2012年11月14日水曜日

ツアー四日目弘前喫茶れもんと「思秋期」

明け方5時くらいに着いた弘前はまだ暗い夜だった。
これが夏だとすっかり明るくなっていてそれが疲労を増加させる。
とにかく暗いうちに眠りたいと思い、途中で買ったビールを飲み寝る。
起きるとお昼過ぎ。
荷物をチェックしてたらサックス用のスタンドが無い。
ま、まさかと思い昨夜の仙台Crosbyの村上さんに問い合わせるとあったとのお返事。
昨夜の太田さんの忘れ物の件は笑えません。
村上さんに東京に送っていただけるようお願いする。
お腹がすいたのでホテルの周囲をブラついて何かお店があるか探してみる。
蕎麦屋を発見。すかさず入る。
カレー南蛮そば。(これを語るとだいぶスペースが必要になるのでいずれまた)
以外とイケる。
ホテルに帰りまた寝てしまう。
集合時間にみんなで今日のお店、喫茶れもんに行く。
とても素敵なお店。アコースティックな音を作る事にこだわりを感じる。
コンディションのいいピアノ。
お客様も大勢来ていただいた。
懐かしい方たちとも再会でき感動。
いい演奏ができたと思う。
お店で食事をいただいた後、10年以上ぶりに会った先輩が待つ飲み屋、というかスナックへ。
けっこう飲んだなあ。
ホテルに帰って気持ちよく就寝。


はい映画。
「思秋期」
衝動を抑えきれずに周囲の人たちを傷つけ、自分も傷つく中年男と
自分を抑えるあまり傷ついていく中年女の関わりを描くドラマ。
それぞれの不安定な感情からくる会話が
緊張感を持ちつつお互いのネガティブな部分を少しずつ埋め合うよう。
大きな事件が起きてしまう。
自分が相手を支える、あるいは支えられていることを感じる事で
この深刻な事件を乗り越えようとする前向きなエンディングにはなっているけど
映画を観終わったときに、明るい気持ちにはなれない。
自分がした事で後悔した事がない人などいない。
二人の主人公の痛みが映画を観る人にも伝わる。
監督はアスペルガー症候群であるという。
周囲との関係にずいぶん悩んだ時期もあったのかもしれない。
楽しい映画ではないけど沁みる。いつまでも沁みる。
とてもいい映画だと思う。