2014年9月13日土曜日

ベニー・ゴルソンと「マダム・イン・ニューヨーク」

気がつけば朝晩涼しい秋。虫の音も全開ですな。
季節の変わり目に対応できなかったかせいかチョイと体調を崩しております。
それでもブルーノート東京にベニー・ゴルソンのライブを聴きにいきました。
85才が奏でるテナーサックスは個性的で本当に素晴らしかった。
自分がもし85まで生きていてサックスを吹ける環境があっても、そこまでできるか。。
いや、演奏の中身は置いといてその演奏への姿勢って意味で。
自作の曲「stable mates」や「whisper not」とか演奏したけど難しい曲だよ。
慣れているとは思うけどおざなりでないラインをいいリズムでよどみなく奏でていた。
しかも共演者のケニー・バロン、ロン・カーター、
レニー・ホワイトのそれぞれのオリジナルを演奏。
けっこう難しそうな曲ばかりだったけどチャレンジしていた。
ちゃんと練習していないとそこまでできないよなと思った。
肉体は年をとったんだろうけど音楽への情熱は変わらない、ってことなんだろうなあ。
アタマ下がります。感動したし勉強になった。



はい映画。
「マダム・イン・ニューヨーク」
インド映画だけど歌って踊るシーンは少ない。

主婦として家庭を支える女性が主人公。
家庭をしっかり支えているのに家族から顧みられない。
不安で自信のない主人公が一人でインドからニューヨークへ行き、
英会話教室へ一念発起し通いだしてから変化していく。
ほとんど英語のできない女性が教室で様々な人とふれあう事から
本来自分はどうありたいかとか、今の自分の置かれている状況を見つめ直す。
その変化の過程での迷いや悩みを描いているところは観ている方をハラハラさせる。

自分自身を再発見し自信を取り戻し
それまで自分を顧みなかった家族に
変化した自分を認めてもらう展開は観ていて痛快だった。
多くの人が共感できるポイントを押さえていると思う。
回りくどくなく直球のストーリー展開。
この映画を支持するのが女性に多いのは主婦が主人公で
基本的に家族を重視していて道に外れないのも要因なのかな?

オススメです。