやすく描かれている。
母役の声の宮崎あおいがいい演技している。
さらに菅原文太も見たまんま?出ている。
(正直、千と千尋の神隠しに出てた菅原文太の方が好きだなあ)
美しい風景描写と時折アクセントのように挿入されるCGはよかったと思う。

それと人物の顔がもう少し写実的というか個性的な方が好みかなあ。
「サマーウォーズ」は登場人物が多いにも関わらず個性的な顔が多かったように思う。

とは言うものの、いい映画には違いなくお薦めしたいと思います。





2012年7月20日金曜日

クラリネットでこそこそデビューと「へルタースケルター」

久しぶりのブログアップでございます。
最近はfacebookで人の言動を拝見することが多くて...。

クラリネットは以前もライブでホンの1〜2回試して吹いたりしてみましたが
そのヘタさ加減に我ながら自分でも人からも呆れられ半ば引退状態でありました。
しかし自称、パッキャラ魔王もいよいよ人前で吹けるよう少しマジメに練習したのだった。
おかげで練習中に鼻血が出るわ、手首の激痛に悩まされるわで。
とにかく数曲のボサノバとジャズスタンダードを練習していた。
で、デビューの場所として選んだのは時々演奏しているホテルギグでの仕事。
シリアスな、突っ込んだ演奏は求められないので機会としてはいいと思った。

サックスほどには吹けません。
亡くなったクラリネットの先生が聴いたら呆れそうな演奏だったかもしれない。
でもこうして少しずつ人前で演奏して行く事がとても大切なのは知っている。
石橋叩きながらの演奏。無茶はできない。安全運転が大切。
目標はショーロ(ブラジルの器楽のための音楽で高い技術が要求される)の演奏。
例えばこれ↓
http://www.youtube.com/watch?v=7Bhffgue3I4&feature=related
何年先になるかわかりませんがボチボチやっていこうかと。

はい映画。
「へルタースケルター」
公開前から主役の桜沢エリカの動向が大きな話題を集めた作品。
エロチックなシーンも多いR15指定の映画。
以下、若干ネタバレで失礼。

自分を飾ることで飾られた自身の姿を真実の姿と勘違いしていく。
何の為に自分を飾るのか、その目的もはっきり認識できないまま
装飾していたものが崩れ、自身の心も崩壊していく。

主人公のギリギリの精神状態を桜沢エリカが熱演している。
自身を否定しないといけないような、迫真の演技と思う。
でも演出上でもっと効果的にその不安感や虚脱感、
ギリギリの精神状態を表現できたんじゃないかなと。
蜷川作品、映像は相変わらず美しいです。
でも主人公がダメになって行く様子までも美しい。
退廃的な空気感はある主人公の部屋だけど匂いがしない。
臭いもの、醜いものが観たいってわけではないけど。
醜さ、愚かさを強く印象付けていたのが
芸能事務所社長役の桃井かおりの演技力だったように思う。
寺島しのぶの主人公に囚われていく心を演じる表情などさすがと思った。
主人公に対抗して出てきたアイドル役の水原希子、印象的。
大森南朋のセリフが狂言回しのようで他と温度差があったのは案外よかった。

劇中に流れる第九とかシュトラウスとかはイヤだったけど。
オリジナル音楽、上野耕路の音楽は素晴らしいと思った。

行った映画館には20代とおぼしき女性が多かった。
彼女らはどうゆう感想持つんだろうね。




2012年7月4日水曜日

車検と「ソウル・サーファー」

気がつけば今年も半年。
もう半年過ぎたんだなあ。
今年の1月はなんだかとても長かった気がした。
正月と中旬、2回秋田に帰ったせいではないと思う。
さて残り半年、楽しく元気にやりたいもんですなあ。

先日愛車の車検があって、この儀式のおかげでお金がなくなった。
この5月、6月はただでさえナンダカンダの公共料金でお金が出て行く。
そして帰ってこない...(あたりまえだけど)。別口の支払いもあるのに...。
新車時は3年目で車検だけど、それが済むと次は2年置きにある。
また3年でいいんじゃないか?オンボロの旧車に乗っているわけではないのに。
とまあグチの一つや二つ言わせてくださいよ、あ、もう一杯くれる?濃くして。
だいたいねー、ヒック。。
なんてね。
あ、普段のお酒は友人たちは知っていますが楽しいもんですよー。
書いていたら飲みたくなった。昨日も飲んでないし。


はい映画。
「ソウル・サーファー」
サメに襲われ片腕を失ったサーファー少女が成長していく、実話を元にした映画。
この主人公の少女、隻腕になりながらもプロサーファー目指しサーフィン大会に出場する。
と、書くとスポ根映画に思えるけどそうではない。

そう感じさせるのはこの映画で描かれているのが
少女の家族、友人たちの温かく優しい愛情が障害を負った少女を包んでいる事。
そして彼女の努力や精神的な成長が
多くの人たちに勇気を与えていることなどが
スポ根映画とはどこか縁遠いもののように思える。

映画ではこの主人公、障害を乗り越えプロのサーファーなっていく。
周囲の人たちにも恵まれているし彼女のように上手くいく人はそういないよなあ、
と思ってはイケナい。
実話であり、この少女のように実際に障害を乗り越えて
悩み苦しみつつも自分の夢に向かい叶える人が実際にいるんだから世の中希望が持てる。

偽善的でわざとらしい作品も多いハリウッド映画だけど、
人間の善良さ、力強さを素直に感じられる映画だと思う。

主人公がボランティアに行った先のエピソードは
ダラダラ長くならずに要点を得ていて好感持てた。

美しいハワイの風景に目を奪われる。いつか行ってみたいぞ。
サーフィンのシーンが多いけどやたらダイナミックさを描いているようには見えなかった。
むしろ美しさを描こうとしているように思えた。

幅広い年齢層の人たちに観てほしいと思うが、特に若い人たちにはおすすめ。

主役のアナソフィア・ロブは若いからといって
体当たり、イケイケ演技じゃなく自然体でよかった。
両親役はオスカー女優のヘレン・ハント、デニス・クエイドと文句ない実力派の役者。

このような実話を元にした映画のお約束、
エンドロールでモデルとなった本人のサーフィンする姿や
いろいろな映像が観られるのも楽しい。