2012年12月18日火曜日

旅No.2 初めてのティント・デ・ベラーノと「アウトレイジビヨンド」

11月23日、この日泊めていただいた
Mさんご夫婦の住むマンション一階にあるバールで朝食。
これまでのつたない経験でも感じていたけどヨーロッパの朝食ってシンプル。
ここスペイン南部の地中海沿岸地域もそのようで、
カフェオレとパン(せいぜいオリーブオイルやトマトソースをかける程度)。
そんな人たちが集まる朝のバールで私たちはパンにレタスやベーコン等いろいろ挟む。
私にしてみればそーとーシンプルで軽いけど
現地の方から見ればゴージャスなのだろうなと。

食事の後、Mさん市役所行ったり取材を受けにお出かけ。
ご主人もお出かけで私一人部屋で留守番。
ガイドブックとかスペイン語の本とか見ていたけど全くアタマに入ってこない。
そうこうしていたら玄関ベルが鳴った。
出ると先日来日していたとき東京でみんなと食事会をしてお会いしたパコさん。
知っているスペイン語の挨拶を総動員してハグ。
二人っきりになり、知っているスペイン語を一つ思い出しては
話の脈絡関係なく繰り出すももはやそれも底をつき
万事休すと思われたそのときご主人が帰ってきた。
今日は日本からさらに3人の方たちがマラガ空港に到着するので
ご主人共々お迎えに行くのだが
パコさんも車を出していただき彼らをお迎えに行くとの事。
少しするとMさん着物姿で帰宅。一緒に空港まで行く。
外に出ると着物姿のMさんに現地スペイン人が何人も「Guapa!」と声をかける。
きれい、とか可愛いいとかの意味。

空港で3人を出迎え、今日からしばらく過ごすフエンヒロラ市のホテルへ。
チェックインして近くのお店で水を買う。1.5Lが1ユーロ。

今夜は私たちの友人サックス吹きであるホアンマが所属する市立吹奏楽団のコンサート。
8時過ぎに出かけ会場に着くと昨年共演したドラマーのディエゴがいてハグ。
彼は吹奏楽団では打楽器を担当している。
演奏曲目はおなじみのクラシックナンバー。
リムスキー・コルサコフのスペイン奇想曲は
彼らが演奏するメロディーに作為的でない自然さを感じた。

終了後、メンバーとともに打ち上げに参加させてもらった。
そこで日本から来たS氏が飲んでたティント・デ・ベラーノ・レモンを飲んでみた。
これがけっこう美味しい。
(ちなみにS氏、ビールがあまり飲めないため飲む場面では必ずこれを飲んでた)
言葉は思うように通じないが伝えたい、理解したいという双方の気持ちが理解を深め合う。
その後二次会。
誰かにすすめられるまま飲んだ酒はものスゴくキツく、そしてやたら甘かった。
ヨッパライました。何時かわからなかったけど深夜には違いない。
日本組は歩いてホテルへ。


はい映画。
「アウトレイジビヨンド」
北野武監督主演のシリーズ二作目。
一作目を観たときは衝撃だったなあ。
全員悪人っていうキャッチフレーズがそのまんまだった。
今作も登場人物は全員悪人でいろんなカラーの悪人が登場する。

面白いのは昔ながらのヤクザ気質を持っている悪人がいい人に見えてしまう。
前作と違ってこうゆうキャラクターが主人公以外に何人かいると
同じバイオレンスヤクザ映画でもふくよかな幅を感じる。
観る者に優しいストーリー展開、緊張感あるシーンの連続。
さらに役者陣の豪華さ、高い演技力。
エンターテイメント性のあるいい映画だと思う。
ただし観る人を選ぶ。
バイオレンス、汚い台詞、こうゆう映画が嫌いな人も多いと思う。

個人的には中尾彬のダメっぷり、加瀬亮の冷徹だけど青いとこ、
小日向文世の何考えてるんだかわかんないワルっぷりあたりがハマりました。