2013年9月19日木曜日

焼き魚と「許されざる者」

以前、新サンマもいいなあと思ってスーパーで見たらサンマにしては高かった。
とても買う気がしなかったけど今は少し下がったのだろうか?

頭のついた焼き魚を食す、って習慣は海外だとあまりないのかな。
頭がついている魚が食卓に出るなんて信じられないって国もあるだろうし
なんせ焼いたら煙がスゴいからね〜。
捌いてフライだったりソテーとかになるのかな?
スペインの地中海沿いとか、ポルトガルではイワシの塩焼きを食べますね。
リスボンのレストラン、店先でイワシを炭火で焼いていたけど付近は煙でもうもう。
焼き魚に醤油は日本人の食べ方だけど、ポルトガル、スペインはオリーブオイル、レモン。
あ、そういや友人がトルコに行ったとき、焼いたサバをパンにはさんで食べたと。
スペイン、ポルトガルでオリーブオイルを醤油みたいに使うのを見たときは文化を感じた。

日本では焼き魚(うなぎとかもね)のレトルトがスーパーにあったりしますな。
お湯で温めてそのままお皿に、ってのはどうかと。
やっぱり一度フライパンとか焼き網とかで焼かないと気が済まない。
日本の、特に東京の住宅事情だと焼き魚は煙が出るから大変でしょうな。
今は無煙ロースターとかあるし、人によってはフライパンで焼き魚を作る人もいる。

いろいろ書いているうちにお腹が空いてきた。ちょうどお昼どきじゃ。
焼き秋刀魚定食求めて出ようかな。。

はい映画。
「許されざる者」
イーストウッドじゃなく渡辺謙主演の邦画。
明治政府が始まったばかりの頃の北海道を舞台にした人間ドラマ。
観終わった後、感じた不条理さが尾を引く。

渡部謙はかつて人斬り十兵衛と呼ばれた男を好演している。
人を殺す事から足を洗い、慎ましやかに暮らしていたが
立ち行かない暮らしのため人に誘われ懸賞のかかった男を金のため殺す旅に出る。
これまでに殺した人たちの亡霊に怯え、人を殺める重大さに気付いている。
人間味あるよなあと。
そう、登場人物はみな人間味ある。
自己防衛のため虚勢を張ったり、真っ正直だったり、強い者に巻かれたり...。
で、また殺される方も人間味ある。

そう、敵役がそんなに憎めないんだよなあ。
いっそ憎たらしいヤツだったらスッキリする映画なんだけど。
今まで一番人を殺してきただろう主人公が生き残り、
敵役が根っからの悪人でなくても殺されてしまうので不条理さを感じてしまう。
幕末からの人を殺し合う戦争がまだ続いているってことかな。


小池栄子が相変わらずいい演技。
警察署長役の佐藤浩市、憎めないギリギリを演じていて素晴らしいと思った。
柳楽優弥、熱演。よかった。
渡辺謙、抑えた演技でいいなと。でももう少し抑えめでもよかった気もする。

イーストウッド版とほぼ同じ設定。
渡辺謙の方がウエットかな。
アメリカ西部の空と北海道の晩秋、冬の空の違いかな。

面白かったです。