2013年4月16日火曜日

カンボジアNo.4と「天使の分け前」

秋田に数日間帰っておりました。
着いた日は風も強く雪まじりのアラレ。
夜も寒かったなあ〜。
桜どころか梅もまだ咲いてなかったけど
市内の菅原神社ってとこの梅がほころび始めてた。
月末近くなれば秋田市内は桜かなあ〜。

3月25日(月)
今日はシアヌークビルからプノンペンに戻る。
朝食ビュッフェで食べた鶏のおかゆがすっ..ごく美味しかった。
朝食後、スーツに着替えてシアヌークビルのお役所へ。
ここの行政トップの方たちとレセプション。
さすがにこうゆう場は大事だけど固いなあと。
スーツ姿はこの暑さの中ではキツい。
レセプション終了後のバスの冷房がありがたかった。

プノンペンへ向かう途中にある公園の広いレストランで昼食。
豪華でどれも美味しい。
スープ、青菜の炒め、魚(何の魚かわからないけど)や鶏のグリルとあったけど
鶏肉ウマい!

と、フルーツ。

なんて言うフルーツ?と訊ねたけど聞いたそばから忘れた。。
でもあの木の実、と教えてもらう。


プノンペンまでの道はバスの車中、
ヤシの木の畑や牛がのんびり草を食むのを眺めながらウトウト過ごす。


プノンペン市内はさすがに賑やかで、この国らしい独特なモニュメントもあったりする。


市内に入って着いた場所は今回のイベントを締めくくるレセプション会場。
会場はアメリカ大使館の向かいにある立派なホテル。
ネクタイを締め直して日本と変わらない感じの宴会場に臨む。

私が座った円卓には、東京からのもう2人のミュージシャンと
カンボジア政府高級官僚2人。
2人とも女性。おそらくものすごく優秀なお方なはず。
私たちのつたない英語につき合ってもらう。
料理はフレンチのコース。お酒はワイン。
いろいろお話するうちになんだかこのお2人がそんな高級官僚ってかんじがしなくなり、
かなりフランクな話になる。
(もっとも固い話なんかできる英語力はアタシにゃハナっからないし)

そのうち演奏の場になりギターの演奏の後、サックス一本、どソロで演奏する。
どソロの演奏って何曲もずーっとやる能力ないけど少し面白くなってきたかなと。


ギターと一緒に「上を向いて歩こう」をやった後、
なんと日本舞踊とも一緒にやれた。
踊った方も素晴らしくそつなく終わった。実に貴重な経験。


レセプションが終わり宿へ帰る。
一日中スーツって経験は日本でもなく、けっこう疲れた。
シャワーを浴びてホテルのバーでビール。
明日はカンボジア最終日だけど5時半集合でアンコールワット観光へ出発。
起きられるか不安。
とにかく慌てないよう荷造りをして寝た。


はい映画。
「天使の分け前」
80歳近くなるイギリスの名監督、ケン・ローチの作品。
この監督けっこう暗い気持ちで観終わるような映画もあって油断ならないです。
でも今作は予告編を観ても感じたけどヒューマンな作品で安心した。
タイトルはスコッチウイスキーが樽から蒸発する2%を指すところから来ている。

暴力行為などで問題のある若者の更正への物語。
ストーリーは上記タイトルのリンク先でわかると思うけど
その展開にけっこうハラハラしました。
ハリウッドじゃ作れないだろうなって話の展開が新鮮。

悪い事をしてもその理由を正当化しないし弱者が傷つくのではなく、
立場の強い権威やメンツをコケにするかんじがこの監督らしいなあと思いました。
ちょとネズミ小僧次郎吉っぽいか。。

でも主人公もかつては力で自分より弱者の人生を台無しにした。
主人公のように社会的には恵まれない人間だって
人を傷つける側に廻ることもあるってのが一方的な描き方じゃなくていいなと。
弱い立場の人間が頑張っていく姿や温かく支える人への愛情が感じられる映画です。
その支えてくれた人への恩返しもまた「分け前」だったのかなと。
主人公にやはりケン・ローチの「Sweet Sixteen」て映画をイメージさせる。
「天使の分け前」シミジミいい映画だったなあ。。。