2012年4月20日金曜日

雪国の人は傘をささないと「ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜」

先月、秋田に帰ったとき雨の一日があったのですが
ほとんど誰も傘をさして歩く人がいない。

もちろん冬の時期、雪が降った時に傘をさすことはないけど
雨の日でもそうだったか〜、と思った次第でございます。
まあ雨の強さにもよるのでしょうが
チョットやそこらの雨では傘をささずに歩いてますなあ。
傘をさすって行為になにか不自然なものを感じるのかな?
かく言うワタスも秋田にいたころは軽い雨では傘をささずにいた様な気がする。

そのかわり、長靴を履く率は上がると思う。
長靴(ゴム長靴ね)は雪国ではデフォルトのギヤとして老若男女に親しまれている。
冬はヘタすりゃ礼服を着るような結婚式の披露宴にだって履いて行く。
だから雨の日に玄関から外にでるとき自然と足がゴム長に吸い込まれるのかも?

都内に住んでいると西洋人の方たちを普通にお見かけしますが
雨の日に傘をささずに歩いていらっしゃる方が多くいますな。
やはり慣れ、なんでしょうかね??
でもゴム長は履いていないですが...。

はい映画。
「ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜」
1960年代のアメリカミシシッピー州ジャクソンを舞台に、人種差別問題を描いた映画。
と書くと重そうなストーリーかと思うけど、コミカルで柔らかくハートフルに描いている。
白人家庭で働く黒人メイドたちの声を取り上げ、本にしようとする白人女性の奮闘記。
黒人への人種差別だけを取り上げているだけではなく、
この映画で重要なのは同じ白人でありながら裕福な男性と結婚した
貧困層の女性への差別も描かれている点。
差別って人種だけの違いからくる問題ではないと言ってるのが
一方向的じゃない映画になっていて好感持てました。
裕福な白人家庭の奥様たちが着ている衣装がカラフルでキレイなのに対して、
黒人メイドたちが着る服はどれも地味で同じものばかり。
黒人女優たちの心痛をあらわす繊細な演技がより際立ちます。
一方、カラフルな服を着ている人たちはその服の美しさが逆に空々しく思える。
私が勝手に思う事だけど、凝っているなあと思いました。
いい俳優陣によるいい映画だと思います。
黒人メイド役で出ている、オクタビア・スペンサーが
アカデミー助演女優賞をとった映画でもあります。