2014年6月17日火曜日

W杯開幕と「ぼくたちの家族」

始まりましたなあ、ワールドカップ。
今の時点で日本はコートジボワールに負けたけどまだ望みはある。
今回の試合開始時間は日本時間早朝が多く、
観るのが楽かと思いきや案外ツラい。
普段、ガッツリ睡眠時間を取っているので毎日フラフラです。
今日もこれからポルトガルードイツ戦(日本時間深夜1時開始)。

そういやレシーフェでの日本戦の後、
日本からのサポーターたちが
スタンドのゴミをかたずけているのが世界で話題になっていますな。
とてもいいことだなあと思います。
彼らの素敵な行為に勝手ながら誇らしい気持ちになる。
一方日本では負けたのに渋谷の交差点でバカ騒ぎして、
あげくそれに乗じてチカンで捕まるアホもいます。
日本のサッカーファン、いろんな人間がいるけど負けてお祭り騒ぎはどうなのよと。
素直に他国の人に自慢できませんな。

と、書いていたら部屋にGが現れびっくりした!
もうそんな季節かよ〜。

はい映画。
「ぼくたちの家族」
石井裕也監督の作品。
ほとんど崩壊していた家族が母の病をきっかけに
一つにまとまろうとするヒューマンな映画。

夫婦と2人の息子それぞれに抱える悩みがあまり暗くクドく表現されていないのがいい。
シンプルに状況を描く事で
ツラいだの苦しいだのをいちいち言わなくても感じることができる。
なので母の重い病状を描くシーンがいっそう際立つような気がした。
前向きに母の件を解決しようとしていくことで、
家族というどうにも仕方のない繋がりをかけがいのないものとして自覚し合う。
キビシい状況だった家族が一歩前に進んでもやっぱりキビシい状況が待ち受けていて、
それでも希望を感じさせるのは母の事をきっかけに
家族がまとまって困難を越えようとするからかな。

この家族大変だなあ〜と思うが、正直なところ家族に恵まれているだけいいよなあ、と。
前向きな気持ちで観終われるけど、振り返ればちょっとネガティブなところも残る。
でも映画としてはいい作品だと思う。
難しい状況を描いた映画だけど重々しくないし、素晴らしい演技をしていると思う。