2011年7月22日金曜日

なでしこJapanと「Biutiful(ビューティフル)」


女子サッカーW杯で優勝した日本チーム。
本当に素晴らしい!!
中継のあった日は深夜まで仕事があり、
帰宅してからやや時間をおいてから近所のバーにTV観戦に出かけた。
点を取られては追いつくというキビシい試合展開の中、勝利しました。
本当に感動しました。
そもそも世界ランク4位という強豪国の日本ですが
上位2チームとそれ以下のチームとでは差がかなりあるようでした。
その点では世界ランク1位を例えば10位が食う、
ということがありうる男子サッカーと違う気がしました。
とにかく素晴らしい!!!

と言っておりますが、生で観てたのは延長に入った途中まで。
実はこの日、朝6時過ぎの新幹線「こまち」で秋田に帰るため
試合途中だったけど東京駅に向かったのでした。
結果は携帯電話から観たニュースでまもなく知る事ができ一人ニタニタしておりました。
秋田は暑かった.....。
でも田んぼに育った稲がグリーンの絨毯のように見え、
その若々しい稲が風に揺れる様は実に美しかった。
夕方には市内の各地域で行なわれている竿燈祭りの練習のお囃子が聞こえた。
その地域に特有の料理をソウルフードとしたら、
竿燈祭りのお囃子、音楽は私にとってはソウルリズム、あるいはソウルミュージック。
このお囃子が自分の体内に、記憶に深く刻みこまれている幸福を味わった。

はい映画。
「Biutiful(ビューティフル)」
私の大好きな映画の一つ、「アモーレス・ペロス」の監督であるイニャリトゥの作品。
主役も名優ハビエル・バルデム。
素晴らしい映画でした。
生活に困窮する、世間に顔向けできない様な仕事をする家族の長が
余命2ヶ月を宣告される。
死を悟り自分や家族、顔を知らぬまま亡くした父へ自分の人生を問う。
余命を宣告された後も周囲に悲劇的なことが起こるが
それでも家族の為に生きていかなくてはならない。
物語の流れに人生の終末に贖罪をする、どこかキリスト教的な空気を感じた。
でも死を間近にした主人公の家族への愛は宗教的というよりは人間的。
この映画、明るい結末ではないし、
残された者たちの今後起こるであろう多くの苦難さえ予感させる。
それでも救われる部分があるとしたら
死の間際にこの主人公が生まれる前に亡くなった父と通じ合うシーンだったかな。
罪が許された、と思えるシーンだった。美しいシーンだった。
今年観た中でもベストの一つ。