いろんな人との出会いがあって、その個性に影響を受ける事がある。
そこから得た事が自分自身にも活かされつつある事を感じられた時、
ほんの少し自分の人間性が豊かになったような気になる。
この人は自分のネガティブな感情を他人に感じさせることはなかった。
仕事上、多くの人と面と向かい対話しつついたけど
その中で相手を不愉快にさせる事はほとんどなかったと思う。
だからといってごく近い身内に
そのネガティブな部分を出していたかというとそんな事もなかったと思う。
自分の気持ちのバランスをどう取っていたのだろうか?
私ならヤケになりそうだけど。
いつもそんなに強い主張を述べる人ではなかった。
一方的な言い方の浅はかさを知っていたと思うし、
何か言う場合、言い方によっては相手を傷つけることもある、を知っていたと思う。
言葉の重みを知っていた。
感受性の豊かな人だったから
相手の言葉で自分が傷ついたことも多々あったのかもしれない。
人の振り見て我が身を、だな。気をつけよう。
むしろ聞き上手だったと思う。
かつて、若い私の何かについての支離滅裂な説明を
途中にチャチャを入れる事なく最後まで聴いていた。
どんな相手に対しても丁寧であった。
見下す事なく謙虚に接していたと思う。
相手を尊敬する。大事な事だ。
自分もそうありたいと思う。
あまり感情を出すのを見た事なかったけど、
以前、上京してきた折りに観た寄席の漫才に涙を流して笑っていた。
先週、病気療養中の父が亡くなった。
家族全員、こんな日がいつか来る事を感じてはいた。
父へ感謝の気持ちと謝罪したい気持ち、
このあまり近くない二つの感情に気持ちの整理がつかない。
でもさみしいね。
そんな事を思う夜中のブログアップでした。