先日の日曜日、久しぶりにサッカーをやってきました。
風は強かったけど好天に恵まれ、
2〜3チームが集まって芝のグランドを楽しんできました。
月曜日は以前からの知り合いにも関わらず共演は初めてだった
ピアノの宮前くんとデュオ。
いい瞬間が多かったと思います。
意固地にならず、演奏しながらお互いの方向を注意深く聴き合う。
それが同じ方向になった瞬間はものすごーく、嬉しいモンです。
さて今回は長くなりそうです。ご容赦のほど...。
3月24日(日)
今日はプノンペンから沿岸にあるシアヌークビルという所まで行く。
250kmくらい先?
6時半に朝食をガッツリいただき出発した。
ちゃんとした道路を走るとは言え、
日本のような高速道路が整備されている訳ではないので時間がかかるようだ。
プノンペンから少し郊外に出るといろんな商店が集中しているところが点在している。
そして道路横で草を食む牛の姿がチョイチョイ見られるようになる。
途中でみんなを乗せたバスが停車。またトイレ休憩?と思ったら
トイレもあるんだけどなにやら人がたくさんいる。
見るとさすが仏教国らしく道路脇に仏像がいくつも置かれていてみんな拝んでいる。
私たちもそれに倣い、手を合わせる。
いくつもある中には巣鴨のとげぬき地蔵のように
水をかけて手でさすったりする仏像もある。
ポルポト時代は多くの寺院が破壊され僧侶も虐殺されたりしていたようです。
再び走り出す大型バス。
と、突然バス後方から「パン!!」という大きな音、すぐに「ガンガンガンガン...」
車内に煙もどこからか入ってきて、女性たち「キャー」。
バスを道路脇に止めて見ると後輪に二つ並んでついているタイヤの内側がパンク。
タイヤのトレッド面から金属ベルトが飛び出し客席下部を叩いていたもよう。
しばらくゆっくり走っていくと
道路沿いにホッタテゴヤのようなタイヤ修理屋がありそこに入った。
その店の子供が木と木の間に吊ったハンモックにゆられている。
なんだかのんびりしてていいなあ〜と思った、パンクして大変だけど。
タイヤ屋のオッサンと
いつもポーカーフェイスのバスのドライバーが共同でタイヤ交換の作業。
気温はたぶん35℃は越えてるんじゃないかな。
バスからみんな降りて、ある者は道路反対側にある商店で謎の味の缶ジュース、
ある者は道路を横切る牛の撮影、あるいは子供がいなくなったので
ハンモックに乗っかって揺られてみたり。。
一時間弱?の汗だくでやってもらった作業の後やっと走りだす。
車内に戻ってきたドライバーにみんなで盛大にありがとうの拍手。
ポーカーフェイスドライバー、ややニッコリして手を合わせた。
(この国はありがとうやこんにちはの挨拶のときは手を合わせる)
しばらく行くとこちらではものすごくよく見るアンコールビールの工場。
話によるとここで作られたビールがカンボジア全国に行くらしい。
「ここには寄らないんですか?」という心の叫びは誰にも聞こえなかったらしく
さっさと通過してさらに行くと海も見えてきて目指すシアヌークビルに到着した。
リゾート地らしく白人の姿もよく見受けられる。
いったん今日の会場(野外)を見てからホテルへチェックイン。
プライベートビーチまである素晴らしいホテル。
でもすぐに昼食。終わったらすぐに会場入り。
すでに多くの人が集まっている。
ちゃんとしたステージも組まれているけど
時間の都合上ほとんどサウンドチェックなし。
現地の州知事クラスや日本大使館からも来ての会がスタート。
まずはカンボジアの伝統的な芸能から。
当地のガムランに合わせて踊る小さい子供たち。
日もすっかり暮れて結婚式を表現した踊り。
ちょっとヒップホップっぽいリズムも取り入れた踊り。
ヤマハのポータトーンとギターが登場してこちらの歌謡曲のステージ。
ポータトーンにドラムやベースをプログラムしといて演奏。
日本組の芸能スタート。
この写真が今ないのが残念。
最後はみんなでカンボジアでは知らない人はいないという「アラピヤ」という曲を演奏。
これで終わるはずだった。
終わるはずだったけど気がつくと後ろにポータトーンの歌謡曲ユニットがいて、
いきなりナニやらイントロを始めたら歌手も登場して当地の曲を始めた。
「聞いてないし〜」と思いつつサックスで間の手など吹いていたら
当地の若そうなギタリストが負けじとガンガン弾き始めた。
おそらく曲調とは関係ないと思うけどヴァンヘイレンが乗り移ったよう。
ライトハンド奏法が炸裂してました。曲調と合ってないけど。
終わるはずだったところからさらに混沌の中、盛り上がりそしてとにかく終わった。
ホテルへ帰りみんなで夕食とビール。
疲れて寝る。
はい映画。
「クラウドアトラス」
輪廻転生一大叙事詩エンターテイメント映画。
いくつかの物語が進行する。しかも全く違う時代背景で。
それぞれの物語が不幸な終わりをしていない印象。
とある物語の主人公が死ぬシーンにおいても終焉のむなしさ?不幸?を感じない。
なので暗い気持ちにならずに観ることができた。
自分が死んでもそれは次へのドアを開けること、って言ってたし、
命を次にバトンタッチする流れが物語にある。
でも輪廻転生、
人間がいつも人間に生まれ変わるみたいに描いているけどどうなのよ、と思った。
それぞれの物語と登場人物が繋がりを持つ。
アザの形が受け継がれる等、とてもわかりやすい描き方をしている。
しかもダラダラしていない。面白くまとめていて見ごたえあると思う。
説教クサくないです。
人間が行う良い事も悪い事も人間らしいと。
雄大でロマンチックな映像はコーエン兄弟のトゥルーグリッドのラストをイメージさせる。
それにしてもよくぞ3Dにしなかったと思う。
家族の繋がりを描いた「ツリー・オブ・ライフ」とどこかカブるけど今作の方が好き。
これ、もしかしたらマニアが出現しそうな映画。
いい役者たちが面白いアイディアの元、映画のコンセプトに合うような形で演じている。
DVDでも観たいと思いました。
エンドロールですぐ帰らないようにねー。